クリスティー・ラング
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クリスティー・ラング (アメリカ、ロサンゼルス生まれ、ベルリン在住)
friezeマガジン編集者。アメリカ出身のライターで、現在はベルリンを拠点に活動をしている。現在は、friezeマガジンの編集者として活動するほか、ドイツ版の frieze d/eにも寄稿している。ニューヨークとロンドンで開催されるフリーズ・アートフェアでは、トーク・プログラムの企画なども行う。
http://friezelondon.com
滞在期間:2014年6月12日-7月13日まで
助成機関:バッカーズ・ファンデーション
トークイベント: AIT SLIDE TALK#30「アートについて書くということを考える - クリスティー・ラング(friezeマガジン編集者)を迎えて」 ラウンドテーブル:アンドリュー・マークル(ARTiT国際版副編集長)、ロジャー・マクドナルド(AIT副ディレクター)
滞在の感想とコメント
- 質問1:バッカーズのレジデンスはどうでしたか?
「バッカーズのレジデンス・プログラムは、私にとって一生に一度の経験でした。一参加者として選ばれたことを、とても光栄に思っています。レジデンスは、東京の現代美術に関する美術館やギャラリーを訪れ、日本のアーティストたちがどのような制作をしているかについて私の視野を広げるに十分な時間を与えてくれました。おかげで行き届いたリサーチもでき、アーティストやキュレーター、ギャラリストとも日本の現代アートにおける今日的なテーマについて語り合うこともできました。
AITのメンバー全員がとてもあたたかく私を迎えてくれ、惜しみないサポートをしてくれました。私が提示する質問には必ず答えてくれ、十分な情報を提供してくれました。バッカーズのメンバーと出会い、東京での滞在について、そして日本のアートに対して私がどのような見解を持ったかを話すのはとても楽しい時間でした。また、これらの経験や発見は、私が手がけている雑誌、そして自分の執筆活動に活かすことができています。
雑誌Frieze、そして私たちの活動についてレクチャーをすることができたことも光栄に思います。参加者に対して、雑誌の目的や、我々がどのようにアート・ライティングや批評にアプローチしているか等、なにか価値のある文脈や情報を提供できたならば幸いです。」
質問2:滞在で最も印象に残った経験は何ですか?それは制作にどのように影響していますか?
「最も印象に残ったのは、私が出会った全ての人がいかに優しく、歓迎してくれ、好奇心旺盛で、助けてくれ、熱心であったことです。アート界では、全ての人がこのように自分の考えを共有することや時間を割くことに対して寛大な訳ではないので、とても感心しました。
仕事およびリサーチ面においては、ギャラリーや美術館で見ることのできた写真展に強い感銘を受けました。写真家たちが、どのように3.11に関連する出来事を表象しているかについて、私の考えや理解におおいに貢献してくれました。そして、Friezeの最新号に、このことについて記事を書くまでに私を突き動かしたのです。」
2014-7- 3