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アイゼア・バルセニーラ

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アイゼア・バルセニーラ / Haizea Barcenilla
(サン・セバスティアン/スペイン生まれ)




バルセニーラは、批評家やインディペンデント・キュレーターとして活動するほか、バスク大学で美術史の教鞭をとっている。このレジデンス・プログラムでは、展覧会を通じた実践の場やアーティストらの表現活動において、パブリック(公共)とコモン(共有)、これらふたつの概念が、どのような影響を及ぼしているかをリサーチし、ジェンダーによる観点から更なる考察を加えることにも興味を持っている。また、町づくりと呼ばれる日本社会の動きに着目し、コモン(共有)という考えがどのように結びついているかを探求する。
バルセニーラは、これまでも公共の場で行われるキュレーションについて論文を執筆し、現在も作品制作や展覧会に幅広く関わっている。近年は、フランス財団が主宰するニュー・パトロン・スキームの一環として、ビルバオのゾロザウレ地区で行われた、チリ出身のアーティスト、アンドレア・アコスタによる書籍「Manual de Uso」の制作を行った。また、本プログラムの主催機関でもあるタバカレーラと、バスク地方の自治体エルナニとの恊働により、アーティスト集団ポラロイスカによる映像作品「Andrekale」の制作にも関わるなど、アーティストとのプロジェクトを積極的に展開している。



AIT/TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム

滞在期間:2016年12月4日-12月31日
主催: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト], TABAKALERA International Centre for Contemporary Culture
助成: BASQUE INSTITUTE ETXEPARE, ACCIÓN CULTURAL ESPAÑA (AC/E), EU JAPAN FEST, 平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業

トークイベント:AIT SLIDE TALK #34「Can we curate commons? - コモンがつくられるとき」
〜スペイン バスク州より、キュレーターのアイゼア・バルセニーラを迎えて〜
日時:2016年12月21日(水)19:00-21:00 (会場:AITルーム代官山)


2016-12- 1

西田雅希

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西田雅希 / Maki Nishida
(福岡/日本生まれ)




慶應義塾大学美学美術史学科卒業。ロンドン大学UCL美術史学修士課程修了。2007年に渡英し、美術大学や美術館、コマーシャルギャラリー、コレクター事務所と、パブリックからプライベートまで、さまざまな角度からアートの現場でアーティストマネジメントやキュレーションなどに携わる。2016年4月より拠点を日本に移し、あいちトリエンナーレのアシスタント・キュレーターに着任。トリエンナーレでは、海外からの作家を数多く担当した。この他、フリーランスとしてキュレーションと執筆や翻訳なども手がける。
タバカレーラにおけるレジデンス・プログラムでは、サン・セバスティアンが誇る豊かな食文化の背景に着目し、チョコ(Txoko)と呼ばれる男性会員限定の「料理クラブ」についてリサーチを行う。チョコは、特にフランコ政権下でバスク文化が弾圧された時代、人々が合法的に集い、バスク語で会話ができる数少ない場として、サン・セバスティアンのコミュニティや文化の保全に重要な役割を担っていた。 ある特定の文脈において、食とコミュニティが強い繋がりをもつさまを参照点に、人が集まるという行為、政治的な性格をあえて放棄した集団のもつ政治性を問い、現代社会における「集う行為」を、このレジデンスを通じて考察することを試みる。



AIT/TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム

滞在期間:2016年11月28日-12月25日
主催: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト], TABAKALERA International Centre for Contemporary Culture
助成: BASQUE INSTITUTE ETXEPARE, ACCIÓN CULTURAL ESPAÑA (AC/E), EU JAPAN FEST, 平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業


2016-12- 1

AIT / TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム 2016


AIT / TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム 2016

招へい/派遣キュレーターを決定


TABAKALERA
TABAKARELA International Center for Contemporary Culture / Photo courtesy of TABAKALERA



この度、AITではスペインのバスク州サン・セバスティアンに位置する文化機関 TABAKALERA Centre for Contemporary Cultureとの提携により、キュレーター交換レジデンス・プログラムを行います。独自の歴史と文化を誇るバスク州よりキュレーター1名を日本に招へいし、また、日本より1名のキュレーターをサン・セバスティアンに派遣することにより、双方の文化・知的交流を促すものです。
キュレーターの選定は、2016年7月から8月にかけて公募が行われ、厳正な審査をもとに、招へい/派遣キュレーターを決定しましたのでお知らせします。


・招へいキュレーター:アイゼア・バルセニーラ / Haizea Barcenilla(2016年12月4日〜31日 東京に滞在)

・派遣キュレーター:西田雅希 / Maki Nishida(2016年11月28日〜12月25日 サン・セバスティアンに滞在)



◎選考について
公募に寄せられた申請書をもとに、Tabakalera International Center of Contemporary Culture、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]の2者が、以下を点を選考基準とし、選考会で協議いたしました。

○革新的かつ独自の創造が期待できるキュラトリアルな視点があること
- Innovation, originality, creativity and quality in conceptual approach.
○バスク州や東京の地域性と関連があり、現代美術の分野以外にも積極的な関与が期待できること
- The ability to establish links in locality and/or history of the Basque country and Japan.
- The links with other spheres of though and its ability to connect with unusual contexts of artistic practice.

