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東京から世界へ、「知」と「経験」をつなぐ

はじめに

 AITでは、2003年よりヨーロッパの政府系文化機関や財団と提携をし、東京を拠点とした実験的なレジデンスを先駆的に行ってきました。2004年には、新たにアジア、南米、アフリカ、中東など、文化支援や経済的基盤が弱い国や地域からアーティストやキュレーターを招聘するプログラムを開始(助成:トヨタ財団、石橋財団など)。これまで来日の機会が少なかったアーティストやキュレーターを積極的に招聘することで、私たちが普段、触れる機会が少ない文化や思考、立ち振る舞いに出会い、政治や経済的な垣根を越えた交流を続けてきました。本プログラムは、10年に渡るこうしたレジデンス活動の流れを汲むものとして位置づけられ、AITがこれまでにネットワークを培った国内外の文化機関と新たなパートナーシップを組み、アーティスト2名とキュレーター1名を招聘します。AITとパートナー団体の相互の連携によって共有される情報・経験、また、アーティストやキュレーターの視点や知識をワークショップや展覧会、トークなどを通じて広く紹介することにより、目には見えない「知」の財産を伝達します。

 AITでは、これからも刻々と変化するアートの表現やアーティストの活動の変化に合わせ、新たなレジデンス・プログラムのあり方を模索していきます。

レジデンスについて

 招聘アーティストとキュレーターは、東京都内のレジデンス施設に1~2ヶ月滞在し、作品制作のためのリサーチ、ネットワーク作りを行います。また、AITの教育プログラムMAD(Making Art Different)と関わり、教育的なレクチャーやワークショップなどをはじめ、即興性やパフォーマンス性などを取り入れた実験的な「学び」の場を共につくります。



内田 聖良

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内田 聖良 / Seira Uchida
(秋田市、秋田県在住)


撮影:植松頌太


情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]卒業。コンセプチュアルパフォーマンス・アーティスト、リサーチャー。また、自身をポスト・インターネット時代のベンダー(Bender)とも説明する。日常生活に浸透するAmazonやYouTubeなども活動の場として取り込み、既存の回路や秩序をこれまでとは異なるものに変容させ、それらの使用法に問いを投げたり価値観を露呈させる。ルールを逸脱しながらも、そこから生まれるものやシステムとの共存がテーマの一つとされる。
プログラムでは、現実における私的なストーリーがヴァーチャル空間とどのように溶け合うのかをリサーチ、3Dスキャニングを用い、身の回りの物に架空のストーリーをのせ、ゲーム制作に関するマーケットでそれらを流通させることを試みる。
これまでの展覧会やプロジェクトに、「TRANS BOOKS DOWNLOADs」(オンライン、2020-)、「SICF19 Winners Exhibition」(スパイラルホール、2019)、「あきたの美術 2017」(秋田県立美術館、2017)、"凡人ユニット"として「What is marriage?」(ビヨンポイント、秋田、2017)などがある。
平成30年度メディア芸術クリエイター育成支援事業に、《ちいさいまよい家(が)/ちいさいまよい家(が)のために》(仮)が採択される。

ウェブサイト



プログラム期間:2021年1月15日 - 2月26日
助成機関: 令和2年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業

2021-1-15

テレサ・フェルドマン

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テレサ・フェルドマン / Teresa Feldmann
(フォールブルフ、オランダ在住)




ハーグにあるロイヤル・アカデミー・オブ・アートにて、インダストリアルデザインを学ぶ。
習慣とそれにまつわる思考を調整するようなローテクの持続可能性について関心が高く、インダストリアル・デザインで実践される難解、かつ科学技術的な問題解決志向に疑問を投げかける。不可視または忘却されつつ重要であることを追求しようと活動している。環境とウェルビーイングに関するケアとして、自給自足の経済、自然界や生物形態から学び、インスピレーションをデザインに取り入れる(バイオミミクリ)ことを目指している。
プロデューサーやリサーチャーとしての活動も行うフェルドマンのデザイン手法は、領域横断的な学びとさまざまな素材を用いた試作をもとに、プロジェクトにおけるアウトぷっとは、コンセプチュアル・プロダクトデザイン、グラフィック、タイポグラフィ、写真、音声、映像、執筆など幅広い。

ウェブサイト



プログラム期間:2021年1月15日 - 2月26日
助成機関: 令和2年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業、Creative Industries Fund NL, Stichting Cultuur Eindhoven

2021-1-15

AIT | Baltan Laboratories 交換レジデンスプログラム アーティスト決定


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AITは、2021年1月より2月にかけて、オランダのアイントホーフェンにある芸術文化団体「バルタン・ラボラトリーズ(Baltan Laboratories)」と協働でオンラインとオフラインを交差させるレジデンスプログラムのため、「リミナル ・スペース(Liminal Space)」とゆるやかに設けたテーマとソーシャルデザインに関心があり、現代アートを表現領域とするアーティストまたはデザイナーの公募を行いました。
本プログラムに、日本とオランダから、沢山のご応募をいただきありがとうございました。

パンデミックを契機に、これまで積み重ねてきた表現領域や社会・政治・経済構造の「狭間」に関心を寄せる内容や国境を象る遠い土地に着目したもの、環境問題を背景にしたものなど、それぞれの内省的かつ創造的な思考プロセスに、選考を通して私たちも接続できたことは、レジデンスプログラムが形態を問わず、今後もどのように寄り添うことができるのかを再考する機会となりました。バルタン・ラボラトリーズのディレクター、オルガ・ミンクからも、次のようなコメントが寄せられています。

"We would like to thank all the artists and designers for submitting your applications. It has been genuinely a joy to read all of them. It made us realize we are in highly unusual times. The pandemic as a collective liminal space reminded us that collaboration, communication and inspiration are at the very core of human existence. We believe that this will continue to be a vital force for collectively envisioning and reshaping our future. We hope that with organizing this particular residency, we will contribute to this."

「ご応募くださったアーティスト、デザイナーにお礼を申し上げます。これまでの活動を拝見したり、新たなアイディアやプランを読ませて頂くことに、純粋な喜びを感じました。今、特異な時間を共に過ごしていることを感じさせ、協働・コミュニケーション・インスピレーションは、私たちが生きる上でとても重要なことだと改めて気付きました。また、このレジデンスプログラムを皮切りに、それらがこの先の未来を一緒に思い描き、カタチを作るために重要なことと信じています。」

本プログラム実施団体から構成される選考委員会が、これまでの作品と活動、創作の背景のほかに、リサーチやプロジェクトの独自性と将来の発展性について議論を重ね、次の2名を選出しました。

6週間に及ぶプログラムで、二人は主にオンラインツールを用いながらリサーチとプロジェクトを展開、終盤に、そこでの経験を共有するプレゼンテーションを行います。

2020-12-11

AIT | Baltan Laboratories 交換レジデンスプログラム 公募のお知らせ


2021年1月、AITとオランダのアイントホーフェンにある芸術文化団体バルタン・ラボラトリーズ(Baltan Laboratories)は、文化庁の助成を受けて、リサーチ、知識・経験の交換、コラボレーションを促し、芸術文化活動を推進するアーティスト・イン・レジデンスプログラムを行います。日本とオランダを活動の拠点とし、現代美術分野で活動するアーティストや社会的視点を合わせ持つデザイナーを対象に、初の試みとしてオンラインを活動・発表の場とします。本プログラムでは、両国の参加者が関心をクロスオーバーさせてリサーチを行い、関係団体を交えた議論を重ねながらプログラムを進めます。

● 対象:テーマやソーシャルデザインに関心があり、日本を拠点に現代アートを表現領域とするアーティストまたはデザイナー
● 選出:日本とオランダより1名ずつ *オランダでの公募案内はこちら
● 公募期間:9月14日(月)〜11月15日(日) *翌日日付変更前まで
● 選考結果発表:11月30日(月)
● オンラインオリエンテーション:12月7日(月) *予定
● レジデンスプログラム期間:2021年1月15日(金)〜2月26日(金)[6週間] *協議により変更が生ずる可能性があります

