AITキュレーター企画の展覧会「Shuffling Spaces」オープニング&
フラワーフェスティバルのチェンマイを訪ねる4日間
旅行期間:2015年2月6日(金)- 2月9日(月)
旅行代金:138,000円*早割あり
画像:チェンマイ風景
この度、ワイルド・ナビゲーションとAITの共同企画にて、AITキュレーターの堀内奈穂子が企画する、国際交流基金主催の展覧会のオープニング「Shuffling Spaces」に合わせてタイ北部の古都チェンマイを訪ねます。
滞在中には、地元のアーティストと交流をしたり、東南アジアのアートの旅の要素も盛り込みました。そして、この週末は年に一度のフラワーフェスティバルが開催されています。色鮮やかな生花で彩られた山車が町中を練り歩く、華やかなパレードがハイライトのこのお祭りは、世界中の観光客に人気です。ただし、ホテルや飛行機が混み合いますので、お早めの申込みをお願いします。
このツアーは、専用車をチャーターしてチェンマイを効率良く巡れるようにプランニングしていますので、エレファント・キャンプの訪問など一般観光の時間も充実。象乗りのほか、タイのマッサージでリラックスする時間もあります。短い旅行期間ですが、目一杯チェンマイを味わってください。
みなさまのご参加お待ちしております。
堀内奈穂子(AITキュレーター)より皆さまへ一言
今回、国際交流基金主催の展覧会「Shuffling Spaces」をチェンマイのオルタナティブスペースで企画しています。本展は、タイと日本の作家4名によるグループ展で、「漂流」をテーマにしています。それぞれが新作の映像作品、インスタレーション、パフォーマンス、トークやプレゼンテーションの場を通して、都市の新たな見方、移動、関わり方を表現します。チェンマイは、お寺やナイト・マーケット以外にもおしゃれなカフェや雑貨屋さん、そして食も楽しめる場所です。この季節ならではのフラワーフェスティバルや街の雰囲気を思う存分楽しみつつ、展覧会に参加する作家との交流やオープニングをお楽しみください。
[展覧会概要]
展覧会名:Shuffling Spaces
会期: 2015年2月8日(日)- 2月15日(日) 11:00 - 21:00 *入場無料
会場:"Gallery See Scape"
22/1 Nimmanhemin Rd. 17, Suthep Muang, Chiang Mai 50200
主催:国際交流基金
オープニングレセプション: 2月8日(日)18:00 - 21:00
参加作家:Surajate Tongchua, Paphonsak La-or, Nuttapon Sawasdee, Takuro Kotaka
キュレーター:堀内奈穂子(AIT)
コラボレーター:Atikom Mukdaprakorn (Mute Mute)
ーお申込受付中ー
全20講座!一日限りのアートの学校
「六本木アートカレッジ2014」
日時:2014年11月24日 (月・祝) 10:00-18:30 *要事前申込
会場:アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49F)
講師:いとうせいこう(作家/クリエーター)、川島小鳥(写真家)、竹中平蔵(アカデミーヒルズ理事長/慶応義塾大学教授)、津田大介(ジャーナリスト)、星野文紘(山伏)、箭内道彦(クリエイティブディレクター)、山口晃(画家)、Astrid Klein & Mark Dytham(Architects)、Ted Porter(Co-founder TED×Tokyo)ほか
【AITも参加します!1日限りのアートの学校/六本木アートカレッジ2014】
六本木アートカレッジとは、11月24日(月・祝日)10:00 - 18:30にアカデミーヒルズで行われる「自分にとっての『アート』とは何か?」を感じ、考え、こだわりのあるライフスタイルを確立するための1DAYカレッジ。2011年より毎年秋に開催される1DAYイベントのほか、年間を通じてセミナーを開催し、これまでに5,000名以上が参加している注目のイベントです。
5回目となる今回は「つなぐ みんなの "!"」をテーマに、アートや建築、音楽、ソーシャルデザインなどあらゆる専門家による全20講座が開講され、お好きなレクチャーを選んで受講することができます。
また初の試みとして、建築家のクライン・ダイサム氏や、TEDxTokyoの共同設立者テッド・ポーター氏等による英語のみの3講座も開講されます。
AITは、塩見有子とロジャー・マクドナルドによる、下記のレクチャーを開講します。
皆さまのご参加をお待ちしています!
AIT presents「ART FOR PEOPLE ー アートが癒すココロとカラダ」
日時:2014年11月24日(月・祝) 13:30-14:30 (開場13:00)
スピーカー:塩見有子、ロジャー・マクドナルド
六本木アートカレッジが2011年に始まって以来、AITは、アートとお金の関係や、美術史の200年旅行、手に負えない愛すべき芸術家たち、アートの力が映し出す「世界」の姿を巡るレクチャーなど、さまざまな視点からプログラムを企画してきました。今回は、医療や福祉におけるアートの可能性についてのレクチャーをお送りします!
近年の国際的なアートシーンでは、キュレーターや批評家などの専門家がアート界の潮流を生み出す時代は終わり、膨大な資本の投入が著しいマーケットの影響がアート界を支配しているという見方が主流となっています。しかし、そのような時代だからこそ、アートの経済的な側面だけではなく、福祉や医療におけるアートの可能性に着目すると、何がみえてくるのでしょうか?
