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エロディー・ヒーリックスック / Elodie Hiryczuk (1977年 フランス生まれ、オランダ在住)
ヒーリックスックは、写真作品やインスタレーションを通して、私たちの世界の捉え方に影響を与える「写真」の役割について考察しているアーティスト。とりわけ、建築や自然の中で、人が視覚からどのように空間を体験するかに関心を抱いている。2001年よりアーティストのSjoerd van Oevelenとともに、Hiryczuk / Van Oevelen名義で共同制作を開始。
彼らの実践は、既存の空間表現に対して新たな見方やまなざしを提案する「実験」の連続といえる。
遠近法を用いたドローイングや、錯覚を利用した様々な画法を使い、固定化したものの見方に揺さぶりをかけるような作品を作り続けている。
アムステルダムのSandberg InstituteおよびGerrit Rietveld Academie of Arts & Designで学び、これまで、Museum de Paviljoens(アルメーレ、オランダ)、Contemporary Istanbul (イスタンブール、トルコ)、gallery Andriesse - Eyck(アムステルダム、オランダ)、Skaftfell Centre for Visual Arts/ Bokasafn(セイズィスフィエルジュル、アイスランド)等で展示を開催した。2005年に国際的なプロダクトデザイン賞である'レッド・ドット・デザイン賞' を受賞したほか、2007年には'13th Van Bommel Van Dam Prize' にもノミネートされた。オランダ、アムステルダムに制作の拠点を置いている。
www.hiryczukvanoevelen.com
www.thedetachedgaze.com
滞在期間:2015年1月19日-4月17日まで
助成機関: Mondriaan Fonds
イベント:第7回恵比寿映像祭地域連携プログラム
AIT ARTIST TALK#66 エロディー・ヒーリックスックを迎えて (日時:2015年3月2日(月) 19:00 - 21:00 会場: 代官山AITルーム)
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ジェニー・オーケルンド (1984年 スウェーデン生まれ)
Malmö Art Academy (スウェーデン)にてMFA取得。
オーケルンドの作品は、わたしたちの「視覚」への関心を起点としており、作品形式はドローイングやビデオ、インスタレーションなど多岐にわたる。シリーズ作品「Selenography」(月面地理学)は一見、月面の写真が掲載されている書籍のコピーに見えるが、目を凝らすと、実はそれが作家本人の手によって精密に描かれた複製であることが明らかになる。彼女の作品は、私たちが身の回りのものや状況を見る認識する際、どこに、どのように焦点を合わせるかによって、「見える」世界がいかようにも変わりうることを示唆している。
主な展覧会として、 "Projet Gutenberg" Galerie Jeanroch Dard(フランス・パリ)、"FATAMORGANA#2" Galleria Omphalos (イタリア・テルリッツィ)、"MKH" Galleri Arnstedt (スウェーデン・ウストラ カールップ)、"Art on Paper 2012" Weatherspoon Art Museum(アメリカ・グリーンズボロ)、"Our Origins" Museum of Contemporary Photography(アメリカ・シカゴ)が挙げられる。
www.jennyakerlund.com
滞在期間:2014年9月2日-11月28日まで
助成機関: IASPIS
イベント: AIT+ARCUSミングリアスナイト Vol.7 夢、月、自然観、近代建築... アーティストたちのコズミック・マインド
〜 オランダ、アルゼンチン、キプロス、スウェーデンから4名のアーティストを迎えて (2014年11月1日(土)18:30-21:30 代官山AITルーム)
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アルバート・サムレス (1987年アメリカ、ロサンゼルス生まれ)
2012年にカリフォルニア芸術大学を卒業後、ロサンゼルス沿岸の海流や、カンボジアの強い日射しにより時間の経過とともに素材が変化する絵画など、自然界の法則や動物の習性を利用した作品を制作している。近年の大規模なプロジェクトには、ニューヨークの全ての地下鉄と、世界中のほぼ全ての空港で流れるアナウンスを担当する声優のキャロリン・ホプキンスに詩の朗読を依頼したサウンド・インスタレーション『The Voice』を「シンガポール・ビエンナーレ2013」で発表したほか、本年秋に開催される「モスクワ・ビエンナーレ」では、アフリカ産のヤシの木に留まった大型インコがニュースを口ずさむ『Divine Intervention (An Act of God)』を構想している。ロシアでは、ペットとして飼われることが多いこのインコは、血統を遡るとアフリカに行き着く。野生時には止まり木だった故郷のヤシも、現在のインコにとっては、違和感のある環境となる。インコは、本ビエンナーレ会期中、美術館に生息する予定。東京・山本現代で行われる2人展では、天然染色の藍染め、東京の雨、米を使った作品を構想している。
http://albertsamreth.com/
主な展覧会歴 (抜粋)
・2012 「Non-Profit, Self-Titled」 (カル・アーツ/アメリカ)
・2012 「Bring Your Own Beamer, TRANSMISSION」 (MoCA/カリフォルニア)
・2013 「...Know Know」 (SA SA BASSAC/カンボジア)
・2013 「The Joy of Fear」 (The Impermanent Collection/カリフォルニア)
・2013 「Poster Problem」 (Otras Obras/メキシコ)
・2013-2014 「シンガポール・ビエンナーレ 2013」 (シンガポール美術館/シンガポール)
滞在期間:2014年5月16日-8月8日まで
助成機関:バッカーズ・ファンデーション
