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ペルラ・モンテロンゴ (メキシコ生まれ、ドイツ在住)
ノード・センター・オブ・キュラトリアル・スタディーズのディレクターを務める。現代アートの思考から導いた、あるいは現代アートに向けたオルタナティヴな学びの方法論を模索することに関心を持っている。2010年に、ティーチングやリサーチ、また、キュレーションの学びや現代アートの実践の実験を行う場として、ノード・センターを共同設立する。その後、恊働で取り組むキュラトリアル・レジデンスやオンライン教育プラットホーム、アートにおける革新的思考を探求するイノベーターズ・プログラムなど、ノード・センターの新たなプログラムの発展に関わる。2009年に、イベロアメリカの新進芸術家の職業化を支援する自律的な教育プログラム「ヴィジョンズ・オブ・アート」を立ち上げるまで、シウダードフアレス自治大学(UACJ)などのメキシコの大学、スペインのエスコラ・スペリオール・デ・ディッセニ(ESDi)などで教鞭をとる。
そうした活動に加え、ゲーム・デザインや横断的な思考、eラーニングなどを専門にしている。今回、AITのレジデンス・プログラムにて、初の日本滞在となる。
www.nodecenter.org
Open call: An exchange of time and experiences
Exchange your local insights of the city for the skills of Director of Node Center for Curatorial Studies, Berlin.
[募集] あなたの時間と経験を、モンテロンゴ氏と交換しませんか?
詳細はこちら>>
滞在期間:2015年11月20日-2016年1月6日まで
提携機関: ノード・センター・オブ・キュラトリアル・スタディーズ (ベルリン)
セミナー&ワークショップ: MAD WORLD with NODE 〜NODE (ベルリン)よりペルラ・モンテロンゴ氏を迎えて、英語で学ぶ、一日限りのセミナー+ワークショップ
[ 概要 ]
●セミナー「アートの思考術:アーティストの頭の中を探検しよう」
●ワークショップ「陸の航海術研究所へようこそ:想像で遊ぶ、アートのフィクショナルな活用法」
日時:2015年12月12日(土)13:00-16:30 *お茶休憩あり
会場:BankART1929 2階(〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通3丁目9)[MAP]
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
講師:ペルラ・モンテロンゴ氏(NODE ディレクター)
定員:15名
受講料:[初回限定価格] 一般 4,500円(税別)、学生・ベースメンバー4,000円(税別) *お茶とお菓子付き
アーティストを決定
● 文化・芸術支援活動「アート・スコープ」の名称を「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」と変更し、新プログラムにて再始動
● 過去の受賞アーティストを招待出品作家として選定し、継続的に支援
● メルセデス・ベンツのブランド活動ともコラボレーション
メルセデス・ベンツ日本株式会社ウェブサイト内のプレスリリースはこちら(PDF)
AITは2003年より、メルセデス・ベンツ日本株式会社の文化・芸術支援活動「アート・スコープ」プログラムの事務局として、アーティスト・イン・レジデンスの運営を始めとする企画協力をして参りました。2004年より、日独のアーティストが互いの国に滞在する交換プログラムを行ってきましたが、本年より、名称を「メルセデス・ベンツ アート・スコープ」と改め、日独の若手アーティスト1名ずつを選出・支援するだけでなく、過去のアート・スコープ受賞アーティストから1名を招待出品作家として選出し、3名による展覧会を2017年に原美術館にて行うという新プログラムとなりました。
このたび、メンヤ・ステヴェンソン氏、泉太郎氏、そして招待出品作家として佐藤時啓氏が、
「メルセデス・ベンツアート・スコープ2015-2017」のアーティストに決定しましたのでお知らせ致します。
・ドイツ人アーティスト:メンヤ・ステヴェンソン(2015年 東京に招聘)
・日本人アーティスト:泉太郎(2016年 ドイツ・ベルリンに派遣予定)