* 選出された両国の参加者は、国外への移動を行わず、関心を交差させてリサーチを行い、オンラインツールやアプリケーションを介した積極的なコミュニケーションと関係団体を交えた議論を重ねながら、プログラムを経験します。
* 後半には、参加者が取り組むリサーチや創作の発表となるトーク・プレゼンテーションをオンラインで行います。
* リサーチ、また生活文化に関する小物資を交換するなど、モノによる「移動」からプログラムを考えます。
* プログラムでは英語を使用しますが、場合によって通訳者を介します。


The True Method of Knowledge Is Experiment, Photographed by Chris de Zeeuw

本プログラムは、対話やコミュニケーションを重ね、協働的に学び合いの精神を共有することを重要視しながら、デジタルデバイスやオンラインのコミュニケーションツールを積極的に活用して、既存の方法論にとらわれず、アイディアや意見、時に創作のプロセスも共有し、アーティストやデザイナーによる芸術文化の交流を目指します。 アーティストによるリサーチや作品制作に、これまで国を越えた自由な移動が大きく果たしたレジデンスプログラムの役割を認知しつつも、本プログラムでは同様の移動は含まず、私たちに、自由で意欲的な発想を求めます。同時に、これまで以上の人や場との繋がりを広げるなど、オンラインプログラムは可能性にも溢れています。




プログラムテーマ Liminal Space - リミナル・スペース

音響や視覚エフェクト、シネマトグラフィー、舞台照明でみられる「クロス・フェード(徐々に増えたり減ったりすることが混じり合うこと)」、楽譜のクレッシェンドとディミニュエンドの重なりを想起させる本テーマ「リミナル・スペース」のソースには、境界線を越えたどちらにも当てはまらない未知の状態や猶予期間があげられます。これまでの確かさから離れ、コントロールしようがなく、未だ次の場所やステージに足を踏み入れていないリミナル・スペースではあらゆる変化が訪れるとされ、精神性や人間の発達の真なる役割には、本質的な何かを学ぶまで、そうしたスペースに留まらせる状態を指します。これまでの成功パターンに基づいた行動をひっくり返すこと、思いもよらず、もしくは故意に失敗することも、知ることのなかった生の側面を理解するには必要といえるでしょう。
これは、今、私たちが世界のあらゆる場所で経験していることを表しているかのようです。リミナル・スペースでの変化は、直接的または間接的に、二元論的思考を解きほぐし、私たちの社会、経済、政治、精神、環境などさまざまな相互関係の場で翻訳されると考えます。

本プログラムでは、より広範囲な視点と深い洞察力の発見を促し、新しい見方とあり方を探ることにその考えを転用します。人と人、多様な考え、文化を繋ぎ合わせ、ともにこのテーマを探求する機会としてアーティストと両団体が考察と議論を重ね、行動し、再び順応することを目指します。参加者は、日本とオランダでゆるやかに関心と目的を共有しながら、双方の良き理解者・協働者となり、2週間に一度、定期的に行うミーティングでリサーチの状況を報告、議論を行います。プログラムの最後には、それぞれのまとめとして報告を兼ねたイベントを行い、両国以外の観客にもインターネットを通して発信しながら、導き出される視点や創作の発表を行います。

[Baltan Laboratories | バルタン・ラボラトリーズについて]
バルタン・ラボラトリーズは、アイントホーフェンに本社を置く世界的電気メーカー、フィリップス社のラボに勤務し、「キッド・バルタン」の名で電子音楽分野の先駆けとして活躍したディック・ラージメイカーの功績にインスパイアされ創設。アート・デザイン・サイエンス・テクノロジーの領域を横断する実験的な試みを行い、導き出される知識やアイディア、洞察で他分野の架け橋となることを目指しています。ラボは個々の協働的思考と団体のネットワークを接続する場として機能し、アートとデザインをプログラムの主軸としながら、私たちが生きるテクノロジーにあふれた社会への影響、確信、誘惑などについても思いを巡らせます。

2020-8-24

アーガオ(Er Gao)

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アーガオ / Er Gao
(広州生まれ、同市在住)


Er Gao, Courtesy of the artist


ダンス、映像、インスタレーションなど、さまざまなメディアと実験的な手法を用いながらダンサー、振付家として活動。2001年、広州の広東歌劇学校を卒業後、広東舞踏学校にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。2006年には、奨学生として香港の演芸学院を卒業。
2007年、自身のスタジオとしてErgao Dance Production Group (EDPG) を広州に設立し、シアターダンス、ダンスフィルム、コミュニティでの創作と教育を中心に継続的な活動を行っている。身体を最も重要なメディウムとして、中国国内における社会、文化的アイデンティティ、ジェンダーなどの題目に触れる作品を生み出している。

これまで、Rubatu Tanz Company、Angie Hiesl and Roland Kaiser (ともにドイツ)、Living Dance Studio(中国)、 Limitrof Company(フランス)、Emio Greco | PC(オランダ)など国際的なダンスカンパニーとの共同制作をはじめ、Ibsen International(ノルウェー)、 Fabbrica Europa(イタリア)、Hong Kong Arts Festival、Hong Kong Jumping Frames Dance Film Festival(ともに香港)、Guangdong Modern Dance Festival、Guangdong Modern Dance Company、Guangdong Times Museum(すべて広州)、DPAC Dance Company(マレーシア)、Shanghai Ming Contemporary Art Museum (中国)など、欧州からアジアまで数多くの会場で開催されたフェスティバルやイベントに参加。2019年、スイスアーツカウンシルの招きにより、Pro Helvetiaでアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加している。2015年、ドイツの放送メディア団体Deutsche Welleは、アーガオを「中国におけるコンテンポラリーダンサーの新星」と評した。

日本では、東京(AIT)と北海道浦河町(べてるの家)を横断しながら、両地でさまざまなワークショップを予定しているほか、参加者やコミュニティの当事者とメンバーにインタビューを行い、即興のダンスを構想している。
ウェブサイト



滞在期間:2020年1月14日 - 2月29日
助成:平成31年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
イベント:即興のダンス・ワークショップ「日々を踊ろう|現れるものと消えゆくもの」
日時:2020年 2月 24日(月・振休)13:00-16:00
会場:PARCO渋谷 9F クリエイティブスタジオ GAKU

レジデンスプログラム記録集『アート、精神、コミュニティ』 [日本語/中国語]:Download (PDF/4.3MB)
Chinese translation: Megumi Shimizu / Designed by Kana Tsukada
Program Report "Art, Spirit, Community" [English] : Download (PDF/298KB)
English translation: Jaime Humphreys, AIT
滞在に関する記事:舞者二高留下了一片自己的魂器 (BIE China、中国語のみ)

2020-1-14

「アート、精神、コミュニティ in 東京 / 北海道」ダンサー Er Gaoを選出!




AIT(東京)ー 時代美術館(中国・広州)ー べてるの家(北海道・浦河)による協働レジデンスプログラム
「アート、精神、コミュニティ in 東京 / 北海道」
公募により選出した中国広州市在住のアーティスト/ダンサー Er Gao(アーガオ)が参加!