古代から、アートは再生やヒーリング(癒し)といった分野と深い関わりがありました。
ブラジル出身のリジア・クラークや、スイス出身のエマ・クンツといったアーティストも、鑑賞者が身にまとうことでリラックスできるソフト・スカルプチャーやカウンセリングといった行為を作品とし、人々を救うための強力なツールとしてアートを活用しました。
近年では、患者とその周りのコミュニティを元気づけるためのプロジェクトを行う、ロンドンの"Vital Arts"や、アルツハイマー患者とそのケア・パートナーが美術館に集い作品について語り合う、ニューヨーク近代美術館(MoMA)主催の"Meet Me Alzheimer's Project"などの事例があげられます。
このように、アートはあらゆる疾患を抱えた患者やその関係者の精神的苦痛を和らげるために、あるいは、人生の質の向上のために役立てられています。
本セミナーでは、アートとヒーリングの関係を、美術史にみられる歴史的経緯を踏まえ、いくつかの事例を取り上げながら、アートが果たしうる役割について考えるための、多様な枠組みを提案します。
MAD2013(後期)小澤ゼミ「アートの詩学と存在論」受講生企画
2014年11月8日(土)
上映会:14:00-15:50
ディスカッション(自由参加):16:00-17:00
会場:代官山AITルーム
チラシ画像
AITでは、11月8日(土)にドキュメンタリー映画『
ある精肉店のはなし』の上映会を行います。
本上映会は、MAD2013後期の小澤ゼミ
「アートの詩学と存在論」の一環で企画されたもので、ゼミで考えた自然と人間の「隔たり」にアプローチする上で企画されました。
大阪府貝塚市のある精肉店が代々家族で行っていた屠畜や地域の文化から、産業化された人間の社会と自然の関わり方について考えてみたいと思います。
先ごろ、平成26年度文化庁映画賞 文化記録映画部門大賞を受賞した本作。
上映会後には、ゼミ生とともにディスカッションを行いますので、関心のある方はぜひご参加ください。
>>> English
夢、月、自然観、近代建築... アーティストたちのコズミック・マインド
〜 オランダ、アルゼンチン、キプロス、スウェーデンから4名のアーティストを迎えて
日時:2014年11月1日(土)18:30-21:30 *19:30よりミニ・トーク
会場:代官山AITルーム
*入場無料/予約不要 *逐次通訳あり
AITでは、11月1日(土)18:30より「AIT+ARCUS ミングリアスナイト Vol.7」を開催します。
ミングリアスとは、「混ざり合う」という意味。AITが不定期に開催している入場無料のラウンジ・イベントです。毎回、心地良い音楽やイベントテーマにちなんだドリンクやフードと共に、アーティストやゲスト、参加者同士が交流を楽しみます。
今年で7回目となる、アーカスプロジェクトを迎えてのミングリアスでは、4カ国から気鋭のアーティストを迎え、これまでの活動や、滞在中に行ったリサーチや制作について、ミニ・トークを行います。
当日は、アーカスプロジェクトのレジデンス・プログラムで茨城県守谷市に滞在しているセイット・バタル・クルト(オランダ)、フロレンシア・ロドリゲス・ヒレス(アルゼンチン)、コンスタンティノス・タリオティス(キプロス)と、AITのレジデンス・プログラムで東京に滞在中のジェニー・オーケルンド (スウェーデン)の4名のアーティストに加え、2014年度アーカスプロジェクトのゲストキュレーターである西川美穂子氏(東京都現代美術館学芸員)と、コーディネーターも交流に参加します。
日常の習慣から離れ、聞き慣れない言葉や見慣れない景色の中で、アーティストたちは、時に孤独と向き合いながら、様々な出会いを体験しています。守谷に住む人々の「自然観」や個人史をインタビューから読み取るクルト。人々の「夢」を集め、新たな物語を紡ぐロドリゲス・ヒレス。アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトと日本の「近代建築」との関係についてリサーチを行うタリオティス。そして、「月」とその周辺のさまざまな事象や関係性に関心を持ち、京都の大覚寺や観月祭に出かけリサーチを行うオーケルンド。
アーティストにとって創造の種となるその視点やプロセス、作品を見ることは、私たちが日々の生活の中で見過ごしてしまうようなささやかなできごとや、忘れ去られた歴史について、あらためて考えるきっかけを与えてくれます。文化や歴史的背景の全く異なる4カ国から集まったアーティストたちの壮大な思考回路を、一緒に巡ってみませんか。
様々な国からの作家と出会い、気軽に交流できる無料イベントです。アーティスト・イン・レジデンスにご興味のある方や、英語でアートの話を聞いてみたい方は、ぜひご参加下さい。
みなさんのお越しをお待ちしています!
>>> English
「ロンドンのカムデン・アーツ・センターからジーナ・ブエンフェルド氏を迎えて」
日時:2014年9月9日(火)19:00-21:00
場所:代官山AITルーム
*本トークは、英語のみで行われます。(日本語の逐次通訳はありません)
この度、AITでは9月9日(火)に、ロンドンのカムデン・アーツ・センターのエギジビション・オーガナイザーであるジーナ・ブエンフェルド氏を迎えて、トークを開催いたします。同施設は、アートセンターとして25年の歴史を誇り、優れた展覧会を企画するだけでなくアーティスト・イン・レジデンスとしても質の高いプログラムを提供していることで知られています。
ブエンフェルド氏は、AITによる「研究者のためのレジデンス・プログラム」にて2014年9月および2015年2月の二回に分けて、東京に約1ヶ月滞在する予定です。AITでは、近年、海外からの招聘アーティストやキュレーターによる英語のみのトークを不定期で開催しており、本トークもまた、その試みの一つとなります。
トークでは、カムデン・アーツ・センターの活動が、どのようにロンドンの公的機関として国際的なアートシーンに貢献してきたか、また、それを可能にした考え方について話をします。同センターは、野心的な展覧会を行う機関としてもイギリス国内外から高い評価を得ているだけでなく、それらがトークやイベント、パフォーマンス、スクリーニングや先駆的な教育プログラムと連携していることも特徴の一つです。さらに、ギャラリーやスタジオ、工房などを備え、質の高いアーティスト・イン・レジデンスのプログラムも提供し、AITでも過去にトークを行った日本人アーティスト、サキ・サトムほか多くのアーティストが滞在してきました。トークでは、ロンドンやイギリスのアートシーンにおけるカムデン・アーツ・センターの役割とともに、ロンドン・オリンピック以降、イギリスの文化政策が変化する中で、同センターがおかれている現在の財政的な状況やイギリスにおける文化発信の継続の意義や可能性について語ります。
【MAD2014前期小澤ゼミ受講生によるトークイベント】
色のないところに花が咲く
Cafe de Monk ガンジー金田氏 トーク・セッション
日時:2014年8月31日(日)14:00〜16:00 *入場無料 *要事前申込
会場:代官山AITルーム
このたび、MAD2014小澤ゼミ「大いなる分岐とアートの存在論」の前期受講生は、被災地を不定期に巡るお坊さんの喫茶店「Cafe de Monk (カフェ・デ・モンク)」より、リーダーの金田諦應(かねたたいおう)住職(宮城県栗原市通大寺)を迎え、トークを行います。
自らを、ガンジー金田と名付けて活動する金田住職。
三年前の大地震以降、移動傾聴喫茶「Cafe de Monk」を始め、宗派や宗教を越えて集まった宗教者とともに被災地を不定期にまわり、コーヒーやケーキ、ユーモアで人々の心を癒してきました。
ガンジー金田氏は言います。
「教義や教団に宗教があるのではない」
では、どこにあるのか?