・招待出品作家:佐藤時啓(1993年 フランス・モンフランカンへ派遣)
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メンヤ・ステヴェンソン (1982年、ドイツ生まれ、在住)
ドイツのロットヴァイル生まれ、シュトゥットガルト在住。
メンヤ・ステヴェンソンは、写真やパフォーマンス、立体、映像といった多様な手法で、現実世界と精神世界の両方を作品の演出に取り入れ、その中間世界を探ってゆく試みを続けている作家である。
彼女の取る行動は、「空間」や「非・空間」において撮影される。また時間感覚や撮影中に偶然起こる出来事なども、彼女の作品制作における重要な要素となっている。作品では意図的に、かつ少し刺激的な仕掛けによって、現実と虚構との境界が曖昧にされている。そうすることにより、私たちが通常無意識にとらえる視覚というものに疑問を投げかけ、日常の合間で見落とされがちなものを浮かび上がらせる。
WEB:www.menjastevenson.de
Tokyo Blog: www.hallotokio.wordpress.com
滞在期間:2015年9月4日-12月1日まで
助成機関: メルセデス・ベンツ日本株式会社
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FÄRG & BLANCHE
FÄRG & BLANCHEは、2010年にデザイナーのフレデリック・フェルク(スウェーデン出身)とエマ・ブランシュ(フランス出身)により立ち上げられた、ストックホルムを拠点に活動しているデザインスタジオ。幅広い領域に渡る活動をしており、Gärsnäs(ヤシネス)、Zero(ゼロ)、 デザインハウスストックホルムなどの北欧家具ブランドとコラボレーションを行うと同時に、彼ら自身のコレクションや、ロンドンやミラノ、ニューヨークのギャラリーの依頼を受け、アート作品を制作している。一点モノの手作り家具を手がけるときも工業デザインを手がけるときも、彼らの実験的な姿勢は一貫している。
フレデリックとエマの想像性は、ストックホルムのセーデルマルムにある広々としたスタジオで垣間みることができる。地下のガレージに構えられたそのスタジオスペースは、ショールームでありながら、後方に十分な設備を備えた工房もあり、自由に実験を行う場としても機能している。特にテキスタイルは、オーダーメイドのような手法を用いながら、フレデリックとエマの遊び心に溢れた工夫が見られる。例えば、"Succession"シリーズの椅子には、新しいかたちを作り出すためにロープで結んでからオーブンで焼き痕を付けたテキスタイルと革が使われている。また、コレクション作品の中には、木工と縫製の手法を組み合わせた「エクストリーム・ソーイング」という、他に類をみない方法が使われている。
フレデリックは、家具工としての経験があるが、常にファッションへの強い興味を抱いてきた。エマは、芸術家であり美術教師でもある母親のもと、いつも身近にアートがある環境で生まれ育った。これらの影響は、エマとフレデリックの作品や、様々なコラボレーションから生まれた製品からも感じ取れるだろう。
エマとフレデリックが近年企画した主な展覧会に「インサイド・スカンジナビアン・デザイン」(2015年/ストックホルム・ファーニチャー・フェア2015)、「20 Designers at Biologiska」(2011年/ストックホルム・デザインウィーク2011)、「Beyond Couture」(ストックホルム・ファーニチャー・フェア) 、「The choreographed show Design Walk」(2010年)などがある。また、"RE-cover" シリーズの椅子は、ストックホルム国立美術館にも所蔵されている。
FÄRG & BLANCHEは、2013年に、ヤシネスの"Emma"シリーズの椅子が、デザイン雑誌『Sköna Hem』が主催した「ファーニチャー・オブ・ザ・イヤー2013」を受賞した。また、2014年には"Wood Tailoring"シリーズで、「form +1 Award 2014」を受賞した。
WEB:
FÄRG&BLANCHE
滞在期間:2015年9月3日-11月30日まで
助成機関: IASPIS
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Kanitha Tith/カニータ・ティス (1987年カンボジア プノンペン生まれ、在住)
Photo by Rattana Vandy