2020年1月 - 2月まで日本に滞在

ErGao
ErGao, courtesy of the artist

AITでは、2020年1月から2月にかけて、中国広東省広州市にある時代美術館(Times Museum)と、精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点として北海道浦河町で活動する「べてるの家」との連携により、アートと精神、コミュニティについて考察するアーティスト・イン・レジデンスプログラムを実施します。
これに先立ち、時代美術館によるアーティストの公募が行われ、50人(組)を超える応募の中から、アーティスト/ダンサー であるEr Gao(アーガオ)を選出しました。

広州市を活動拠点とするEr Gaoは、自身のダンスカンパニー/スタジオ「二高表演」を主宰し、これまで、主にワークショップを通して多様な参加者と行う身体表現を追求してきました。その根底には、即興的な動きに社会的・文化的な背景や規律がいかに表れるか、彼の関心が横たわります。
6週間に渡る日本の滞在は、東京(AIT)と北海道浦河町(べてるの家)を横断しながら、両地でさまざまなワークショップ参加者やコミュニティの当事者とメンバーにインタビューを行い、即興のダンスを構想します。また、胸に装着した小型カメラでインタビューの様子やワークショップをドキュメントすることにより、予測不可能な身体と表情の微動をも捉え、そのプロセスの保存を試みます。

国内外において複数の地点を結ぶこのようなレジデンスプログラムは、ケアやウェルビーイング、工芸、美術史と現代のアーティストによる表現など、「ホリスティック=よりよく生きること」への継続的な関心と、そこから浮かび上がる社会課題を考察する実践の場です。

滞在中には、日本での経験を共有するアーティストトークを行うほか、べてるの家との共同企画によるイベントも両地で予定しています。AITのホームページやSNS、メールニュースにて随時ご案内します。


【 選出アーティストについて 】

Er Gao |アーガオ(広州生まれ、同市在住)
ダンス、映像、インスタレーションなど、さまざまなメディアと実験的な手法を用いながらダンサー、振付家として活動。2001年、広州の広東歌劇学校を卒業後、広東舞踏学校にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。2006年には、奨学生として香港の演芸学院を卒業。
2007年、自身のスタジオとしてErgao Dance Production Group (EDPG) を広州に設立し、シアターダンス、ダンスフィルム、コミュニティでの創作と教育を中心に継続的な活動を行っている。身体を最も重要なメディウムとして、中国国内における社会、文化的アイデンティティ、ジェンダーなどの題目に触れる作品を生み出している。
ー> 詳しくはこちら

2019-11-25

ステイシー・ハンター

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ステイシー・ハンター / Stacey Hunter
(1979年スコットランド生まれ、エジンバラ在住)



スコットランドを拠点にインディペンデントキュレーター、プロデューサーとして活動するステイシー・ハンターは、展覧会やシンポジウム、プロジェクトを通して、国内外にデザイン分野の推進を行う。これまで「The Six Cities Design Festival」や「£3M national festival of design」など大規模なデザインフェスティバルをスコットランドで企画、2015年にはエジンバラを中心に自身のキュレーションの場として展開する「Local Heroes」を設立するなど、積極的にオーディエンスとスコットランドの秀逸なデザインを繋げることを試みている。これらの活動は、国際的な展覧会やイベントで多くの人にコンテンポラリーデザインカルチャーを紹介するプロジェクトにまで成長している。2018年には、グラスゴー市が開催したドイツ・ベルリンとの交流行事にあわせて「Made in Glasgow by Local Heroes」と題した展覧会を行い、グラスゴーのデザインシーンを牽引するデザイナーを数々紹介した。ライターとしてデザイン誌への寄稿も行う。エジンバラ大学博士課程(建築)ではスコットランドに近年みられるニュー・アーバニズムを研究。

2019年1月からのレジデンス滞在では、進物とされるモノと、日本で特に豊かな歴史を持つその儀式文化への関心を軸にリサーチを行う。独自の文化を継承しながら、デザイナーやキュレーターらがどのように視点を共有しているのか、また、日本の陶芸文化におけるデザインの移り変わりについて知識を深める。
ウェブサイト



滞在期間:2019年1月9日 - 3月5日
助成:平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
イベント:Design Culture - Japan & Scotland − デザインが作用するとき
日程:2019年2月16日(土)14:30 - 16:00(14:00 開場)
会場:2016/ SHOP 佐賀県西松浦郡有田町赤坂 アリタセラ内

レジデンスプログラム|レポート&インタビュー:Download (PDF/1.4MB) Edited by Ben Davis
滞在に関する記事:Beyond the Megapolis: Japanese Design & Local Heroes by Stacey Hunter (The Skinny)
How the creative industries can change Scotland for the better (The Scotsman)

2019-1- 9

フローレンス・ドワイヤー

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フローレンス・ドワイヤー / Florence Dwyer
(1992年ロンドン生まれ、グラスゴー在住)



スコットランド美術学校卒業。フローレンス・ドワイヤーの作品には陶器やテキスタイル、家具などが用いられ、その造形から制作過程、生活道具として使われるプロセスに潜む力学に向けたリサーチが創作の源となっている。 暮らしの中にみられるデザインとさまざまな生活様式に添いながら、特に工芸、産業や労働者の慣習への視点と日常生活の関係性や歴史を紐解くフローレンスの手法は、1940年代から使われなくなったまま保存されているグラスゴーのThe Tenement House Museumが行うアーティスト・イン・レジデンスプログラムでも用いられた。滞在中は、使い残された石けんや着古された衣服など数々のアーカイヴ品に滲む生活の痕跡を辿っている。加えて、周囲へのインタビューでは「家」にまつわる会話を重ねることで居住者の個人史を浮かび上がらせ、モノや素材の起源から建物への繋がりまでを大きく内包する自身への創作に結実させている。
これまでの展覧会に「I remain Yours」(The Tenement House, Glasgow, 2018)、「Village College」(The Lighthouse Glasgow, 2018)、「Reel Meal」(David Dale Gallery Garden, 2017)など。2018年「Inches Carr Craft Award」、2017-18年「Glasgow Life Visual Arts and Crafts Mentoring Award」受賞。

2019年1月からのレジデンス滞在中は、これまでの方法論をもとに、東京と佐賀県有田町を中心に「家」を訪問してリサーチを行う。江戸時代にみられる長屋を端に現在の居住空間 − 過密した空間における − コミュニティの醸成と、生活用品や工芸品がどのように時代を越えて空間に溶け込んでいるのか探求する。
ウェブサイト




滞在期間:2019年1月9日 - 3月19日
助成:平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
イベント:ワークショップ
日程:2019年2月19日(火)11:00 - 17:00
会場:佐賀大学有田キャンパス
イベント:AIT ARTIST TALK #76 「Greenware」〜スコットランド グラスゴーよりアーティストのフローレンス・ドワイヤーを迎えて〜
日程:2019年3月20日(水)19:00 - 20:30
会場:OLDHAUS(東京都渋谷区)

レジデンスプログラム|レポート&インタビュー:Download (PDF/1.4MB) Edited by Ben Davis
滞在に関する記事:RealTokyo Culture Review Site: AIT ARTIST TALK #76 「Greenware」

2019-1- 9

ナタリア・ヴァレンシア

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ナタリア・ヴァレンシア / Natalia Valencia
(1984年コロンビア・ボゴタ生まれ、メキシコシティ・メキシコ在住)



インディペンデント・キュレーターとして活動するナタリア・ヴァレンシアは、これまでコロンビアのメデジン近代美術館、モロッコのラバトにあるアート・スペースL'appartement 22、フランスのボルドー現代美術館、パリのパレ・ド・トーキョー、ボゴタのボリバル邸博物館、グァテマラのウルトラバイオレットプロジェクト(Proyectos Ultravioleta)などの機関と展覧会を通じた恊働を行っている。

また、展覧会の企画のほか、メキシコシティを中心にアメリカのアートについて情報を発信するオンライン・マガジン「Terremoto」の編集者として執筆も行う。2013年には、パリのポンピドゥー・センターにおいてラテンアメリカアートのリサーチャーとして携わった経験をもつ。






滞在期間:2018年1月22日 - 3月5日
助成:平成29年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業
イベント:RADIO RABATOKYO ライブ・ストリーミング
日程:2018年3月2日(金)18:30 - 19:30(17:30 開場)
会場:SodaCCO