それは「現場」、「被災地であれば泥のなか」であると。
教義も教団も越えた視線で現実に向き合う姿は、芸術の「既存の規範や価値を越える」質に通じるところがあるのではないでしょうか?
現場を生きぬく技芸(アート)、カフェ・デ・モンクの活動について、ガンジー金田氏とゼミの受講生が話し合います。
MADフェンバーガー:夏の終わりの特別企画
「YOGA Fenberger リトリート」 【初回限定価格】
日時:2014年9月20日(土)10:00開始 - 9月21日(日)14:00 終了予定 *一泊二日
定員:5名 *初心者歓迎 *MAD受講生/修了生対象 (お友達や新規申込の方も参加可)
講師:岩崎香(AIT)、ロジャー・マクドナルド(AIT)
1)新幹線をご利用の場合:38,500円+税
2)その他の交通手段(バス、お車等):26,880円+税
左:ヨガイメージ画像/右:フェンバーガーハウス リスニング・スペース
この度、ロジャー・マクドナルドの個人美術館「フェンバーガー・ハウス」を会場として行われる「MADフェンバーガー」の特別企画として、「YOGA Fenbergerリトリート」を開催します。
ヨガの指導資格を持つAITスタッフの岩崎が、全3回のヨガや瞑想、呼吸法のセッションをリードします。一日目はゆったりとした座位のポーズや瞑想、呼吸法を行い、二日目は少しダイナミックな立位のポーズをとります。いずれも初めての方、体が固い方も安心の入門レベルのプログラムを予定しています。体全体を気持ちよく伸ばすと、自然と呼吸は深くなっていきます。力を抜いて、ゆったりとした気持ちを味わいましょう。
ヨガに加えて、ハウスにあるアート・コレクションの展示を楽しめるのはもちろん、ロジャーが2つのセッションを行います。1つ目は、ヨガとも深い関係のあるインドの古典音楽について、簡単な紹介をした後に、優れたオーディオシステム(LPレコード)で音楽を聞くリスニング・セッションです。2つ目は、モダンアートとスピリチュアリティーをテーマとしたレクチャー。モンドリアンやカンディンスキーなど、様々な宗教やオカルト的な考え、修行を取り入れて制作をしたモダンアーティストたちの歴史を踏まえ、いま、アートにおけるスピリチュアリティがどのように考えられるのかを探ります。
そのほか、ハウスの庭でとれた野菜や果物を使ったベジタリアン料理や手打ちソバ、天然温泉、星空を見るセッション等、アート以外の要素も盛りだくさんです。
残暑を逃れて、日々の生活で凝り固まった頭と体を、アートとヨガでほぐしてみませんか?
講師や他の参加者との交流も、貴重な思い出となることでしょう。みなさんとご一緒できるのを、楽しみにしています。
ーお申込受付中ー
知るとワクワク!今から行ける、2014年のアートな旅とこぼれ話
日時:2014年8月7日 (木) 19:00-20:30
会場:アカデミーヒルズ(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー49階)
スピーカー:中尾友子(「オズマガジン」編集部デスク)/堀内奈穂子(AITキュレーター)
※お申込の方には、森美術館で開催中の「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」チケットを進呈!
左:オズマガジン表紙(2013年アート特集号)/ 右:札幌国際芸術祭2014より、札幌芸術の森美術館
この度、AITは、アカデミーヒルズが主催する「六本木アートカレッジ セミナー・シリーズ(主催:アカデミーヒルズ)」にて、エイト・リンク・ラボと題したレクチャーシリーズ「知るとワクワク!今から行ける、2014年のアートな旅とこぼれ話」を企画しました。
六本木アートカレッジが2011年に始まって以来、AITは、アートとお金の関係や、美術史の200年旅行、アートの力が映し出す「世界」の姿を巡るレクチャーなど、さまざまな視点から、プログラムを企画してきました。
今年度の第一回目は、「アートな旅」をテーマにお送りします!
今年は、三年に一度のお楽しみ「ヨコハマトリエンナーレ2014」や、初の開催である「札幌国際芸術祭2014」など、国内外から注目のアート作品が集まる大規模な国際展が秋まで続きます。
本セミナーでは、こうしたアートイベントに加え、作品と一緒に季節の花々や屋外彫刻も楽しめるガーデンで有名な「ヴァンジ彫刻庭園美術館」のある「クレマチスの丘」や「アーツ前橋」などの日帰りで行けるアートスポットなど、ちょっと変わった美術館をご紹介します。
また、世界中から人が訪れ、瀬戸内海の美しい島々を巡りながら現代アートを楽しめる「ベネッセアートサイト直島」なども取り上げます。
その他、海外まで足を延ばしてみたい方に向けて、ベネチアで開催される国際展「ベネチア・ビエンナーレ」の他、おススメの美術館やアートフェアなどを、「オズマガジン」編集者の中尾友子氏と、AITキュレーターの堀内奈穂子が、こぼれ話と共にご紹介します。
旅をしながらアートと出会い、作品の背景にあるアーティストの「アイディア」や「思考」を知ることで、新たな気づきや発見があるかもしれません。
「いつか行ってみたい」を、「この秋、必ず行きたい」へ変えるきっかけづくりのために。
さあ、自分だけのアートな旅への一歩を踏み出してみませんか?
○ 取り上げるキーワード(順不同・一部)
-ヨコハマトリエンナーレ2014(開催中?11/3まで)
-札幌国際芸術祭2014(開催中?9/28まで)
-クレマチスの丘(通年)
-アーツ前橋(通年)
-ベネッセアートサイト直島(通年)
-道後オンセナート2014(開催中?12/31まで)
-国東半島芸術祭(10/4-11/30)
アートフェア、美術館、作家のスタジオをめぐる
秋のロンドン・アートの旅6日間、
スコットランドのウィスキー蒸留所を訪ねる10日間
左:フリーズ・アートフェア Photo by Polly Braden / Courtesy of Frieze 右:テート・モダンの内観
【ロンドンのみの場合】
2014年10月13日(月・祝)-18日(土)<6日間> (最少催行人数6名/定員15名前後)
1)一般:314,000円
2)MAD受講生・修了生・AITメンバー、学生:299,000円
【延泊オプション:スコットランドまで足を延ばす場合】
★ スコットランドのウィスキー蒸留所を訪ねる ★(日本発着10日間)
2014年10月13日(月・祝)- 22日(水)<10日間> (最少催行人数4名)
1)一般:463,000円
2)MAD受講生・修了生・AITメンバー、学生:448,000円
☆早期お問い合わせ割引☆
実際にツアーに参加するかに関わらず、8月13日(水)までに問合せをいただき、お名前を預からせていただいた方には、上記よりツアー代金を10,000円割引いたします!
