西田雅希
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西田雅希 / Maki Nishida
(福岡/日本生まれ)
慶應義塾大学美学美術史学科卒業。ロンドン大学UCL美術史学修士課程修了。2007年に渡英し、美術大学や美術館、コマーシャルギャラリー、コレクター事務所と、パブリックからプライベートまで、さまざまな角度からアートの現場でアーティストマネジメントやキュレーションなどに携わる。2016年4月より拠点を日本に移し、あいちトリエンナーレのアシスタント・キュレーターに着任。トリエンナーレでは、海外からの作家を数多く担当した。この他、フリーランスとしてキュレーションと執筆や翻訳なども手がける。
タバカレーラにおけるレジデンス・プログラムでは、サン・セバスティアンが誇る豊かな食文化の背景に着目し、チョコ(Txoko)と呼ばれる男性会員限定の「料理クラブ」についてリサーチを行う。チョコは、特にフランコ政権下でバスク文化が弾圧された時代、人々が合法的に集い、バスク語で会話ができる数少ない場として、サン・セバスティアンのコミュニティや文化の保全に重要な役割を担っていた。
ある特定の文脈において、食とコミュニティが強い繋がりをもつさまを参照点に、人が集まるという行為、政治的な性格をあえて放棄した集団のもつ政治性を問い、現代社会における「集う行為」を、このレジデンスを通じて考察することを試みる。
AIT/TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム
滞在期間:2016年11月28日-12月25日
主催: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト], TABAKALERA International Centre for Contemporary Culture
助成: BASQUE INSTITUTE ETXEPARE, ACCIÓN CULTURAL ESPAÑA (AC/E), EU JAPAN FEST,
平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
2016-12- 1