プノンペンを拠点に、彫刻やパフォーマンス、インスタレーションなど多岐に渡るメディアを用いて領域横断的に作品を制作している。プノンペンのロイヤル・ユニヴァーシティ・オブ・ファインアーツにてインテリア・デザインを専攻し、2008年に修士号を取得した。フレンチ・カルチュラル・センターやボパナ・センターなど、カンボジア国内にある数々の主要な施設で展覧会を開催。近年の活動としては、2012年に、ベルリンのMeinblau and Mikael Andersen galleriesでの展示にて、プノンペンの自宅で行ったコミュニティ・プロジェクト「SurVivArt」で使用した部屋を移築し、再現するインスタレーションを制作した。また、映像制作にも関心を持ち、フランス系カンボジア人の映画監督Davy Chouとアメリカ系カンボジア人のミュージックバンド、Dengue-Feverのプロジェクトに衣装デザイナーとして参画し、コラボレーションを行った。2010年には、芸術活動を通じて、カンボジア女性の権利や社会的立場の向上のために貢献した女性に贈られる『You Khin Memorial Women's Art Prize』を受賞した。
作品においては、ティスの個人的な経験や記憶と、急速に変化するカンボジアの状況など、身の回りで起こる変化・環境との関係性が表現されている。細い針金を編み込んで制作した彫刻作品は、カンボジアの伝統的な調理釜から集めたワイヤーなど、カンボジアでは日常的に見ることができる素材が使われている。そこには、子どもの頃の記憶に加え、個と公共をまたぐ場や、人とそれ以外のものの関係性への関心が映し出され、コミュニティが抱える問題との関り方、ジェンダーや女性のアイデンティティーなど、アーティストの役割とその可能性への問いが表現されている。ティスの作品は、近年のカンボジアが迎えている個と都市空間における経済や社会の変化や、身の回りの環境の変化を喚起する、視覚的で詩的な表現であるといえるだろう。
滞在期間:2015年5月14日-8月7日まで
助成機関:バッカーズ・ファンデーション
展覧会:The BAR Vol.8 「Today of Yesterday - 過去に在る、いま」カンボジアからのアーティスト、ラッタナ・ヴァンディーとカニータ・ティスの新作展 (2015年7月11日(土) - 2015年7月25日(土)、 会場:山本現代)
オープニング・レセプション:2015年7月11日(土) 18:00 - 20:00
トーク: AIT ARTIST TALK #67
「映像とトークで触れるカンボジアの『過去に在る、いま』」カンボジアより、アーティストのラッタナ・ヴァンディーとカニータ・ティスを迎えて (2015年7月15日(水)19:00-21:00 会場:AITルーム代官山)
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Rattana Vandy / ラッタナ・ヴァンディー (1980年カンボジア、プノンペン生まれ、台湾在住)
Still from "MONOLOGUE" , 2015
Single channel HD video, color, sound
台北とパリ、プノンペンを拠点に活動しているアーティスト。2007年に、アーティスト集団 スティーブセラパック(美術の反抗者)の共同設立者となり、2009年にメンバーと共に Sa Sa Art Gallery を設立した。2011年にはカンボジア初の現代美術の展示スペース SA SA BASSAC を立ち上げる。独学で写真を学び、2005年より写真家としての活動を実験的に開始。身の回りにある文化的なモニュメントや、物語を記録することの重要性や役割を考察している。主に、フィルムカメラを用いたアナログな手法により、厳格なフォトジャーナリズムと芸術的実験の境界線をまたぐような作品を制作している。近年では、歴史的文献とイメージ構築の関係性を哲学的に探求する作品を多く制作している。ヴァンディーにとって写真とは、虚構の構築物であり、抽象的かつ詩的な表面を持ち、自らの歴史を語るものである。近年では、映像制作に興味を持ち、最新作として短編映像「MONOLOGUE《独白》」を制作。2014年には外国語の書籍をクメール語へ翻訳し出版する Ponleu Association を共同で設立し、それまでクメール語に翻訳されていなかった外国語の資料にアクセスできる機会を提供している。また、自費出版も行い、哲学や科学、文学などさまざまな領域における知の共有を目指している。