このたび、AITとワイルド・ナビゲーションの共同企画にて、秋の英国・アートの旅にご案内いたします。
90年代以降、YBA (Young British Artists)のムーブメントにより、数々の新世代のアーティストたちを生み出してきた英国の現代アート・シーン。文化政策やコレクターの後押しによって生み出される刺激的な表現の数々は、常に世界の注目を集めてきました。2003年からは、英国最大規模のアートの見本市「フリーズ・アートフェア」が開催され、アートマーケットにおいても中心的な場所のひとつとなっています。本ツアーでは、秋の到来とともに1年で最も華やぐロンドンのアート・シーンを目一杯満喫。テート・モダンなどの美術館やギャラリー、アーティストのスタジオ、ちょっと変わった国立美術館などを効率良くめぐります。
さらに、スコットランドまで足を延ばすオプションも設定。現地のアート・シーンと、スコットランドの代名詞であるウィスキーの蒸留所もめぐりながら、時間と共に成熟してきた英国の文化をさまざまに楽しみます。
皆さんのご参加をお待ちしています!
AITの堀内奈穂子より皆さまへ一言
今回、ロンドンでは、広大な王立公園のリージェンツ・パークの会場に、150軒以上のギャラリーが集まる「フリーズ・アートフェア」と20世紀の作家から古美術までを集めた「フリーズ・マスターズ」を訪問します。有名ギャラリーによる絵画、彫刻、映像、写真から参加型の作品やパフォーマンスまでが並ぶ会場に、オープニングに合わせて訪れることで、その活気を体験しましょう。
また、旧発電所をスイスの著名建築家ヘルツォーク&ド・ムーロンが改装した「テート・モダン」のほか、名立たる作家の展示を行う老舗ギャラリーや、古代エジプトの装飾品から絵画までの個人コレクションが並ぶ、サー・ジョン・ソーンズ美術館にも訪問します。
時間に余裕がある方は、オプションで英国北部のスコットランドに足を延ばしましょう。美しいお城と古い街並が魅力的なエディンバラや、著名な現代アーティストを生み出した都市グラスゴーをめぐるほか、美しい自然溢れるハイランドを訪れ、ウィスキーや散策を楽しみます。
夏休みは札幌へ行こう!
札幌国際芸術祭2014と北海道の自然を巡る3日間
2014年8月23日(土)-25日(月)<2泊3日> *最少催行人数:15名(定員:25名前後)
1)一般:94,000円(税込)
2)MAD受講生・修了生・AITメンバー、学生:89,000円(税込)
催行決定! ☆8月11日(月)まで締切を延長しました☆
左:宮永愛子「そらみみみそら(札幌) 」2014/右:カールステン・ニコライ 「ユニカラー」2014
☆早期お問い合わせ割引☆
実際にツアーに参加するかに関わらず、6月30日(月)までに問合せをいただき、お名前を預からせていただいた方には、上記よりツアー代金を3,000円割引いたします!
このたび、AITでは、7月19日(土)から開催される「札幌国際芸術祭2014(SIAF2014)」と北海道の大自然を満喫するトレッキングツアーを企画しました。
明治時代、維新変革に伴い、積極的な開発が進められた北海道は、石炭などの天然資源による開発利用によって、日本の近代化に大きな役割を果たしました。SIAF2014は、「都市と自然」をテーマに、坂本龍一氏をゲストディレクターに迎え、北海道という広大な土地に記憶された歴史や文化、人々の暮らしをアートの視点で見つめ直し、これからの都市と自然との関わり方を考える、北海道では初の国際芸術祭です。会期中は、札幌市内の公園や歴史的建造物、地下歩行空間などを舞台とし、国際色豊かな作品の展示やパフォーマンス、ライブなどが行われます。
本ツアーでは、はじめに、アイヌ民族や開拓農家の暮らしなど、北海道の近代の歴史を撮り続けた社会派カメラマン掛川源一郎と、幼少期にアイヌの人々との交流をもつ「ゴジラ」などの特撮映画音楽で知られる作曲家・伊福部昭による2名の展示を通して、北海道の近代史を違った角度から捉え、検証する展示を鑑賞します。また、札幌の自然環境を象徴する「雪」をテーマに、世界で初めて人工雪を作ることに成功した物理学者・中谷宇吉郎について芸術的観点から評価を行うユニークな展示や、中谷宇吉郎へのオマージュとして制作した高谷史郎による映像インスタレーションのほか、第52回ヴェネチアビエンナーレ(2007)で日本館代表展示作家に選ばれた、北海道出身の岡部昌生による大規模な夕張炭鉱遺構のフロッタージュ作品や、国際的に活躍するスボード・グプタの巨大都市を想起させる彫刻など、私たちの暮らしを支えるエネルギーやそれを取り巻く環境について考えます。
最終日に行うトレッキングでは、SIAF2014のサブテーマのひとつである「自然」について、身体を使って学びます。場所は、初級者から登山愛好者まで幅広い層に人気の「樽前山」。透明度の高さで有名な支笏湖(しこつこ)や太平洋を眺望できます。8月の樽前山では、イワギキョウやタルマエソウ、ヤマハハコなどの花が見頃です。参加者とともに、1、2日目に巡った芸術祭を振り返りながら、都会の生活ではなかなか味わうことのできない大自然の世界を満喫しましょう。
みなさまのご参加お待ちしております。
「札幌国際芸術祭2014」とは?