2018-1-23

サラ・オウハッドウ

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サラ・オウハッドウ / Sara Ouhaddou
(1986年フランス・パリ生まれ、在住)




サラ・オウハッドウは、モロッコの伝統的な家系に生まれる。パリ装飾美術学校卒。モロッコとフランス両国の文化背景を持ち、そうしたアイデンティティが、伝統の変容への関心と文化と人類学の継続的な対話を主題とする自身の創作活動に繋がっている。モロッコに伝わる古くからの文化芸術と現代アートの関係性を探り、現代の視点から忘れ去られる文化の新たな位置づけを試みている。

これまでアラブ芸術文化振興基金のほかOne Percent Contemporary Art NYCなどに助成を受けて"Little Syria Project"を行うなど、国外での活動も目覚ましい。 さらに、モロッコにあるアート・スペース L'appartement 22にてアーティスト・イン・レジデンスを経験したほか、2015年にはアート・ジャミールのサポートを受けてニューヨークのThe International Studio & Curatorial Program (ISCP)にも滞在している。

過去の展覧会に「Islamic? Art Festival 」(シャルジャ美術館、アラブ首長国連邦、2017)、「Crafts Becomes Modern!」(デッサウ・バウハウス、ドイツ、2017)、「Lettres ouvertes」(イスラム文化財団、フランス、2017-18)、「Marrakesh Biennale」(モロッコ、2016)などがある。個展として「IMPRESSION//IMPRESSION」(モロッコ、2016)、「Wasalnalilio/On en set arrive là」(ポラリス・ギャラリー、フランス、2017)など。

ウェブサイト






滞在期間:2018年1月15日 - 3月12日
助成:平成29年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業
イベント:RADIO RABATOKYO ライブ・ストリーミング
日程:2018年3月2日(金)18:30 - 19:30(17:30 開場)
会場:SodaCCO

2018-1-23

エヴァ・マスターマン

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エヴァ・マスターマン / Eva Masterman
(1986年 イギリス・ウェールズ生まれ)




領域横断的なワークショップやセミナー、執筆を通して、素材とプロセスを深く調査し、作品に投影している。彼女の制作と、視覚芸術の境界および先入観に焦点を当てたアプローチは、多くの学問領域をまたぐ「拡張領域」の中心にありながら、素材の特性を捉えた芸術彫刻でもある自身の彫刻的領域にまつわる批評的な言語を生みだしている。

マスターマンの作品は、風化状態や建築的要素、身体性を想起させ、普段見慣れたものから切り離された時に起こる緊張をはじめ、素材と精神状態の変化をコントロールしようとする試みがみられる。見慣れた粘土の形やその構造が、流動的かつ不安定な感覚への視覚的交替に利用されている。結果、マスターマンのインスタレーション作品は、プロセスと環境に強く結びついた証言とも言える。法則やパラメーターとして粘土を使うことにより、制作現場での身体的リアリティとその意味や、どのようにアート作品が出来るかを、コンセプトと物理性を溶かし合わせることによって明らかにしている。

2008年、キングストン大学でファインアートの学士課程を首席で卒業し、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートにて修士号を取得。ウィリアム・ベニントン・ギャラリーにて二人展を行うなど、イギリス国内外で展示を行う。2016年には、チャーリー・スミス・ギャラリーのアンソロジー・アート賞、英国彫刻家協会でバサリー賞を受賞した。また、コレクティヴ・マターと呼ばれるソーシャル・アウトリーチ・アート・コレクティヴに所属し、2016年、テート・ギャラリーが行うプログラムのひとつを担当した。

また、オンライン・ジャーナルcfileonline.orgへの執筆も行い、カムデン・アーツ・センターでワークショップなども行っている。AITでのレジデンス・プログラム終了後、多様な陶芸のあり方を広めるべく、ロンドンのウェストミンスター大学において、講師として教鞭を取ることが決まっている。

ウェブサイト






滞在期間:2017年1月23日 - 3月6日
助成:平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
AIT ARTIST TALK #69:「Unknown Arts & Crafts - 無銘のアートと工芸」〜イギリスよりアーティストのエヴァ・マスターマン、ジャクソン・スプラーグを招いて〜
日時:2017年2月17日(金) 19:00-21:00 (18:30開場)
会場:代官山AITルーム *要予約/日英逐次通訳あり

レジデンスプログラム|レポート:Download (PDF/2.1MB)

2017-1-15

ジャクソン・スプラーグ

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ジャクソン・スプラーグ / Jackson Sprague
(1982年 イギリス・デヴォン生まれ、ロンドン在住)




スプラーグは、自身の家からスタジオへ行く道のりで見つけた捨てられたボール紙など、普段の生活と行動の中にある日常の出来事を彫刻作品として展開している。生活の中のものがストリートからギャラリーへと置き換えられることで、時に、ギャラリーのスタッフが定期的に花瓶の花や水を替えることを迫られたり、ものの特定のスケールや文章、あるいは肉体的、自叙伝的なシンボリズムを推測させることで、鑑賞者に身体的かつ感情的な繋がりを迫るような作品を制作している。スプラーグの作品は、美学と機能性、彫刻と絵画、あるいは永続的なものと短命的なものの緊張関係を扱っている。それは時として、家の間仕切りが絵画になり、壁に掛けられた絵画が同時に石膏で象られた彫刻であったり、色が塗られたボール紙が陶芸作品であるといった方法で表現される。物理的かつ心理的な関係性のこうした曖昧性が、スプラーグの表現の特徴である。
ゴールドスミス大学と、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学び、これまでにパリのCité Internationale des Arts でレジデンス・プログラムに参加。近年の展覧会には、" La memoir en las manis" (2016, Maisterravalbuena, Madrid)、"Rough Music" (2015, CASS Sculpture Foundation, チチェスター)、"Jackson Sprague: A House The size Of A Head" (2014, Cole Contemporary, ロンドン)、"Birdkeeping" (2012, PLAZAPLAZA, ロンドン)をはじめ、リバプール・ビエンナーレにも参加している。

ウェブサイト






滞在期間:2017年2月1日 - 3月15日
平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
AIT ARTIST TALK #69:「Unknown Arts & Crafts - 無銘のアートと工芸」〜イギリスよりアーティストのエヴァ・マスターマン、ジャクソン・スプラーグを招いて〜
日時:2017年2月17日(金) 19:00-21:00 (18:30開場)
会場:代官山AITルーム *要予約/日英逐次通訳あり

レジデンスプログラム|レポート:Download (PDF/2.1MB)

2017-1-15

アイゼア・バルセニーラ

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アイゼア・バルセニーラ / Haizea Barcenilla
(サン・セバスティアン/スペイン生まれ)




バルセニーラは、批評家やインディペンデント・キュレーターとして活動するほか、バスク大学で美術史の教鞭をとっている。このレジデンス・プログラムでは、展覧会を通じた実践の場やアーティストらの表現活動において、パブリック(公共)とコモン(共有)、これらふたつの概念が、どのような影響を及ぼしているかをリサーチし、ジェンダーによる観点から更なる考察を加えることにも興味を持っている。また、町づくりと呼ばれる日本社会の動きに着目し、コモン(共有)という考えがどのように結びついているかを探求する。
バルセニーラは、これまでも公共の場で行われるキュレーションについて論文を執筆し、現在も作品制作や展覧会に幅広く関わっている。近年は、フランス財団が主宰するニュー・パトロン・スキームの一環として、ビルバオのゾロザウレ地区で行われた、チリ出身のアーティスト、アンドレア・アコスタによる書籍「Manual de Uso」の制作を行った。また、本プログラムの主催機関でもあるタバカレーラと、バスク地方の自治体エルナニとの恊働により、アーティスト集団ポラロイスカによる映像作品「Andrekale」の制作にも関わるなど、アーティストとのプロジェクトを積極的に展開している。