近年の主な個展に「MONOLOGUE」(Jeu de Paume、パリ/2015年)(CAPC現代美術館、ボルドー/2015年)、「Surface」(SA SA BASSAC、プノンペン/2013年)、「Bomb Ponds」(アジア・ソサエティ美術館、ニューヨーク/2013年)(ヘッセル美術館、ニューヨーク/2010年)、主なグループ展に、「dOCUMENTA(13) 」(カッセル、ドイツ/2012年) 「The 19th Noorderlicht International Photofestival Terra Cognita」(オランダ/2012年)、「第1回キエフ・インターナショナル・ビエンナーレ」(キエフ、ウクライナ/2012年)、「Institutions for the Future、Asia Triennial Manchester II」 (マンチェスター、イギリス/2011年)、「第6回アジア・パシフィック現代美術トリエンナーレ」 (ブリスベン、オーストラリア/2009-2010年)などがある。東京では、2015年4月11日から6月28日まで東京都現代美術館(清澄白河)で開催された「 TIME OF OTHERS / 他人の時間」展(2015年)にも参加している。
2015年、第2回ヒューゴ・ボス・アジア・アート賞の最終候補者に選ばれている。
www.vandyrattana.com
滞在期間:2015年5月13日-7月31日まで
助成機関:バッカーズ・ファンデーション
展覧会: 「TIME OF OTHERS/他人の時間」 (2015年4月11日 - 6月28日 東京都現代美術館)
関連トーク: 「TIME OF OTHERS」 Meeting the artist Vol.1 Rattana Vandy (2015年5月30日(土)15:00 会場:東京都現代美術館 展示室)
展覧会:The BAR Vol.8 「Today of Yesterday - 過去に在る、いま」カンボジアからのアーティスト、ラッタナ・ヴァンディーとカニータ・ティスの新作展 (2015年7月11日(土) - 2015年7月25日(土)、 会場:山本現代)
オープニング・レセプション:2015年7月11日(土) 18:00 - 20:00
トーク: AIT ARTIST TALK #67
「映像とトークで触れるカンボジアの『過去に在る、いま』」カンボジアより、アーティストのラッタナ・ヴァンディーとカニータ・ティスを迎えて (2015年7月15日(水)19:00-21:00 会場:AITルーム代官山)
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キャロライン・アシャントル/Caroline Achaintre (1969年フランス生まれ、ドイツ在住)
フランスに生まれ、ドイツで育ったアシャントルは、ロンドンを拠点に活動を続けているアーティスト。鍛冶工としての経験を積んだ後、イギリスに渡り、DAAD(ドイツ学術交流会)の奨学金を得て、チェルシーカレッジオブアートアンドデザイン(ロンドン芸術大学) 、ゴールドスミスカレッジ(ロンドン大学)にて芸術を学んだ。近年の主な活動に、トリノでの個展『The Present / Future Illy Prize』(2014年、カステッロ・ディ・リヴォリ現代美術館、イタリア)や、2015年5月までロンドンで開催中の『BP Spotlight: Caroline Achaintre』(2014年-2015年、テート・ブリテン、イギリス)がある。アシャントルの作品は、サントル地域現代芸術振興基金コレクション(フランス)、アキテーヌ博物館(フランス)、パリ市立近代美術館(フランス)、サウサンプトン市立美術館(イギリス)など多くの美術館、博物館に所蔵されている。
滞在期間:2015年1月27日 - 3月22日
助成機関: 平成26年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:"回る世界の静止点で"ー 舞踏、能、コンテンポラリー・ダンス、現代陶芸を繋ぐ 1日限りのイベント(2015年2月21日(土)15:30-21:00 @SHIBAURA HOUSE)
関連記事:Tokyo Correspondence (Camden Arts Centre website)
At the Still Point of the Turning World (Camden Arts Centre website)
滞在レポート