札幌初の国際的なアートフェスティバル「札幌国際芸術祭2014」は、世界的に著名なアーティストである坂本龍一氏をゲストディレクターに迎え、これからの都市と自然の共生のあり方を考える国際芸術祭として、2014年7月19日(土)から9月28日(日)まで、72日間に渡り開催されます。開催テーマは「都市と自然」。「地域」がホストとなり、札幌の歴史・風土、インフラ、産業、食をはじめとするライフスタイルなどにも焦点を当て、ゲストディレクターが熟慮した開催テーマのもと、国際芸術祭を作り上げていきます。世界で活躍する現代アーティストたちが参加し、美術館はもちろん、札幌の街全体が芸術祭の舞台となります。
テーマ:「都市と自然」
サブテーマ:「自然」「都市」「経済・地域・ライフ」
>>> English
展覧会:「アート・スコープ2012-2014」―旅の後(あと)もしくは痕(あと)
会期: 2014年7月12日(土)から10月13日(月・祝)
会場: 原美術館(東京都品川区)
「アート・スコープ2012-2014」チラシ画像 デザイン: Masayoshi Kodaira (FLAME)
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この度、AITが企画およびアーティスト・イン・レジデンスの協力を行った、ダイムラー・ファウンデーション ジャパンと原美術館主催の展覧会「アート・スコープ2012-2014」―旅の後(あと)もしくは痕(あと)を2014年7月12日(土)から10月13日(月・祝)まで開催します。本展は日本とドイツの間で互いに現代美術のアーティストを派遣・招聘し、異文化での生活を体験しながら交流をはかることを目的とするダイムラー・ファウンデーション ジャパンの文化・芸術支援活動「アート・スコープ」プログラムで、AITは2003年から事務局およびレジデンスプログラムを運営しています。
本展は2012年にドイツから招聘したリタ・ヘンゼンとベネディクト・パーテンハイマー、2013年に日本から派遣した今村遼佑と大野智史、あわせて4名による展覧会です。いずれのアーティストも、異国での滞在プログラム(アーティスト・イン・レジデンス)を終えたのち、その経験を踏まえて本展のために制作した新作を発表します。
人間は古くから旅をする生き物であったと言えます。旅が困難を伴う時代であった遥か昔から、《巡礼》や《参拝》といった宗教的儀礼としての旅は長い歴史を持ちます。時代が下るにつれ、交通の発達もあってさまざまな旅の形態が生まれました。たとえば、18世紀を中心にイギリスの上流階級子弟の間では、学習や教養の仕上げとして《グランドツアー》に出ることが流行しました。また、現代日本の学校教育において《修学旅行》は言うまでもなく定番の行事です。そして21世紀の今、観光であれビジネスであれ、《旅行(ツーリズム)》は各国・各地域の経済活動にとっても欠かせないものになっています。
気候、風景、言語、民族、文化、社会──さまざまに《異なる》国・地域への旅は、旅人それぞれにとって大きな意味を持ち、貴重な体験になるものです。「アート・スコープ」プログラムによって異文化を経験した4名のアーティストは、それぞれの旅の過程で何を見、何を感じ、旅の《後》の創作活動にどのような刺激を得たのでしょうか。絵画・写真・インスタレーションなど多彩な出品作品の中には、ストレートに体験が反映され主題となったものもあれば、その旅の《痕》を表現の中につかみとりにくいものもあります。いずれも、旅の報告や感想ではなく、旅の経験を表現としての作品に結実させる4者4様のアプローチと言えます。そこに現代美術の多様な魅力を感じていただくと同時に、人間にとって《旅》をすることの意味を再確認していただければと思います。
みなさまのお越しをお待ちしております。
なお、本展は2015年にドイツ・ベルリンのダイムラー・コンテンポラリー・ギャラリー(Daimler Contemporary)に巡回する予定です。
>>> English
先月(2014年7月)、friezeマガジン編集者クリスティー・ラング氏を迎えてのトークイベントを開催したところ、
参加希望者が定員を大幅に超え、ご参加いただけなかった方が多数おりましたため、この度、その録画映像をご覧いただける
ビューイングイベントを開催することにいたしました。AITルームにて、スクリーンに映像を投影し、鑑賞する形式となります。
なお、トークは英語のみで行われ、映像は記録用に定点から撮影したものです。また、一部映像・音声に乱れがございます。予めご了承ください。
[概要]
AIT SLIDE TALK#30 ビューイングイベント
日時:2014年8月6日(水)19:00-21:00
場所:代官山AITルーム( 東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403)
主催:NPO法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
定員:40名(予約制)
参加費:一般+学生・ベースメンバー500円(税込)、ハウスメンバー/サポートメンバー無料
*1ドリンク付き
*トークは、英語のみで行われたものです。(日本語の逐次通訳はありません)
[ お申し込み方法 ]
otoiawase@a-i-t.net 宛てに、タイトルを「AIT SLIDE TALK #30 ビューイング参加希望」とし、お名前(ふりがな)、ご連絡先を明記したお申込メールをお送りください。(@を半角にして、お使いください)
AIT SLIDE TALK#30
「アートについて書くということを考える - クリスティー・ラング(friezeマガジン編集者)を迎えて」
ラウンドテーブル:アンドリュー・マークル(ARTiT国際版副編集長)、ロジャー・マクドナルド(AIT副ディレクター)
日時:2014年7月3日(木)19:00-21:00
場所:代官山AITルーム
*本トークは、英語のみで行われます。(日本語の逐次通訳はありません)
Left: frieze magazine 2014 Summer issue No.164 / Right: 2014 May issue No. 163
この度、AITでは、7月3日(木)に、世界的に知られている美術雑誌「frieze(フリーズ)」マガジンの編集者のクリスティー・ラング氏を迎えて、トークを開催いたします。ラング氏は、AITとバッカーズ・ファンデーションのレジデンス・プログラムにて2014年6月より東京に1ヶ月滞在しています。AITでは、近年、海外の招聘アーティストやキュレーターによる英語のみのトークを不定期に開催しており、本トークもまた、その試みの一つとなります。