AIT/TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム

滞在期間:2016年12月4日-12月31日
主催: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト], TABAKALERA International Centre for Contemporary Culture
助成: BASQUE INSTITUTE ETXEPARE, ACCIÓN CULTURAL ESPAÑA (AC/E), EU JAPAN FEST, 平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業

トークイベント:AIT SLIDE TALK #34「Can we curate commons? - コモンがつくられるとき」
〜スペイン バスク州より、キュレーターのアイゼア・バルセニーラを迎えて〜
日時:2016年12月21日(水)19:00-21:00 (会場:AITルーム代官山)


2016-12- 1

西田雅希

>>> English

西田雅希 / Maki Nishida
(福岡/日本生まれ)




慶應義塾大学美学美術史学科卒業。ロンドン大学UCL美術史学修士課程修了。2007年に渡英し、美術大学や美術館、コマーシャルギャラリー、コレクター事務所と、パブリックからプライベートまで、さまざまな角度からアートの現場でアーティストマネジメントやキュレーションなどに携わる。2016年4月より拠点を日本に移し、あいちトリエンナーレのアシスタント・キュレーターに着任。トリエンナーレでは、海外からの作家を数多く担当した。この他、フリーランスとしてキュレーションと執筆や翻訳なども手がける。
タバカレーラにおけるレジデンス・プログラムでは、サン・セバスティアンが誇る豊かな食文化の背景に着目し、チョコ(Txoko)と呼ばれる男性会員限定の「料理クラブ」についてリサーチを行う。チョコは、特にフランコ政権下でバスク文化が弾圧された時代、人々が合法的に集い、バスク語で会話ができる数少ない場として、サン・セバスティアンのコミュニティや文化の保全に重要な役割を担っていた。 ある特定の文脈において、食とコミュニティが強い繋がりをもつさまを参照点に、人が集まるという行為、政治的な性格をあえて放棄した集団のもつ政治性を問い、現代社会における「集う行為」を、このレジデンスを通じて考察することを試みる。



AIT/TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム

滞在期間:2016年11月28日-12月25日
主催: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト], TABAKALERA International Centre for Contemporary Culture
助成: BASQUE INSTITUTE ETXEPARE, ACCIÓN CULTURAL ESPAÑA (AC/E), EU JAPAN FEST, 平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業


2016-12- 1

AIT / TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム 2016


AIT / TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム 2016

招へい/派遣キュレーターを決定


TABAKALERA
TABAKARELA International Center for Contemporary Culture / Photo courtesy of TABAKALERA



この度、AITではスペインのバスク州サン・セバスティアンに位置する文化機関 TABAKALERA Centre for Contemporary Cultureとの提携により、キュレーター交換レジデンス・プログラムを行います。独自の歴史と文化を誇るバスク州よりキュレーター1名を日本に招へいし、また、日本より1名のキュレーターをサン・セバスティアンに派遣することにより、双方の文化・知的交流を促すものです。
キュレーターの選定は、2016年7月から8月にかけて公募が行われ、厳正な審査をもとに、招へい/派遣キュレーターを決定しましたのでお知らせします。


・招へいキュレーター:アイゼア・バルセニーラ / Haizea Barcenilla(2016年12月4日〜31日 東京に滞在)

・派遣キュレーター:西田雅希 / Maki Nishida(2016年11月28日〜12月25日 サン・セバスティアンに滞在)



◎選考について
公募に寄せられた申請書をもとに、Tabakalera International Center of Contemporary Culture、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]の2者が、以下を点を選考基準とし、選考会で協議いたしました。

○革新的かつ独自の創造が期待できるキュラトリアルな視点があること
- Innovation, originality, creativity and quality in conceptual approach.
○バスク州や東京の地域性と関連があり、現代美術の分野以外にも積極的な関与が期待できること
- The ability to establish links in locality and/or history of the Basque country and Japan.
- The links with other spheres of though and its ability to connect with unusual contexts of artistic practice.

(プログラム概要英文より)


<プロフィール>

アイゼア・バルセニーラ / Haizea Barcenilla

Haizea バルセニーラは、批評家やインディペンデント・キュレーターとしての活動するほか、バスク大学で美術史の教鞭をとっている。このレジデンス・プログラムでは、展覧会を通じた実践の場やアーティストらの表現活動において、パブリック(公共)とコモン(共有)、これらふたつの概念が、どのような影響を及ぼしているかをリサーチし、ジェンダーによる観点から更なる考察を加えることにも興味を持っている。また、町づくりと呼ばれる日本社会の動きに着目し、コモン(共有)という考えがどのように結びついているかを探求する。


詳しいプロフィールはこちら >>>

西田 雅希 / Maki Nishida
Maki 慶應義塾大学美学美術史学科卒業。ロンドン大学UCL美術史学修士課程修了。2007年に渡英し、美術大学や美術館、コマーシャルギャラリー、コレクター事務所と、パブリックからプライベートまで、さまざまな角度からアートの現場でアーティストマネジメントやキュレーションなどに携わる。2016年4月より拠点を日本に移し、あいちトリエンナーレのアシスタント・キュレーターに着任。トリエンナーレでは、海外からの作家を数多く担当した。この他、フリーランスとしてキュレーションと執筆や翻訳なども手がける。


詳しいプロフィールはこちら >>>



プログラム概要のダウンロードはこちら >>>(PDF / 211KB)





AIT / TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム 公募のお知らせ
Open call for Curator's Exchange Residency Programme 2016 by AIT and TABAKALERA


TABAKALERA
TABAKARELA International Center for Contemporary Culture / Photo courtesy of TABAKALERA

 AITは、これまで13年間に渡り、欧州、北米・南米、アジア、中東、アフリカの国と地域からレジデンス・プログラムを通して日本にアーティストやキュレーター、編集者を招へいしてきました。東京に滞在したアーティストたちは90名を超え、アーティストの制作過程や思考プロセスに大きな影響を与えたほか、キュレーターや編集者が日本の現代アートを世界に発信する役割を担ってきました。しかし、アーティストが対象となるレジデンス・プログラムに比べ、キュレーターや研究者を対象としたレジデンス・プログラムは未だ限定的で、流動的な往来による幅広い視野と先鋭的な思考を育む機会が必要であると考えています。

 そこでAITでは、スペイン北部のバスク州サン・セバスティアンにある文化機関TABAKALERA International Centre for Contemporary Cultureと、キュレーターの交換レジデンス・プログラムを行います。このプログラムは、2016年11月から12月までの4週間に及んで行われ、独自の地域性と文化をもつバスク州からキュレーター1名を東京に招へいし、日本のキュレーター1名をTABAKALERAに派遣することによって、双方の文化的交流を促すと同時に、キュレーターの視点を通して、豊かな知識や経験の交換を目指します。
 また、派遣キュレーターの選定にはAITとしては初めての公募制を採用し、これまでの実績に関わらず、日本に活動拠点を持つ多くのキュレーターに応募の機会を促そうとするものです。

TABAKALERA
Photo courtesy of TABAKALERA

<TABAKARELA International Center for Contemporary Culture>

 TABAKALERAは、1913年から2003年まで、州が管轄するタバコ製造工場として機能しました。2011年、当時の面影を残しながら改築を行い、2015年、その姿は新たな国際的文化施設として生まれ変わりました。建物が有する8,000平方メートルの敷地は、サン・セバスティアンの中でも有数の広さを誇っています。
 施設内は、TABAKALERAの重要な方針である「制作の場であること」、「広く住民にプログラムを提供すること」を余すところなく体現するように、十分な展示スペースに加え、ライブラリーやバスクフィルムアーカイヴ、レストランなどを備え、アーティストやキュレーターに充実した作品制作とリサーチや研究の機会を与えています。多くの領域を横断するようなキュラトリアル的視点への助言をはじめ、制作と展示におけるテクニカルサポートの手厚さにも定評があります。また、トークやプレゼンテーション、ワークショップを通した教育プログラムは、多くの市民と観客が参加し、国内外から招かれたアーティストやキュレーターらとの交流の場として機能しています。また、TABAKALERAがあるバスク州サン・セバスティアンは、2016年の欧州文化首都にも選ばれ、年間を通して文化行事が華やいでいます。

