ジャクソン・スプラーグ
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ジャクソン・スプラーグ / Jackson Sprague
(1982年 イギリス・デヴォン生まれ、ロンドン在住)
スプラーグは、自身の家からスタジオへ行く道のりで見つけた捨てられたボール紙など、普段の生活と行動の中にある日常の出来事を彫刻作品として展開している。生活の中のものがストリートからギャラリーへと置き換えられることで、時に、ギャラリーのスタッフが定期的に花瓶の花や水を替えることを迫られたり、ものの特定のスケールや文章、あるいは肉体的、自叙伝的なシンボリズムを推測させることで、鑑賞者に身体的かつ感情的な繋がりを迫るような作品を制作している。スプラーグの作品は、美学と機能性、彫刻と絵画、あるいは永続的なものと短命的なものの緊張関係を扱っている。それは時として、家の間仕切りが絵画になり、壁に掛けられた絵画が同時に石膏で象られた彫刻であったり、色が塗られたボール紙が陶芸作品であるといった方法で表現される。物理的かつ心理的な関係性のこうした曖昧性が、スプラーグの表現の特徴である。
ゴールドスミス大学と、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートで学び、これまでにパリのCité Internationale des Arts
でレジデンス・プログラムに参加。近年の展覧会には、" La memoir en las manis" (2016, Maisterravalbuena, Madrid)、"Rough Music" (2015, CASS Sculpture Foundation, チチェスター)、"Jackson Sprague: A House The size Of A Head" (2014, Cole Contemporary, ロンドン)、"Birdkeeping" (2012, PLAZAPLAZA, ロンドン)をはじめ、リバプール・ビエンナーレにも参加している。
ウェブサイト
滞在期間:2017年2月1日 - 3月15日
平成28年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
AIT ARTIST TALK #69:「Unknown Arts & Crafts - 無銘のアートと工芸」〜イギリスよりアーティストのエヴァ・マスターマン、ジャクソン・スプラーグを招いて〜
日時:2017年2月17日(金) 19:00-21:00 (18:30開場)
会場:代官山AITルーム *要予約/日英逐次通訳あり
レジデンスプログラム|レポート:Download (PDF/2.1MB)
The Artists Wife, 2015
Plywood, gouache, 260 x 240 x 3 cm
Courtesy of Frutta
Hard not to be clumsy when analysing my impulses, my mind asks: is this right? and then it answers yes or no, 2015
Glazed ceramic, sunflowers maintained by gallery staff, 70 × 30 × 30 cm
Courtesy of Frutta
Lips, 2017
Cardboard, resin, steel, wood, acrylic, 200 x 40 x 18 cm
Courtesy of Breese Little
2017-1-15