ラング氏は、「frieze」の編集者として精力的に執筆を行うほか、同誌が主催するアートフェア「フリーズ・ニューヨーク」や「フリーズ・ロンドン」のトーク・プログラムの企画も行っています。
トークでは、「frieze」が英国のアートシーンにおいてどのような役割を果たしてきたのか、またその編集に対する信念はどのようなものなのかなど、今日におけるアートのメディアが持つ批評性も踏まえて話をします。ラング氏のトークに続き、後半は、MAD2014のゼミ講師でもあり、日英のバイリンガルで現代アートの情報を発信する「ART iT」のインターナショナル版副編集長のアンドリュー・マークル氏と、AITのロジャー・マクドナルドを交え、日本におけるジャーナリズムや美術批評について話し合うラウンド・テーブルを開催します。
ますますグローバル化するアート・シーンにおいて、はたして世界共通のアートの言説というものがありうるのでしょうか。そして、その中における日本の状況をどのように捉えることができるでしょうか。さらに、今日の美術批評において、美術史はいまだにその根底をなすものであるといえるのか、あるいは、音楽、映像、文学やアール・ブリュット(生の芸術)のように、より開かれた領域と共に語られるべきものなのでしょうか。当日は、このような問いを立てながら、参加者のみなさんとともに、アートの言説の「いま」について議論します。
英国のアート・シーンを先導する雑誌の仕組みや編集者の思考を聞く貴重な機会となりますので、ぜひご参加ください。
>>> English
アルバート・サムレス(アメリカ)とゴル・スーダン(ケニア)による新作展
会期: 2014年7月12日(土)- 7月26日(土) 11:00 - 19:00 (日月祝は休廊)*入場無料
会場: 山本現代(白金高輪)
レセプション: 7月12日(土)18:00 - 20:00
[左] アルバート・サムレス/「継続的な漂流」/2012/<ロバート・スミッソンの『スパイラル・ジェティ』付近で、発煙弾を使って描いたグラフィティ>(参考作品)
[右] ゴル・スーダン/「ドローイング・イン・スペース」/2014/プロテスト・ワイヤー(一部本展展示作品)
プレスリリース:Download(PDF / 1.2MB)
展覧会チラシ: Download(PDF / 5.4MB)
作家へのインタビュー記事:Download(PDF / 2.3MB)
展覧会報告印刷物: Download(PDF / 1.9MB)
この度、バッカーズ・ファンデーションとNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト](以下、AIT)は、7月12日(土)から26日(土)まで、「アルバート・サムレス(アメリカ)とゴル・スーダン(ケニア)による新作展」を、白金高輪の山本現代にて開催いたします。本展は、バッカーズ・ファンデーションとAITが2007年より手がける、アーティスト・イン・レジデンス事業の第7回目の成果展です。これまでに、アフリカや中東、アジア、南米など、欧米に限らず多様な国々から積極的にアーティストやキュレーター(研究者、編集者)を招へいし、東京滞在における作品構想や展示のサポート、教育プログラムを通しての意見交換を実施してきました。
アメリカ在住で、カンボジア出身の両親を持つアルバート・サムレスは、「シンガポール・ビエンナーレ2013」など、名立たる国際展に参加経験を持つ気鋭のアーティストです。これまでに、海流の影響で時間と共に素材が変化する『太平洋の水彩画』や、世界の多くの空港で流れるアナウンスを担当し、地球上で最も聴かれている声の一つでありながら実体を想像し難かった人物が、人間の存在の限界を問う詩を朗読する『ザ・ボイス』など、人々の認識の曖昧さや不確かさに着目した作品を制作しています。本展では、雨によって生成される絵画のほか、本年、モスクワの展覧会に出品する、オウムに歌を習わせる作品の関連作として、図形楽譜を展示予定です。
ケニア出身のゴル・スーダンは、大学で社会学と哲学を学び、独学で制作を始めたアーティストです。急激な経済発展を迎えているケニアは、瞬く間に都市のインフラが整備されていく一方で、それに伴うデモも頻発しています。スーダンの『ドローイング・イン・スペース』シリーズには、近年のデモで燃やされた車のタイヤから拾い集めた針金(プロテスト・ワイヤー)が使われています。デモの際に、空間を分断するバリアとして使われていた素材を変容させることで、スーダンは、どちらにも属さない新たな空間を表出させます。本展でも、プロテスト・ワイヤーを使った同シリーズのほか、シエラレオネ共和国のフリータウンで見つけた自転車のケーブルや、東京で発見した素材を使用したドローイングやインスターレーションにより、さまざまな手法で空間を創出、介入することを試みます。
見慣れない環境から創造性の種を見いだし、表現に昇華していくアーティスト・イン・レジデンスの経験は、アーティスト自身にも、その作品と出会う私たちにも、思いもよらない発想を生み出してくれるものといえるでしょう。
みなさまのお越しをお待ちしております。
画像:「ゴー・ビトゥイーンズ展 - こどもを通して見る世界」チラシイメージ
「ゴー・ビトゥイーンズ展 - こどもを通して見る世界」
関連企画「子どもキャプション・ワークショップ」
2014年6月14日(日)14:00-17:00
会場:森美術館展示室内
5月31日より8月31日まで、森美術館で開催している展覧会「ゴー・ビトゥイーンズ展 - こどもを通して見る世界」の関連企画「子どもキャプション・プロジェクト」に、AITが企画協力として関わっています。
一般公募のワークショップ(下記参照)のほか、学校プログラムを開催。
一般公募ワークショップのご応募は森美術館のウェブサイトから受付中です。沢山のご応募をお待ちしています!
初夏の夜のラウンジ・イベント ミングリアス
「ないなら作ろう! 新たなアートの場を立ち上げる方法論」
2014年6月2日(月)19:00-22:00 ※20:00よりゲストによるミニ・トーク
会場:AITルーム(代官山)*入場無料
ミニ・トーク:藤高 晃右(Tokyo Art Beat, NY Art Beat共同設立者)、
ロジャー・マクドナルド(AIT)
*イベントは終了しました、沢山のご来場ありがとうございました。
AIT ARTIST TALK #65
「技術、労働、抽象」オランダ出身アーティスト ヴィンセント・ヴルスマを迎えて
日時:3月24日(月)19:00-21:00
会場:代官山AITルーム *要予約 *逐次通訳付き *学生・MAD受講生割引有り
*当日は、オランダのドリンクやチーズを振る舞います!
