ワークショップ「FOUND AND MADE:道に落ちているものがアートになる!? 歩いて、見つけて、作品をつくろう!」
ースコットランドからのアーティスト3人と即席の彫刻を制作して、展覧会をつくる2日間のワークショップー
日時:ワークショップ:2月25日(土)、2月26日(日)13:00-17:00 *逐次通訳つき
レセプション・パーティー:2月26日(日)17:00-18:00 *パーティーはどなたでも参加可能です。
会場:ヒルサイドテラスアネックスB棟(代官山)
左)Mary Redmond / Hutong noons / 2010
中央)Katy West / SHELF BRACKET CORNER SHELF & 45 SHELF BRACKET CORNER LIGHT 45 / 20cm x 17cm x 17cm / slip cast vitrified china, white glaze / 2007
右)Nick Evans / Installation view from Flesh and Bones, Liste 16, Basel / 2011
AITは、スコットランドからメアリー・レッドモンド、ケイティー・ウェスト、ニック・エヴァンス、3人のアーティストを招き、代官山のまちを一緒に歩き、そこで見つけた素材で即席の彫刻作品をつくる2日間のワークショップを開催します。
このワークショップは、身体や頭を動かして、「作品を制作する」ことや「展覧会をつくる」ことを実験しながら楽しむものです。アーティストの思考について知りたい方、作品をつくるプロセスを体験したい方、展覧会づくりに挑戦してみたい方はもちろん、アートに興味のある方なら、大人でも子どもでも参加できます!
■自分のアイディアを形にして、発表しよう!
ワークショップの1日目では、まず、アーティストが自分たちの作品や活動を紹介するミニ・トークで、みなさんと交流します。その後、一緒にまちを散策し、木の枝や葉っぱ、ダンボール、空き瓶など、面白そうな素材を探します。会場に戻ったら、いよいよ作品づくりです。見つけた素材を組み合わせて、彫刻作りを体験します。2日目は、例えば、みなさんの家にある着なくなった服や使わなくなった文房具なども持ってきて、自分なりの工夫を加えて仕上げをします!その後、作品のタイトルなども考えて、作品を展示する「キュレーション」を行います。展示が完成したら、お互いに作品の意図について説明したり、感想を述べてみましょう。最後は、2日間の成果をお祝いするオープニング・パーティーです。お友だちも呼んで、一緒に作品を鑑賞しましょう。
見慣れたように見える世界も、ちょっと違う角度から眺めてみると驚きに満ちあふれています。楽しい発想や新しい作品のアイディアは、そうした小さな発見のなかから生まれてきます。みなさんも、アーティストと一緒に過ごす2日間を通して、普段は見過ごしてしまうものや場所に目を向けて、そこから湧き出るアイディアを形にしてみませんか?
みなさんの参加をお待ちしています!
[ 概要 ]
日時:ワークショップ 2012年2月25日(土)13:00-17:00/2月26日(日)13:00-17:00 *逐次通訳つき
レセプション・パーティー:2月26日(日)17:00-18:00 *パーティーはどなたでも参加できます。
会場:ヒルサイドテラスアネックスB棟(東京都渋谷区猿楽町30-2)
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
定員:20人/要予約
参加費:1000円(一般)/800円(MAD*受講生および修了生)/無料(中学生以下、AITサポート・ハウスメンバー)
*2日間の金額です。MAD(Making Art Different)とは、AITが開講する現代アートの学校です。
参加資格:2日間参加可能な方。親子での参加も大歓迎です。
平成23年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
[ お申し込み方法 ]
otoiawase@a-i-t.net(@を半角にして、お使いください)宛てに、タイトルを「Found and Made参加希望」とし、お名前(ふりがな)、ご連絡先、参加人数を明記したお申込メールをお送りください。
[プログラム]
1日目
13:00 アーティスト・トーク ーお互いの考えを交換しようー
14:00 代官山のまちへ出て、素材探し
15:00 休憩
15:30 即席の彫刻づくりに挑戦
17:00 一日目終了
2日目
13:00 彫刻づくりと仕上げ
14:00 展示の方法と作品タイトルを考える
15:30 作品の感想をお互いに聞いてみよう
17:00 オープニング・パーティーでお祝い!
18:00 終了
■アーティストが暮らすグラスゴーはどんなまち?
アーティスト3人が拠点を置くスコットランド最大の都市グラスゴーは、インディーズ・ミュージックや、サッカーなどのスポーツで知られ、若者が多く集まる工業都市です。アート・シーンでも、イギリス在住の注目アーティストに毎年贈られる「ターナー賞」を受賞したリチャード・ライトやスーザン・フィリップスを輩出しています。音楽とスポーツ、アートが混在し、時にライブやサッカー観戦で熱狂した人々が落としたカップやビニール袋、また、路上に捨てられた家具や金網など、雑多な光景も見られるエネルギッシュなまち。異なる視点で眺めてみれば、アーティストたちにとっては、DIY(Do It Yourself/自分でつくる)意欲をかき立てられる場ともいえるでしょう。そうした環境は、3人のアーティストにも影響を与えているのかもしれませんね。東京に来るのは初めての3人。ワークショップでは、彼らが作品をつくる上で大切にしている、「まちを歩いて発見する楽しさ」を、代官山でみなさんと一緒に体験します。
[ アーティスト 略歴 ]
メアリー・レッドモンド/Mary Redmond(1973年生まれ/グラスゴー出身)
グラスゴー芸術大学修士課程修了。身の回りの製品を組み合わせて加工し、折り曲げ、着色した彫刻を空間に周到に配置することで、既製品とアーティストの手仕事の同化を図る。彼女の作品が時に、「普通のものが奇妙につくられている」と表現されるように、複雑なものの並列によって、均衡や固体性、空間の関係性を生み、観る者の視覚や感覚に訴える。主な個展にタルボット・ライス・ギャラリー(エジンバラ/2005)や、「The Floating World」(ダンディー/2010)がある。現在、グラスゴー現代美術館にて開催中の「You, Me, Something Else」に参加している。 |
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ケイティー・ウェスト/Katy West(1977年生まれ/アイルランド出身)
グラスゴー芸術大学とロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートで陶磁器を学ぶ。現在は、デザイナーとして、商業用の陶磁器製品を制作するほか、キュレーターとして工芸とデザインの領域を結ぶプロジェクトの企画に携わる。近年の展覧会には、国内外の陶磁器を展示する「Our Objects」のほか、現代における工芸の実践と伝統技法の関係性を考察する「Modern Languages」に参加している。また、2012年のオリンピックと同時期に、展覧会「Transformers」を企画している。 |
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ニック・エヴァンス/Nick Evans(1976年生まれ/ザンビア出身)
グラスゴー芸術大学とストックホルムのロイヤル・カレッジ・オブ・ファインアートで学ぶ。独立後のアフリカのザンビアで生まれたエヴァンスの彫刻には、異文化に対峙することで新たな言語や思考が生まれたモダニズムにおけるエキゾティズムや、異文化がヨーロッパの近代美術に与えた影響への関心が表れている。近年の主な個展に、スコットランド国立近代美術館での「Oceania」(エジンバラ/2011)や、メアリー・メアリーギャラリーでの「Anti Autonome」(グラスゴー/2010)がある。 |
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2012-2- 9