ウェブサイト:TABAKALERA International Center for Contemporary Culture

TABAKALERATABAKALERA
Photo courtesy of TABAKALERA


2016-7-31

ペンワディー・ノッパケット・マーノン

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ペンワディー・ノッパケット・マーノン / Penwadee Nophaket Manont
(1973年アメリカ、カリフォルニア州生まれ。タイ、バンコク在住)

Penwadee Nophaket Manont


1973年アメリカ、カリフォルニア州生まれ。タイ、バンコク在住。社会問題や環境問題、芸術文化における対話に興味を持ち、ヴィジュアル・コミュニケーション・アーツの学士号と環境マネジメントの修士号を取得。グラフィックデザイナーとして活動を始めたのち、2001年よりオルタナティヴ・アートスペースProject 304のアシスタントキュレーターとして、芸術文化のマネジメントに携わる。2007年から2012年まで、バンコクにあるジム・トンプソン・アートセンターのキュラトリアルチームに加わる。現在は、インディペンデントキュレーターとして活動するほか、幅広く文化活動に携わる。

2007年に参加したMekong Art & Culture Projectの成果展「Underlying」(ラオス・ベトナム・カンボジア・タイ巡回、2007-2008年)の企画のほか、第55回ヴェネツィアビエンナーレのタイパヴィリオン「Poperomia/Golden Teardrop」(イタリア、2013年)の共同キュレーターを務めた。2013年には、人権や民主制に関する問題について積極的な活動を行うANTs' POWER Art & Cultural Groupを設立。リサーチ・アーカイヴ活動として「The Exhibition History in Thailand from the 1970s to the Present」プロジェクトなどがある。近年では、同団体のプロジェクトマネージャー/リサーチャーとしても活動している。





滞在期間:2016年2月22日 - 3月26日
助成機関: 平成27年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:
【 Thai Art Night: 網目をくぐれ!タイの最新アート事情 】
バンコクとチェンマイよりアーティスト、キュレーター、ライターを迎えて

日時:2016年3月12日(土)17:00-20:00 *17:30よりトーク
会場:キッチン+イベントスペース GRAIN (原宿)東京都渋谷区神宮前5-25-1
滞在レポート


2016-2- 8

アティコム・ムクダプラコーン

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アティコム・ムクダプラコーン / Atikom Mukdaprakorn
(1981年タイ・バンコク生まれ、チェンマイ在住)

Atikom Mukdaprakorn


1981年タイ・バンコク生まれ、チェンマイ在住。アーティストとデザイナーによるグループ「mute mute」の共同設立者。mute muteは、アートや文化に限らず、多様な社会活動において、人々の認識領域を押し広げる相互議論の場を模索している。ムクダプラコーンは、特にタイにおける写真や表現の自由、アートの現状など、同国のメディア/アート文化に関心を持ち、社会状況が常にそうしたメディア/アートによって投影されることに着目している。現在は、チェンマイで2013年に発足されたプロジェクト「チェンマイ・アート・カンヴァセーション」の活動に関わる。このプロジェクトの目的は、あらゆるマネージメントとメディアに関する知識を学ぶため、多様な議論やタイの社会、アートを結びつけることを試みている。
近年の主な活動に、メディア・アートプロジェクト「Art Jockey」(バンコク芸術文化センター、バンコク、2015)、mute muteによるグループ企画「Mycelioid Adjustment」(ギャラリーシースケープ、チェンマイ、2014)や「Run for No One/ART AIDS (Thailand 2012): You Are Not Alone(バンコク芸術文化センター、バンコク、2012)ほか、数多くのアートプロジェクトを手がけている。

ウェブサイト





滞在期間:2016年2月1日 - 3月31日
助成機関: 平成27年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:「第8回恵比寿映像祭」地域連携プログラム『ムーラン・ド・ラ・ギャレットでカラオケを』アティコム・ムクダプラコーン(タイ)企画による映像展
日時:2016年2月12日(金)- 20日(土)11:00-19:00 *日曜休
場所:代官山AITルーム  オープニング・レセプション:12日(金)19:00-21:00 *19:30からアーティストトーク

【 Thai Art Night: 網目をくぐれ!タイの最新アート事情 】
バンコクとチェンマイよりアーティスト、キュレーター、ライターを迎えて

日時:2016年3月12日(土)17:00-20:00 *17:30よりトーク
会場:キッチン+イベントスペース GRAIN (原宿)東京都渋谷区神宮前5-25-1
滞在レポート


2016-1-13

ジェシー・ワイン

>>> English

ジェシー・ワイン / Jesse Wine (Born in 1983, lives and works in London) Jesse Wine

1983年生まれ、ロンドン在住。2007年にキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ卒業(ファイン・アート)、2010年にロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了(ファイン・アート)。伝記や美術史とユーモアを交えた作品を制作している。陶芸家という肩書きを持つが、多様な分野を横断した作品制作も行う。近年は、主に粘土を使用し、その表現形式としての歴史、工芸との関係性、ヴィジュアル・アートにおける位置づけなど、その深い知識を活かした表現を行っている。そこには、形態や見せ方の問いへと繋がる、表現形式や制作プロセスへの関心がうかがえる。2014年には、BALTIC Centre for Contemporary art (イギリス)、Galerie Hussenot (パリ、フランス)、Mary Mary(スコットランド)、South London Gallery 、Limoncello、Wysing Arts Centre、Oriel Mostyn Gallery(全てイギリス)にて個展を開催したほか、2015年には、BolteLang (スイス)、Offspaceprojekt (ドイツ)で個展を開催予定。

www.jessewine.com
www.plazaplaza.co.uk





滞在期間:2015年1月22日 - 3月17日
助成機関: 平成26年度 文化庁 文化芸術の海外発信拠点形成事業
イベント:"回る世界の静止点で"ー 舞踏、能、コンテンポラリー・ダンス、現代陶芸を繋ぐ 1日限りのイベント(2015年2月21日(土)15:30-21:00 @SHIBAURA HOUSE)
関連記事:Tokyo Correspondence (Camden Arts Centre website)
     At the Still Point of the Turning World (Camden Arts Centre website)
滞在レポート


2015-1- 7

キャロライン・アシャントル

>>> English

キャロライン・アシャントル/Caroline Achaintre (1969年フランス生まれ、ドイツ在住)

Caroline Achaintre


フランスに生まれ、ドイツで育ったアシャントルは、ロンドンを拠点に活動を続けているアーティスト。鍛冶工としての経験を積んだ後、イギリスに渡り、DAAD(ドイツ学術交流会)の奨学金を得て、チェルシーカレッジオブアートアンドデザイン(ロンドン芸術大学) 、ゴールドスミスカレッジ(ロンドン大学)にて芸術を学んだ。近年の主な活動に、トリノでの個展『The Present / Future Illy Prize』(2014年、カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館、イタリア)や、2015年5月までロンドンで開催中の『BP Spotlight: Caroline Achaintre』(2014年-2015年、テート・ブリテン、イギリス)がある。アシャントルの作品は、サントル地域現代芸術振興基金コレクション(フランス)、アキテーヌ博物館(フランス)、パリ市立近代美術館(フランス)、サウサンプトン市立美術館(イギリス)など多くの美術館、博物館に所蔵されている。