Left: Figure 1.1 (Raghu Bhai), 2013 and Figure 1.2 (Norbhai Badhiya), 2013, Jacquard fabric, hand spun cotton
and machine-spun cotton, on wooden stretcher, 215 x 150 x 4 cm and 500 x 150 x 4 cm
Right: Figure 1.2 (Norbhai Badhiya), 2013, detail, Jacquard fabric, hand spun cotton and machine-spun cotton,
on wooden stretcher, 500 x 150 x 4 cm/ Photo: Achim Kukulies
AITでは、3月24日(月)に、ヴィンセント・ヴルスマ(オランダ)を迎えて、アーティスト・トークを開催します。ヴルスマは、オランダのMondriaan Fonds財団の助成により、AITのアーティスト・イン・レジデンスにて2014年1月から3月下旬まで東京に滞在しています。
ヴルスマは、多くの場合、フィールドワークを通し、芸術と社会政治学的な関係、また、文化的盗用による経済や歴史の成り立ち、製品と作品の関係性について言及しています。ものの生産がデジタル化される現代において、さまざまな生産技術をリサーチし、対峙させることで、物質的/非物質的な労働における階層構造を問う作品を制作しています。
これまでの作品「Figure 1.1 (Raghu Bhai)」と 「Figure 1.2 (Norbai Badhiya)」では、 インド北西部のキャリコ博物館に収蔵されている18世紀のインド更紗(錦織物)をモチーフに、コンピュータ化されたジャカード織機(フランスの発明家ジャカードが1801年に発明した自動織機)を使ったインスタレーションを制作しました。ハンドスキャナーを用い、そうした歴史的な織物をデジタル化したその作品には、スキャンの過程で生じる模様のゆがみが抽象性を伴って表れています。それぞれの作品の丈は、スキャンした長さに比例し、綿の質量とともに、その身体的な労働量も映し出すことになります。
ヴルスマは、織物産業の歴史におけるインドの主導的役割や、急速に発展したヨーロッパの市場で、織物の模様・技法が組み替えられていった流れ、また、現代における不平等な労働分布に着目し、工芸品に内在する歴史的な影響関係を明かします。
当日のトークでは、彼がこれまでに行ったプロジェクトのほか、日本でのリサーチについても紹介します。
今回のレジデンスを機に、ヴルスマは江戸時代において、縞物や更紗などの織物がどのように外来の文化や技法を改作、模倣しながら発展してきたかを学びました。かつて、そうした織物は、オランダ東インド会社の貿易によって盛んに取引され、東南アジアやヨーロッパに伝来した歴史も持ちます。ヴルスマは、模様そのものの成り立ちよりも、日本の型染めと、インドの木版染めの技法の違いなど、異なる地域において染色や印刷技法がどのような変遷を経たかという過程に関心を持っています。
今回の滞在で京都、岡山などでも精力的にリサーチを行ったヴルスマ。
彼が体験したことやリサーチの成果が今後、どのように新作に繋がっていくのか、その過程を一緒に眺めてみませんか。当日は、オランダ王国大使館のサポートにより、オランダのドリンクやチーズもお出しします。
皆さんのお越しを心よりお待ちしています。
【お申し込み受付中!】
六本木アートカレッジ・セミナー
エイト・リンク・ラボ/ AIT LINK LABO
・ 第1回 2014年3月5日 (水) 『2014:世界のアートを動かす、TOP25』※日程が2/19から3/5へ変更となりました
・ 第2回 2014年3月18日 (火) 『なぜ?手に負えない愛すべき芸術家たち』
講師:ロジャー・マクドナルド/小澤慶介
会場:アカデミーヒルズ(六本木)
※申込者には、森美術館で開催中の「アンディ・ウォーホル展 永遠の15分」展チケット進呈
六本木アートカレッジ2013の様子(中央:講師のロジャー・マクドナルド)
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この度、AITは六本木アートカレッジにて2つのレクチャーを開催いたします。
エイト・リンク・ラボと題したシリーズのナビゲーターをつとめるのは、キュレーターで、AITの教育プログラムMADのディレクターであるロジャー・マクドナルドと、小澤慶介です。アートの力が映し出す「世界」の姿を探り、新しいアートの楽しみ方に出会える90分の旅へでかけませんか?
○ 2月のレクチャーテーマ「世界のアートを動かす、TOP25」
2014年における世界のアートをマッピングしてみると、何が見えてくるでしょうか?
アートは、絵画や彫刻、写真などのモノだけで存在しているのではありません。それを作る人、売買する人、学術的な価値をつける人、新しい価値創造の場づくりをする人などがさまざまに関わることで、それは、大きな運動体をなしているといってもいいでしょう。
アートバブルといわれた時代から、リーマンショックを経たいま、アートマーケットはどうなっているのか。また、経済成長が優先的に語られる世界に、アートはそれと異なる価値観を示すことができるのか。そうした状況や課題を踏まえながら、世界のアートを眺めます。
○ 3月のレクチャーテーマ「なぜ?手に負えない愛すべき芸術家たち」
過去、人生を賭して芸術を追求したアーティストたちを紹介しながら、彼ら、彼女たちが映し出す世界観と私たちの常識を比べてみましょう。
20世紀初頭、ゴミを拾い集めてきては自宅にそれを積み重ね、世界で初めてインスタレーション的な作品を作ったクルト・シュヴィッターズがいるかと思えば、アムステルダムの運河に自転車を乗りながら飛び込むパフォーマンスなどをし、果ては小さなヨットで大西洋横断を試みたバス・ヤン・アダーもいます。そうした芸術家たちは、一体、何のために、どのような風景を見たかったのでしょうか。
時に突飛とも思える行為や思考、かたちが、なぜ芸術作品とよばれるのか。それらがなぜ、私たちが生きるこの時代にとって重要な表現といえるのか。世界最古の洞窟壁画や日本にもなじみの深いアンリ・マティスなども参照しながら、私たちの気持ちを解き放ち、違う世界を見せてさえくれる芸術家たちの魅力に迫ります。
【参加者募集!】Tokyo Art Research Lab (TARL)
プロジェクト構想プログラム―宮島達男氏 「光の蘇生」プロジェクトを構想する
【第7回:最良の修復を考える】
日時:2014年3月10日(月)19:00 - 21:00(開場18:30)
〈ゲスト〉相澤邦彦 (兵庫県立美術館保存・修復グループ学芸員)
〈聞き手〉宮島達男(美術家)
会場:東京文化発信プロジェクトROOM302
(東京都千代田区外神田6-11-14-302 [3331 Arts Chiyoda 3F])
料金:無料
定員:先着50名程度(事前申込可)
宮島達男「Counter Void」2003年/テレビ朝日所蔵作品
【プロジェクト構想プログラム ー「光の蘇生」プロジェクトを構想する】
2011年の3.11直後、宮島達男氏は自ら『Counter Void』(六本木・けやき坂に常設されている光の作品)の灯を消しました。2年が過ぎ、時代に応答した技術と社会性をもって再点灯が必要であると作家は考えています。
本プログラムでは同作品の再点灯の検討を通じて、芸術作品の「所有」「継承」「蘇生」の社会的意義についてゲストとともに探り、考えてきました。
今回のテーマは「修復」。素材や形式、場、社会的な文脈など、現代アートの成立条件が複数あるなかで、「修復」はそのどれもに関わりながら作品を最良の状態に戻すことを意味するといってもいいでしょう。2013年度の最終回では、兵庫県立美術館のコンサヴァターである相澤邦彦氏を迎え、世界のアート界で議論されている考え方や実践を踏まえながらアートを再び成立させるポイントについて話し合います。
基本情報
日時 : 2013年7月 ~ 2014年3月
会場 : 東京文化発信プロジェクトROOM302(東京都千代田区外神田6-11-14 [3331 Arts Chiyoda 3F])
主催 : 東京都、東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
エデュケーショナルパートナーAIT企画協力
トークイベント、ガイドツアーのご案内
日時:2014年3月7日(金)-3月9日(日)
会場:東京国際フォーラム 地下2階 展示ホール (東京都千代田区丸の内3-5-1)
AIT企画協力トーク|AIT企画ガイドツアー|その他
アートフェア東京 2014会場風景 / 撮影:岩下宗利
この度、AITでは、国内外から約150軒のギャラリーが集まり、古美術・工芸から、日本画・洋画、現代美術まで、幅広いジャンルの作品を展示販売する、日本最大のアートの見本市「アートフェア東京2014」のエデュケーショナルパートナーとして、トークイベントの企画協力、およびガイドツアーの企画を実施します。
皆様お誘い合わせの上ぜひ、ご参加下さい。
*「アートフェア東京」とは?