展覧会: 「The BAR Vol.7 アルバート・サムレス(アメリカ)とゴル・スーダン(ケニア)による新作展」(2014年7月12日(土) - 2014年7月26日(土)、 会場:山本現代)
アーティスト・インタビュー:Download(PDF / 2.3MB)
展覧会報告印刷物: Download(PDF / 1.9MB)
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ゴル・スーダン(1983年ケニア生まれ、在住)
ナイロビ、キベラを拠点に活動を行うコンセプチュアル・アーティスト。ケニアのエガートン大学にて哲学、社会学および英語を学ぶ。スーダンは、現在の都市文化における複雑な社会問題を、美しく、忘れがたく、時に挑発的な作品へと変貌させる芸術的行為を追求している。これまでの作品には、紙くずや段ボール、プラスチック、また、近年のケニアにおける選挙への抗議活動で燃やされた車のタイヤから拾い集めたプロテスト・ワイヤー (焼け焦げた針金)を使い、『ドローイング・イン・スペース』シリーズを制作している。そうした作品の数々は、アフリカ、特にケニアにおいて急速に変化しつつある社会や、人間性への鋭い観察が映し出されている。
www.gorsoudan.daportfolio.com
主な展覧会歴(抜粋)
・ 2012 「Cut off my tongue」 (Braeburn Theatre/ナイロビ)
・ 2012 「Angry birds」(クオナ・トラスト/ナイロビ)
・ 2012 「Cover/ Recover」 (Belgium Ambassador Residence/ナイロビ)
・ 2013 「At a glance」(ケニア・カルチャー・センター/ナイロビ)
・ 2013 「Eatings - Gor Soudan solo exhibition」 (タリスマン/ナイロビ)
・ 2013 「The poetic line」(ゲーテ・インスティテュート/ナイロビ)
・ 2013 「Resurrection: The Fire Next Time」 (The Nairobi Museum/ナイロビ)
・ 2014 「Always searching for something; drawings in space」(フリータウン・ポップアップ・ギャラリー/シエラレオネ)
滞在期間:2014年5月12日-8月8日まで
助成機関:バッカーズ・ファンデーション
展覧会: 「The BAR Vol.7 アルバート・サムレス(アメリカ)とゴル・スーダン(ケニア)による新作展」(2014年7月12日(土) - 2014年7月26日(土)、 会場:山本現代)
アーティスト・インタビュー:Download(PDF / 2.3MB)
展覧会報告印刷物: Download(PDF / 1.9MB)
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フランシスジェック・オルロフスキー(1984年生まれ、ポーランド / ボズナン出身)
ポズナン芸術アカデミーのインターメディア学部卒業。ホームレスと自分の服を交換し、その端切れを使ってインスタレーションを制作した「UNTITLED 2009」や、ロンドンに住むポーランド移民者が、職(低賃金で時に違法)を求めて集まったと言われる「ポーランド人の嘆きの壁(Polish Wailing Wall)」をモチーフにし、英国の最小貨幣である1ペニー硬貨に移民労働者の状況を重ねた「DROBNE / 2010 SMALL CHANGE」など、特定の場の社会的な文脈、政治性を巧みに取り込んだ映像作品やインスタレーションを制作している。近年の展覧会に、「The artist in the time of hopelessness. The newest Polish art 」BWA ヴロツワフ・ギャラリー・オブ・コンテンポラリー・アート(ヴロツワフ/2013)、「British British Polish Polish: Art From Europe's Edges In The Long '90s And Today」ウジャドゥスキー城現代美術センター(ワルシャワ/ 2013)、「ART IST KUKU NU UT」 プラダ・プラウダ(エストニア/2013)などがある。
滞在期間:2014年1月21日-3月23日まで
助成機関:平成25年度文化庁文化芸術の海外拠点形成事業
イベント: BYOB - Bring Your Own Beamer at AIT(2014年2月22日 19:00-22:00, AITルーム)
<ポーリッシュ・アート・ナイト>「フラネック・キモノ『キング・ブルース・リー、空手マスター』」- ポーランドの若手アーティストを2名を迎え、映像、食から考える表現と社会のいま -(2014年3月15日 17:00-20:00, ヒルサイドテラスアネックスA棟)
活動報告タブロイド紙: Download (PDF / 5.0MB)
滞在レポート
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ヴィンセント・ヴルスマ(1982年、オランダ、ザーンダム生まれ)
ヴィンセント・ヴルスマ(1982年、オランダ、ザーンダム生まれ)
アムステルダムのへリットリートフェルトアカデミーで学んだ後、デ・アトリエに参加。芸術とそこに内在する社会政治学的な関係、また、文化的盗用による経済や歴史の成り立ち、製品と作品の関係性などについて言及している。ものの生産がデジタル化される現代において、さまざまな生産技術をリサーチし、対峙させることで、物質的/非物質的な労働における階層構造を問う作品を制作している。これまで、「A Sign of Autumn」アムステルダム市立美術館(オランダ/2011)、「ARS NOVA E5305-B」Galerie Cinzia Friedlaender(ベルリン/2009)などで個展を開催したほか、第6回ベルリンビエンナーレ(ドイツ/2010)、クンストハレ・デュッセルドルフ(ドイツ/2012)、アプタイベルク美術館(ドイツ/2013)、パリ市立近代美術館(フランス/2013)などの国際展やグループ展に参加している。
滞在期間:2014年1月9日-3月30日まで
助成機関:Mondriaan Fonds (オランダ)
イベント:
AIT ARTIST TALK #65「技術、労働、抽象」オランダ出身アーティスト ヴィンセント・ヴルスマを迎えて
(日時:2014年3月24日(月) 19:00-21:00 会場:代官山AITルーム)