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マテオ・ローザ/Matteo Rosa(1978年、イタリア生まれ、スウェーデン在住)
スウェーデン、マルメにて活動。
作品形式は、ドローイング、ペインティング、写真、ビデオ、インスタレーションと多岐にわたる。
ローザの制作の核にあるのは、「認識」への関心である。それは、有形と無形、動と静、架空と実在など、あらゆる事象の相関性へと向けられる。彼の実践はいずれも、かつて人が胎内から出た瞬間に膨大な情報に触れるという鮮烈な経験をしたように、忘れ去り、軽視しがちな自己への気づきをもたらす、アートの可能性を探る試みである。
ローザはエジンバラ・カレッジ・オブ・アートおよびマルメ・アート・アカデミーで学び、近年は、The Boiler Room(オスロ・ノルウェー/2013)、Fondazione Galleria Civica(トレント・イタリア/2011)、 Galleri Arnstedt (ウストラ カールップ・スウェーデン /2011), Skånes Konstförening(マルメ ・スウェーデン/2010)、E:ventGallery(ロンドン ・イギリス/2009)、Krognoshuset(ルンド ・スウェーデン/2007) 、Galleri Mors Mössa(ヨーテボリ・スウェーデン/2007)にて個展を開催した。
滞在期間:2013年10月2日-12月22日まで
助成機関:IASPIS
イベント:第6回 AIT+ARCUSナイト「パラレルホーム / Parallel Home」4カ国からのアーティストによるミニ・トークとラウンジ・イベント! ( 2013年12月7日(土) 18:30 - 21:30@エイトルーム代官山)
ジミー・オゴンガ/Jimmy Ogonga(1977年、ケニア生まれ)
photo by: Megumi Matsubara
1977年、ケニア生まれ。遍歴のアーティスト/プロデューサーであり、アーティストとしての実践と、キュレーターとしての思考戦略を織り混ぜた活動を行っている。2001年、アーティストの表現やプロジェクトを促進するナイロビ・アーツ・トラスト/ナイロビ現代アートセンター(CCAEA)を設立。2010年、アムステルダムのライクスアカデミーに滞在。これまでの主な企画やプロジェクトに、「ザ・モンバサ・ビルボード・プロジェクト」 (2002/モンバサ)や、「アムニジア(記憶喪失)」(2006-2009/ナイロビ)がある。そのほか、共同企画として、「空間:現代アフリカアートの流通について」(2010/ヨハネスブルグ)や、「GEOグラフィックス」(2010/ベルギー)、マニフェスタ8の一環として開催した「インキュベーター・フォー・ア・パン・アフリカン・ローミング・ビエンナーレ」がある。展覧会カタログや書籍への寄稿も行う。
滞在期間:2013年7月8日-8月5日まで
助成機関:バッカーズ・ファンデーション
イベント:AIT レジデンス・キュレーターによる特別トーク「異言で思考する―アーティスト、空間、ふるまいから見るケニアの現代アート」ケニア出身のキュレーター、ジミー・オゴンガを迎えて(8月3日限定イベント)
アルベルト・ロドリゲス・コジア/Alberto Rodríguez Collía(1985年グアテマラ生まれ、在住)
エスクエラ・デ・アルテ 10(マドリード)にて彫刻を学んだのち、2007年には、グアテマラ初の彫刻専門工房「Taller Experimental de Grafica」を友人と設立した。これまでに、「セントラル・アメリカン・ビエンナーレ」(2010 ニカラグア)や、「Estampida」(2012 Des.Pacio ギャラリー/コスタリカ)に参加。テレビやインターネット、新聞の写真など、既存のメディアからモチーフを引用し、ドローイングや映像作品、版画を制作している。そうした作品の数々は、時に、植民地時代の歴史や、グアテマラの複雑な政治・社会に対する辛辣なアイロニーとして表現される。作品「Weekend(週末)」(2009)では、国を引き裂く発端となったグアテマラ内戦(1960-1996)を題材とし、語られない事実に対するシニカルな視点を一連のペインティングとして発表した。新聞の画像をスキャンし、大仰な色で塗りつぶした政治的な場面は、あえて安っぽく額装され、出来の悪い家族写真のように配置されている。それらは、ゲリラ、和平協定、腐敗した経済、政治、社会状況など、コジアと同世代の若者が巻き込まれてきた権力に対する嘲笑が込められている。