滞在期間:2015年1月27日 - 3月22日
助成機関: 平成26年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:"回る世界の静止点で"ー 舞踏、能、コンテンポラリー・ダンス、現代陶芸を繋ぐ 1日限りのイベント(2015年2月21日(土)15:30-21:00 @SHIBAURA HOUSE)
関連記事:Tokyo Correspondence (Camden Arts Centre website)
     At the Still Point of the Turning World (Camden Arts Centre website)
滞在レポート


2015-1- 7

ジーナ・ブエンフェルド

>>> English

ジーナ・ブエンフェルド / Gina Buenfeld (ロンドン在住)
gina buenfeld


ロンドンのゴールドスミスカレッジにて修士号取得(20 世紀美術史)。Emily Tsingou のギャラリー勤務後、Alison Jacques ギャラリーのプログラムディレクターとして、様々な展覧会を企画。2009 年よりカムデン・アーツ・センターのエギジビション・オーガナイザーとして、ポルトガルのジョアン・マリア・グスマン+ペドロ・パイヴァ、イギリスのサイモン・スターリングやジェラミー・ディラー、スウェーデンのナタリー・ユールベリのほか、20 世紀の重要な作家であるピノ・パスカリやディーター・ロスなど、多くの野心的な展覧会を企画。





滞在期間:2014年9月5日-9月13日/2015年2月13日 - 2月27日
助成機関:平成26年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:AIT SLIDE TALK #31(2014年9月9日(火)19:00-21:00@エイトルーム代官山)
"回る世界の静止点で"ー 舞踏、能、コンテンポラリー・ダンス、現代陶芸を繋ぐ 1日限りのイベント(2015年2月21日(土)15:30-21:00 @SHIBAURA HOUSE)
関連記事:Tokyo Correspondence (Camden Arts Centre website)
     At the Still Point of the Turning World (Camden Arts Centre website)


2014-12- 8

ヤン・シェブチック

>>> English

ヤン・シェブチック(1986年、ポーランド、ビャウィストク生まれ)
Jan Szewczyk

ビデオ・インスタレーション、立体作品など、多様な表現を行っているシェブチックは、社会におけるささいな出来事や状況を鋭く観察し、再解釈することで、私たちの日常認識を問う作品を制作している。これまでに、社会の中で構築される<男らしさ>をテーマにした「Good bye home sweet home」(2008)や「the Kozacy」(2012)などのプロジェクトのほか、シェブチックが展覧会の企画者でもあり、作品の素材にもなるという横断的なプロジェクトにより、私たちの現状の認識を疑う「I like all these pictures」(2009)を行った。2012年より、映画のセットの制作に関わった経験から、より深く映像領域を考察し、ビジュアルアートと映画撮影術の共通項を模索するようなリサーチを行っている。

janszewczyk.com
www.curators-network.eu/database/db_item/id/janszewczyk
vimeo.com/27698322


滞在期間:2014年1月21日-3月23日まで
助成機関:平成25年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント: BYOB - Bring Your Own Beamer at AIT(2014年2月22日 19:00-22:00, AITルーム)
<ポーリッシュ・アート・ナイト>「フラネック・キモノ『キング・ブルース・リー、空手マスター』」- ポーランドの若手アーティストを2名を迎え、映像、食から考える表現と社会のいま -(2014年3月15日 17:00-20:00, ヒルサイドテラスアネックスA棟)
活動報告タブロイド紙: Download (PDF / 5.0MB)
滞在レポート


2014-2-14

フランシスジェック・オルロフスキー

>>> English

フランシスジェック・オルロフスキー(1984年生まれ、ポーランド / ボズナン出身)
Franciszek Orlowski

ポズナン芸術アカデミーのインターメディア学部卒業。ホームレスと自分の服を交換し、その端切れを使ってインスタレーションを制作した「UNTITLED 2009」や、ロンドンに住むポーランド移民者が、職(低賃金で時に違法)を求めて集まったと言われる「ポーランド人の嘆きの壁(Polish Wailing Wall)」をモチーフにし、英国の最小貨幣である1ペニー硬貨に移民労働者の状況を重ねた「DROBNE / 2010 SMALL CHANGE」など、特定の場の社会的な文脈、政治性を巧みに取り込んだ映像作品やインスタレーションを制作している。近年の展覧会に、「The artist in the time of hopelessness. The newest Polish art 」BWA ヴロツワフ・ギャラリー・オブ・コンテンポラリー・アート(ヴロツワフ/2013)、「British British Polish Polish: Art From Europe's Edges In The Long '90s And Today」ウジャドゥスキー城現代美術センター(ワルシャワ/ 2013)、「ART IST KUKU NU UT」 プラダ・プラウダ(エストニア/2013)などがある。



滞在期間:2014年1月21日-3月23日まで
助成機関:平成25年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント: BYOB - Bring Your Own Beamer at AIT(2014年2月22日 19:00-22:00, AITルーム)
<ポーリッシュ・アート・ナイト>「フラネック・キモノ『キング・ブルース・リー、空手マスター』」- ポーランドの若手アーティストを2名を迎え、映像、食から考える表現と社会のいま -(2014年3月15日 17:00-20:00, ヒルサイドテラスアネックスA棟)
活動報告タブロイド紙: Download (PDF / 5.0MB)
滞在レポート


2014-2-10

アナ・プタック

>>> English

アナ・プタック(1979年ポーランド生まれ、在住)

Anna Ptak


アナ・プタック(1979年ポーランド生まれ、在住)
キュレーター、アート・プロデューサー。文化人類学を学ぶ。2008年より、ポーランドのワルシャワにあるウジャドゥスキー城現代美術センターのアーティスト・イン・レジデンスプログラムに携わる。映像やサウンドなどの視聴覚メディアにおけるパフォーマティヴで集合的な要素や枠組みに関心を持つ。「Re-tooling Residencies」 (2010/2011)、「Studio Warsaw」 (2011/12) など、さまざまな制作の現場や、アートの制作における制度的・社会的な状況を領域横断的にリサーチする長期的なアート・プロジェクトに関わる。近年は、東ヨーロッパ、中東、アジアなどにおける新たなコミュニケーションのあり方を模索する「Re-Directing: East 」にも関わる。

ウジャドゥスキー城現代美術センター:Centre for Contemporary Art Ujazdowski Castle
アーティスト・イン・レジデンスプログラム:A-I-R Laboratory
Re-tooling Residencies project and publication
Neues Theater by Daniel Kötter

インデペンデント・キュレーターとプロデューサーとしては、以下のプロジェクトに関わる。
Wyspa. Now is Now
Filmworks Farm  http://dizajnprojekt.pl/





滞在期間:2013年11月20日-12月23日まで
助成機関:平成25年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:
メキシコ、ドイツ、インドのアーティストに会いに行こう!アーカスプロジェクト:オープンスタジオ(2013年11月30日(土)、12月1日(日)@アーカススタジオ)
第6回 AIT+ARCUSナイト「パラレルホーム / Parallel Home」4カ国からのアーティストによるミニ・トークとラウンジ・イベント! ( 2013年12月7日(土) 18:30 - 21:30@エイトルーム代官山)
滞在レポート:
AIRと私 05:スケールの活動──日本へのアーティスティック・フィールド・トリップの報告 (AIR_Jウェブサイト)
AIRと私 05:スケールの活動──日本へのアーティスティック・フィールド・トリップの報告 (AIT)


2013-11-26

ロレアナ・トレード

ロレアナ・トレード/Laureana Toledo(1970年、オアハカ生まれ)

Laureana

ロンドンとメキシコシティを拠点に活動を行う。写真を学んだトレードは、コンセプトやテーマに合わせ、テキスト、本、絵画などメディア横断的な作品を制作している。これまでに、メキシコの現代美術館やアナワカリ美術館、イーストサイド・プロジェクト(バーミンガム)、ルイジアナ美術館(デンマーク)、レッド・キャット(ロサンゼルス)、ホワイトチャペル・アート・ギャラリー(ロンドン)などで、数々の展覧会やコラボレーション・プロジェクトを開催。 ISPS(2004/ニューヨーク)やガスワークス(2009/ロンドン)などのレジデンスに滞在。 1996年より、編集者、教育者、インディペンデント・キュレーターとしても活動を行う。メキシコシティのアート・スペースSOMAの共同設立者。
SOMA:http://somamexico.org/