(プログラム概要英文より)


<プロフィール>

アイゼア・バルセニーラ / Haizea Barcenilla

Haizea バルセニーラは、批評家やインディペンデント・キュレーターとしての活動するほか、バスク大学で美術史の教鞭をとっている。このレジデンス・プログラムでは、展覧会を通じた実践の場やアーティストらの表現活動において、パブリック(公共)とコモン(共有)、これらふたつの概念が、どのような影響を及ぼしているかをリサーチし、ジェンダーによる観点から更なる考察を加えることにも興味を持っている。また、町づくりと呼ばれる日本社会の動きに着目し、コモン(共有)という考えがどのように結びついているかを探求する。


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西田 雅希 / Maki Nishida
Maki 慶應義塾大学美学美術史学科卒業。ロンドン大学UCL美術史学修士課程修了。2007年に渡英し、美術大学や美術館、コマーシャルギャラリー、コレクター事務所と、パブリックからプライベートまで、さまざまな角度からアートの現場でアーティストマネジメントやキュレーションなどに携わる。2016年4月より拠点を日本に移し、あいちトリエンナーレのアシスタント・キュレーターに着任。トリエンナーレでは、海外からの作家を数多く担当した。この他、フリーランスとしてキュレーションと執筆や翻訳なども手がける。


詳しいプロフィールはこちら >>>



プログラム概要のダウンロードはこちら >>>(PDF / 211KB)





AIT / TABAKALERA キュレーター交換レジデンス・プログラム 公募のお知らせ
Open call for Curator's Exchange Residency Programme 2016 by AIT and TABAKALERA


TABAKALERA
TABAKARELA International Center for Contemporary Culture / Photo courtesy of TABAKALERA

 AITは、これまで13年間に渡り、欧州、北米・南米、アジア、中東、アフリカの国と地域からレジデンス・プログラムを通して日本にアーティストやキュレーター、編集者を招へいしてきました。東京に滞在したアーティストたちは90名を超え、アーティストの制作過程や思考プロセスに大きな影響を与えたほか、キュレーターや編集者が日本の現代アートを世界に発信する役割を担ってきました。しかし、アーティストが対象となるレジデンス・プログラムに比べ、キュレーターや研究者を対象としたレジデンス・プログラムは未だ限定的で、流動的な往来による幅広い視野と先鋭的な思考を育む機会が必要であると考えています。

 そこでAITでは、スペイン北部のバスク州サン・セバスティアンにある文化機関TABAKALERA International Centre for Contemporary Cultureと、キュレーターの交換レジデンス・プログラムを行います。このプログラムは、2016年11月から12月までの4週間に及んで行われ、独自の地域性と文化をもつバスク州からキュレーター1名を東京に招へいし、日本のキュレーター1名をTABAKALERAに派遣することによって、双方の文化的交流を促すと同時に、キュレーターの視点を通して、豊かな知識や経験の交換を目指します。
 また、派遣キュレーターの選定にはAITとしては初めての公募制を採用し、これまでの実績に関わらず、日本に活動拠点を持つ多くのキュレーターに応募の機会を促そうとするものです。

TABAKALERA
Photo courtesy of TABAKALERA

<TABAKARELA International Center for Contemporary Culture>

 TABAKALERAは、1913年から2003年まで、州が管轄するタバコ製造工場として機能しました。2011年、当時の面影を残しながら改築を行い、2015年、その姿は新たな国際的文化施設として生まれ変わりました。建物が有する8,000平方メートルの敷地は、サン・セバスティアンの中でも有数の広さを誇っています。
 施設内は、TABAKALERAの重要な方針である「制作の場であること」、「広く住民にプログラムを提供すること」を余すところなく体現するように、十分な展示スペースに加え、ライブラリーやバスクフィルムアーカイヴ、レストランなどを備え、アーティストやキュレーターに充実した作品制作とリサーチや研究の機会を与えています。多くの領域を横断するようなキュラトリアル的視点への助言をはじめ、制作と展示におけるテクニカルサポートの手厚さにも定評があります。また、トークやプレゼンテーション、ワークショップを通した教育プログラムは、多くの市民と観客が参加し、国内外から招かれたアーティストやキュレーターらとの交流の場として機能しています。また、TABAKALERAがあるバスク州サン・セバスティアンは、2016年の欧州文化首都にも選ばれ、年間を通して文化行事が華やいでいます。

ウェブサイト:TABAKALERA International Center for Contemporary Culture

TABAKALERATABAKALERA
Photo courtesy of TABAKALERA


2016-7-31