滞在期間:2013年5月14日-8月8日まで
助成機関:バッカーズ・ファンデーション
展覧会:「ざわめきのあらわれ/Divided Against Ourselves」(2013年7月13日(土)- 7月27日(土)会場:山本現代)
イベント:夏のミングリアス「夢の中の古代都市と12,350キロ」和田昌宏とアルベルト・ロドリゲス・コジアの2名のアーティストによる、レジデンス・プログラム滞在報告会! (2013年8月3日(土)会場:代官山AITルーム)
AITレジデンスアーティスト アルベルト・ロドリゲス・コジアがおくる
真夏のグアテマラ映画上映会+トーク! (2013年8月4日(日)会場:代官山AITルーム)
アレグラ・パチェコ/Allegra Pacheco(1986年、コスタリカ生まれ、ロンドン在住)
1986年、コスタリカ生まれ、ロンドン在住。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ(ニューヨーク)にて写真を学んだのち、ウィンブルドン・カレッジ・オブ・アーツ(ロンドン)に在籍。主に、写真やドローイング、インスタレーションを制作している。これまでに、「White Box」SCOPE Art fair(2010年/マイアミ)や、「New York Photo Festival」DUMBO BK (2010年/ニューヨーク)などに参加。今回の東京滞在は2度目となり、前回の滞在時には、その様子を一連の写真作品「Japan」として制作した。そのシリーズには、映画『ブレードランナー』を思わせる近未来的な建築のほか、飲み屋街、ラブホテル、地下鉄のホームに寝転がる泥酔したサラリーマンの様子など、秩序の中にある雑多な「東京」の様子が写し出されている。2012年には、ジャスト・アナザー・スペース(東京)にて個展「Tokyoscapes」を開催。「Boobs(乳房)」(2012)では、コスタリカのラ・カルピオ地区の女性たちとの共同作業により、乳房の形をしたソフト・スカルプチャーを制作し、彼女たちの労働環境や社会的な立場を想起させ、社会の中で不可視になりがちな抑圧構造をユーモラスに浮かび上がらせた。
Allegra Pacheco HP:http://www.allegrapacheco.com/
滞在期間:2013年5月14日-8月8日まで
共催団体:バッカーズ・ファンデーション
展覧会:「ざわめきのあらわれ/Divided Against Ourselves」(2013年7月13日(土)- 7月27日(土)会場:山本現代)
メルヴィン・モティ/Melvin Moti (1977年ロッテルダム生まれ)
1977年オランダ、ロッテルダム生まれ。現在ロッテルダムおよびベルリンを拠点に活動を行う。ビジュアル・カルチャーとの関連における神経学的、科学的、歴史的プロセスを考察している。過去数年間にわたり、アーティストブック、オブジェ、ドローイングや、映像制作も手がける。最近では、スコットランド博物館(エディンバラ/2012)、Kunsthalle Lissabon(リスボン/2012)、ジャン大公近代美術館(MUDAM)(ルクセンブルク/2011)、ウィールズ現代美術センター(Wiels)(ブリュッセル/2010)、Fondazione Galleria Civica(トレント/2010)、Stedelijk Museum(アムステルダム/2007)、MMK(フランクフルト/2008)において個展が開催された。
滞在期間:2013年1月1日-4月13日まで
助成機関:Mondriaan Fonds
イベント:AIT ARTIST TALK #64
ロレアナ・トレード/Laureana Toledo(1970年、オアハカ生まれ)
ロンドンとメキシコシティを拠点に活動を行う。写真を学んだトレードは、コンセプトやテーマに合わせ、テキスト、本、絵画などメディア横断的な作品を制作している。これまでに、メキシコの現代美術館やアナワカリ美術館、イーストサイド・プロジェクト(バーミンガム)、ルイジアナ美術館(デンマーク)、レッド・キャット(ロサンゼルス)、ホワイトチャペル・アート・ギャラリー(ロンドン)などで、数々の展覧会やコラボレーション・プロジェクトを開催。 ISPS(2004/ニューヨーク)やガスワークス(2009/ロンドン)などのレジデンスに滞在。 1996年より、編集者、教育者、インディペンデント・キュレーターとしても活動を行う。メキシコシティのアート・スペースSOMAの共同設立者。
