English
Home  >  Residency  >  AIT | Baltan Laboratories 交換レジデンスプログラム 公募のお知らせ

AIT | Baltan Laboratories 交換レジデンスプログラム 公募のお知らせ


2021年1月、AITとオランダのアイントホーフェンにある芸術文化団体バルタン・ラボラトリーズ(Baltan Laboratories)は、文化庁の助成を受けて、リサーチ、知識・経験の交換、コラボレーションを促し、芸術文化活動を推進するアーティスト・イン・レジデンスプログラムを行います。日本とオランダを活動の拠点とし、現代美術分野で活動するアーティストや社会的視点を合わせ持つデザイナーを対象に、初の試みとしてオンラインを活動・発表の場とします。本プログラムでは、両国の参加者が関心をクロスオーバーさせてリサーチを行い、関係団体を交えた議論を重ねながらプログラムを進めます。

● 対象:テーマやソーシャルデザインに関心があり、日本を拠点に現代アートを表現領域とするアーティストまたはデザイナー
● 選出:日本とオランダより1名ずつ *オランダでの公募案内はこちら
● 公募期間:9月14日(月)〜11月15日(日) *翌日日付変更前まで
● 選考結果発表:11月30日(月)
● オンラインオリエンテーション:12月7日(月) *予定
● レジデンスプログラム期間:2021年1月15日(金)〜2月26日(金)[6週間] *協議により変更が生ずる可能性があります

* 選出された両国の参加者は、国外への移動を行わず、関心を交差させてリサーチを行い、オンラインツールやアプリケーションを介した積極的なコミュニケーションと関係団体を交えた議論を重ねながら、プログラムを経験します。
* 後半には、参加者が取り組むリサーチや創作の発表となるトーク・プレゼンテーションをオンラインで行います。
* リサーチ、また生活文化に関する小物資を交換するなど、モノによる「移動」からプログラムを考えます。
* プログラムでは英語を使用しますが、場合によって通訳者を介します。


The True Method of Knowledge Is Experiment, Photographed by Chris de Zeeuw

本プログラムは、対話やコミュニケーションを重ね、協働的に学び合いの精神を共有することを重要視しながら、デジタルデバイスやオンラインのコミュニケーションツールを積極的に活用して、既存の方法論にとらわれず、アイディアや意見、時に創作のプロセスも共有し、アーティストやデザイナーによる芸術文化の交流を目指します。 アーティストによるリサーチや作品制作に、これまで国を越えた自由な移動が大きく果たしたレジデンスプログラムの役割を認知しつつも、本プログラムでは同様の移動は含まず、私たちに、自由で意欲的な発想を求めます。同時に、これまで以上の人や場との繋がりを広げるなど、オンラインプログラムは可能性にも溢れています。




プログラムテーマ Liminal Space - リミナル・スペース

音響や視覚エフェクト、シネマトグラフィー、舞台照明でみられる「クロス・フェード(徐々に増えたり減ったりすることが混じり合うこと)」、楽譜のクレッシェンドとディミニュエンドの重なりを想起させる本テーマ「リミナル・スペース」のソースには、境界線を越えたどちらにも当てはまらない未知の状態や猶予期間があげられます。これまでの確かさから離れ、コントロールしようがなく、未だ次の場所やステージに足を踏み入れていないリミナル・スペースではあらゆる変化が訪れるとされ、精神性や人間の発達の真なる役割には、本質的な何かを学ぶまで、そうしたスペースに留まらせる状態を指します。これまでの成功パターンに基づいた行動をひっくり返すこと、思いもよらず、もしくは故意に失敗することも、知ることのなかった生の側面を理解するには必要といえるでしょう。
これは、今、私たちが世界のあらゆる場所で経験していることを表しているかのようです。リミナル・スペースでの変化は、直接的または間接的に、二元論的思考を解きほぐし、私たちの社会、経済、政治、精神、環境などさまざまな相互関係の場で翻訳されると考えます。

本プログラムでは、より広範囲な視点と深い洞察力の発見を促し、新しい見方とあり方を探ることにその考えを転用します。人と人、多様な考え、文化を繋ぎ合わせ、ともにこのテーマを探求する機会としてアーティストと両団体が考察と議論を重ね、行動し、再び順応することを目指します。参加者は、日本とオランダでゆるやかに関心と目的を共有しながら、双方の良き理解者・協働者となり、2週間に一度、定期的に行うミーティングでリサーチの状況を報告、議論を行います。プログラムの最後には、それぞれのまとめとして報告を兼ねたイベントを行い、両国以外の観客にもインターネットを通して発信しながら、導き出される視点や創作の発表を行います。

[Baltan Laboratories | バルタン・ラボラトリーズについて]
バルタン・ラボラトリーズは、アイントホーフェンに本社を置く世界的電気メーカー、フィリップス社のラボに勤務し、「キッド・バルタン」の名で電子音楽分野の先駆けとして活躍したディック・ラージメイカーの功績にインスパイアされ創設。アート・デザイン・サイエンス・テクノロジーの領域を横断する実験的な試みを行い、導き出される知識やアイディア、洞察で他分野の架け橋となることを目指しています。ラボは個々の協働的思考と団体のネットワークを接続する場として機能し、アートとデザインをプログラムの主軸としながら、私たちが生きるテクノロジーにあふれた社会への影響、確信、誘惑などについても思いを巡らせます。


Open Labs Light Edition | Photographer Sas Schilten

1. プログラム概要

ダウンロードはこちら(PDF / 670KB)

2. 応募方法
プログラム概要に記載の応募書類をひとつのフォルダにまとめ、名称を「Liminal Space 氏名」とし、同じタイトルを記したEメールを次のアドレスに11月15日(翌日日付変更前)まで送信してください。
応募締切を延長しました。

件名
Liminal Space 氏名
送信先
air@a-i-t.net(@を半角にしてご使用ください)



3. 選考結果の通知について
AITとバルタン・ラボラトリーズは選考委員会を組織し、厳選なる審査の上、双方から1名の参加者を決定します。
11月30日(月)、本人にメールで通知します。

4. 留意事項
(1)申請書の記入について
・申請書 (Application Form) の一部は日本語で記入ください。
・その他の書類は全て様式自由、英語で作成ください。(和訳は任意)
・概要をよくご確認いただいた上、記入漏れのないよう、提出前にお確かめください。
(2)ご応募について
・持参、郵送での応募は受け付けておりません。
・申請書及び付属資料は原則として返却いたしません。
・同一申請者から複数の申請があった場合、全ての申請を無効とします。
(3)ご応募に関するご質問について
・公募の期間中のみメールにて受け付けます。
 Email: air@a-i-t.net(@を半角にしてご使用ください)


AIT | Baltan Laboratories 交換レジデンスプログラム
Liminal Space -リミナル・スペース

主催: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト], Baltan Laboratories
助成: 令和2年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業、Creative Industries Fund NL, Stichting Cultuur Eindhoven



<本レジデンスプログラムに関するお問合せ>
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
担当:東海林、堀内
Email: air@a-i-t.net(@を半角にしてご使用ください)

画像提供:Baltan Laboratories

*いただいた個人情報は、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]とバルタン・ラボラトリーズが実施する本レジデンスプログラムの運営のみに使用し、双方が細心の注意をもって管理します。個人情報は第三者に開示・提供するものではありません。

2020-8-24