滞在期間:2013年2月5日-3月9日まで
助成機関:平成24年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:THIS IS A GEOGRAPHY LESSON- 新たな文化地理学を考えよう!- メキシコと日本をめぐるディスカッション+ディナーイベント -(2013年3月3日開催 限定イベント)
イベント報告タブロイド紙: Download(PDF / 9MB)
Designed by fruitsmachine / Illustration by Paul Fielding
滞在レポート


2013-2-16

フリエタ・アランダ

フリエタ・アランダ/Julieta Aranda(1975年、メキシコシティ生まれ)

Julieta_prof

ベルリンとニューヨークを拠点に活動を行う。多様な実践を行うアランダは、時間、権力、想像など、私たちの社会循環の中で政治化された主体性はどう可能なのかといった「循環の詩学」を言及している。これまでに、Witte de With (2013/オランダ)、Museo d'Arte Contemporanea Villa Croce (2013/ジェノヴァ)、ArtPostions, Miami Basel (2012/マイアミ)などで展示を行うほか、「ドクメンタ13」(2012/カッセル)、「光州ビエンナーレ」(2012/韓国)、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」(2011/ヴェネツィア)、「イスタンブール・ビエンナーレ」(2011/イスタンブール)などの多数の国際展に参加。そのほか、アントン・ヴィドクレと共に 世界最大のアートの情報サイトであるe-fluxの共同ディレクターを務め、Time/Bank、質屋、e-fluxのビデオレンタル屋などの形式を通して、新たな経済を模索するプロジェクトをニューヨークをはじめ、世界中で展開している。
manifestajournal Interview: Time/Bank - A Conversation with Julieta Aranda and Anton Vidokle



滞在期間:2013年2月4日-3月9日まで
助成機関:平成24年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:THIS IS A GEOGRAPHY LESSON- 新たな文化地理学を考えよう!- メキシコと日本をめぐるディスカッション+ディナーイベント -(2013年3月3日開催 限定イベント)
イベント報告タブロイド紙: Download(PDF / 9MB)
Designed by fruitsmachine / Illustration by Paul Fielding
滞在レポート


2013-2-16

ヴェラ・メイ

ヴェラ・メイ/Vera Mey (1987年ウェエリントン生まれ)

vera

オークランド在住。キュレーター、エデュケーターおよびオークランド工科大学内にあるセントポール・セントギャラリーの現アシスタント・ディレクター。ニュージーランドにおけるアジア移民の一人として、二つの全く異なる地における自身の固有の立ち位置とコンテクストから、アジアのコンテンポラリー・アートとその歴史を読み解くことを専門とする。2011年、ウテ・メタ・バウアー教授が講師を務めた光州ビエンナーレ財団第3回国際キュレーター・コースの参加キュレーター。2012年、アジアニュージーランド基金とクリエイティブ・ニュージーランドの共同主催による、韓国、日本、中国を対象としたキュレーター・ツアーに参加。その他、3人のアーティストとともに、プロジェクトグループParlourに参加。
これまでに手がけた展覧会は、セントポール・セントギャラリーで開催された「Assembly」(2012)、同ギャラリーおよびダウス美術館の巡回展「In Spite of Ourselves: Approaching Documentary」(2012)、ニュージーランド・フィルムアーカイブの「Instruction for Living」(2011)など。



滞在期間:2013年1月18日-2月19日まで
助成機関:平成24年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:ミニトーク&ディナー「東京メトロ・リゾーム・展覧会としての都市」(非公開)
滞在レポート


2013-1-18

スジャッド・ダルタント

スジャッド・ダルタント/Sudjud Dartanto (1976年生まれ、ジョグジャカルタ出身)

Sudjud

美術大学を卒業後、サナタ・ダルマ大学大学院で宗教学とカルチュラル・スタディーズを学ぶ。現在は、インドネシア工科大学で教鞭を取るほか、美術雑誌に批評やレビューを寄稿する。これまでに、「South Project, 5th International south-south Gathering」 (ジョグジャカルタ/2009)、「Trajectory 」(オーストラリア/2008)などの共同キュレーターやキュレーターを務めるほか、「Immemorial, Reaching Back Beyond Memory」(オーストラリアとジョグジャカルタ/2009/2011)、「U(dys)topia」(ドレスデンとベルリン/2010) などの国際的なプロジェクトにも参画する。 http://www.isi.ac.id



滞在期間: 2012年3月2日-4月2日まで
イベント:若手キュレーター対談!「インドネシアの現代アートとのいま」スジャッド・ダルタント(インドネシア)とチェ・キョンファ(日本)を迎えて
滞在レポート


2012-3-17

ニック・エヴァンス

ニック・エヴァンス Nick Evans(1976年ザンビア生まれ、グラスゴー在住)

Nick

グラスゴー芸術大学とストックホルムのロイヤル・カレッジ・オブ・ファインアートで学ぶ。独立後のアフリカのザンビアで生まれたエヴァンスの彫刻には、異文化に対峙することで新たな言語や思考が生まれたモダニズムにおけるエキゾティズムや、異文化がヨーロッパの近代美術に与えた影響への関心が表れている。近年の主な個展に、スコットランド国立近代美術館での「Oceania」(エジンバラ/2011)や、メアリー・メアリーギャラリーでの「Anti Autonome」(グラスゴー/2010)がある。



滞在期間: 2012年1月25日-3月中旬まで
パートナー機関:Cove Park
イベント:FOUND AND MADE:道に落ちているものがアートになる!? 歩いて、見つけて、作品をつくろう!(ワークショップ)
滞在レポート


2012-3- 4

ケイティー・ウェスト

ケイティー・ウェスト Katy West(1977年アイルランド生まれ、グラスゴー在住)

Katy

グラスゴー芸術大学とロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで陶磁器を学ぶ。現在は、デザイナーとして、商業用の陶磁器製品を制作するほか、キュレーターとして工芸とデザインの領域を結ぶプロジェクトの企画に携わる。近年の展覧会には、国内外の陶磁器を展示する「Our Objects」のほか、現代における工芸の実践と伝統技法の関係性を考察する「Modern Languages」に参加している。また、2012年のオリンピックと同時期に、展覧会「Transformers」を企画している。



滞在期間: 2012年1月25日-3月中旬まで
パートナー機関:Cove Park
イベント:FOUND AND MADE:道に落ちているものがアートになる!? 歩いて、見つけて、作品をつくろう!(ワークショップ)
滞在レポート


2012-3- 4

メアリー・レッドモンド

メアリー・レッドモンド Mary Redmond(1973年スコットランド生まれ、グラスゴー在住)

mary

グラスゴー芸術大学修士課程修了。身の回りの製品を組み合わせて加工し、折り曲げ、着色した彫刻を空間に周到に配置することで、既製品とアーティストの手仕事の同化を図る。彼女の作品が時に、「普通のものが奇妙につくられている」と表現されるように、複雑なものの並列によって、均衡や固体性、空間の関係性を生み、観る者の視覚や感覚に訴える。主な個展にタルボット・ライス・ギャラリー(エジンバラ/2005)や、「The Floating World」(ダンディー/2010)がある。現在、グラスゴー現代美術館にて開催中の「You, Me, Something Else」に参加している。



滞在期間: 2012年1月19日-3月3日まで
パートナー機関:Cove Park
イベント:FOUND AND MADE:道に落ちているものがアートになる!? 歩いて、見つけて、作品をつくろう!(ワークショップ)
滞在レポート


2012-1-27