SOMA:http://somamexico.org/
滞在期間:2013年2月5日-3月9日まで
助成機関:平成24年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:THIS IS A GEOGRAPHY LESSON- 新たな文化地理学を考えよう!- メキシコと日本をめぐるディスカッション+ディナーイベント -(2013年3月3日開催 限定イベント)
イベント報告タブロイド紙: Download(PDF / 9MB)
Designed by fruitsmachine / Illustration by Paul Fielding
滞在レポート
フリエタ・アランダ/Julieta Aranda(1975年、メキシコシティ生まれ)
ベルリンとニューヨークを拠点に活動を行う。多様な実践を行うアランダは、時間、権力、想像など、私たちの社会循環の中で政治化された主体性はどう可能なのかといった「循環の詩学」を言及している。これまでに、Witte de With (2013/オランダ)、Museo d'Arte Contemporanea Villa Croce (2013/ジェノヴァ)、ArtPostions, Miami Basel (2012/マイアミ)などで展示を行うほか、「ドクメンタ13」(2012/カッセル)、「光州ビエンナーレ」(2012/韓国)、「ヴェネツィア・ビエンナーレ」(2011/ヴェネツィア)、「イスタンブール・ビエンナーレ」(2011/イスタンブール)などの多数の国際展に参加。そのほか、アントン・ヴィドクレと共に 世界最大のアートの情報サイトであるe-fluxの共同ディレクターを務め、Time/Bank、質屋、e-fluxのビデオレンタル屋などの形式を通して、新たな経済を模索するプロジェクトをニューヨークをはじめ、世界中で展開している。
manifestajournal Interview: Time/Bank - A Conversation with Julieta Aranda and Anton Vidokle
滞在期間:2013年2月4日-3月9日まで
助成機関:平成24年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:THIS IS A GEOGRAPHY LESSON- 新たな文化地理学を考えよう!- メキシコと日本をめぐるディスカッション+ディナーイベント -(2013年3月3日開催 限定イベント)
イベント報告タブロイド紙: Download(PDF / 9MB)
Designed by fruitsmachine / Illustration by Paul Fielding
滞在レポート
ヴェラ・メイ/Vera Mey (1987年ウェエリントン生まれ)
オークランド在住。キュレーター、エデュケーターおよびオークランド工科大学内にあるセントポール・セントギャラリーの現アシスタント・ディレクター。ニュージーランドにおけるアジア移民の一人として、二つの全く異なる地における自身の固有の立ち位置とコンテクストから、アジアのコンテンポラリー・アートとその歴史を読み解くことを専門とする。2011年、ウテ・メタ・バウアー教授が講師を務めた光州ビエンナーレ財団第3回国際キュレーター・コースの参加キュレーター。2012年、アジアニュージーランド基金とクリエイティブ・ニュージーランドの共同主催による、韓国、日本、中国を対象としたキュレーター・ツアーに参加。その他、3人のアーティストとともに、プロジェクトグループParlourに参加。
これまでに手がけた展覧会は、セントポール・セントギャラリーで開催された「Assembly」(2012)、同ギャラリーおよびダウス美術館の巡回展「In Spite of Ourselves: Approaching Documentary」(2012)、ニュージーランド・フィルムアーカイブの「Instruction for Living」(2011)など。
滞在期間:2013年1月18日-2月19日まで
助成機関:平成24年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント:ミニトーク&ディナー「東京メトロ・リゾーム・展覧会としての都市」(非公開)
滞在レポート