国内外から100以上のギャラリーが集まり、古美術・工芸から、日本画・洋画、現代美術まで、幅広いジャンルの作品数千点を展示販売する、日本最大の美術見本市。http://artfairtokyo.com/
<アートフェア東京2014開催概要>
一般公開:2014年3月7日(金)11:00-21:00
3月8日(土)11:00-20:00
3月9日(日)10:30-17:00
*全日入場は終了30分前まで
会場:東京国際フォーラム 地下2階 展示ホール(東京都千代田区丸の内3-5-1)
入場料:1-DAYパスポート 2,000円(税込)*前売りチケット:1-DAYパスポート 1,500円(税込)
*1-DAY パスポートで一般会期中の1日に限り自由に入退場が出来ます。
"持ち寄った映像を映し出す、実験的な1DAY AITシアター"
日時:2014年2月22日(土)19:00-22:00 *20:00よりオープンマイク
会場:AITルーム(代官山) *入場無料 *予約不要
The 6th Yebisu International Festival for the Art and
Alternative Visions 2014 partnership program
"BYOB - Bring Your Own Beamer at AIT"
February 22, 7pm-10pm *An open mic session will be held from 20:00
Venue: AIT Room(Daikanyama, Tokyo) *Entrance free *No reservations required.
参考画像/BYOB Boston
このたびAITでは「第6回恵比寿映像祭」地域連携プログラムの一環として、一夜限りのイベント、
『BYOB-Bring Your Own Beamer @AIT』を2014年2月22日(土) 19:00-22:00に、代官山AITルームにて行います。
映像とアートの国際フェスティバル「恵比寿映像祭」。第6回目となる今回は「トゥルー・カラーズ」をテーマに、2月7日(金)から15日間に渡り、東京都写真美術館で開催中です。
同展の関連企画となる"BYOB - Bring Your Own Beamer"は、世界各地で行われている、自由に映像を持ち寄って、会場内に映し出す一夜限りの実験的なイベントです。インターネット上でインタラクティブな作品を発表しているアーティスト、ラファエル・ローゼンダール(オランダ)により、2010年より開始されました。ローゼンダールは、2009年にAITのレジデンス・アーティストとして東京に滞在した経験も持ちます。
インターネット上に作品を展開し、仮想現実の世界が現代社会に及ぼす影響や可能性を追求するローゼンダールが考案したBYOBは、プロジェクターがあればすぐに投影できるというモバイルさと即興性、また、こうしたアイディアに賛同した誰でもが企画できることから、多くの人々に支持されています。こうした動向は、近年のテクノロジーの発展にともない、映像メディアのより自由な表現が可能になったことを示唆しているともいえるでしょう。
今回のイベントでは、漫画家や若手の映像作家、VJなどの表現者が映像作品を持ち寄り、AITルームの壁面、天井、窓などに多様な表現を映し出します。それは、さまざまな文化が交差し、共存する東京そのものの姿ともいえるでしょう。ぜひ、日常の隙間に起こるハプニングとしての一夜を体験しませんか。
20:00からのオープンマイクセッションでは、参加作家にインタビュー。映像制作におけるエピソードや作品の背景などを伺います。来日中のローゼンダールも、会場に駆けつける予定です。
天井に投影された映像を寝転がって見たり、作家との交流を楽しんだり、映像を体験するのに、ルールはいりません。皆さんのご参加をお待ちしています!
In conjunction with the "6th Yebisu International Festival for Art & Alternative Visions", AIT will host an one night event, "BYOB-Bring Your Own Beamer @ AIT", this Saturday February 22 from 7pm to 10pm.
An experimental one night event initiated by a former AIT artist in residence, Rafael Rozendaal (Netherlands), BYOB invites creators to bring their video works and freely project them in the event space.
For this event, filmmakers, video artists and VJs will present their works, projecting them onto the walls, windows, ceiling and other surfaces within the AIT room. An open mic session will be held from 8pm, and casual interviews with various participating artists will also take place.
Visitors are welcome to visit throughout the evening and experience the projected works in any way they like.
「クウキのヨメナイ、ワタシたち」展
会期:2014年2月15日(土)- 3月9日(日)
*オープニングパーティー:2月15日(土)17:00-19:00
時間:11:00 - 18:00 *入場無料
休:水曜日
会場:CAPSULE / SUNDAY(東京都世田谷区池尻2-7-12)
松川朋奈 「だけど、男に求められている人妻としての優越感、背徳感、
犯そうとしてる罪に対する少しの恐怖、どれも悪くないなぁって思う。」(2013)
パネルに油彩、242×162cm
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト](以下、エイト)は、世田谷区三宿にあるギャラリー「CAPSULE」と隣接するカフェ「SUNDAY」にて、「クウキのヨメナイ、ワタシたち」展を開催します。
本展は、6名の、いずれもこれからのアートシーンを担う20−30代のアーティスト6名によるグループ展です。
ひとえに「20代−30代」とはいえ、育った環境や経験、現在の生活状況によって、それぞれ違う世界を目にしています。しかし、じつは、そのどれもが同じ重さでこの世を並走しているとは考えられないでしょうか。
日々の生活における違和感に思いを巡らせて形にする出来事や語りは、いずれも世の中に蔓延している社会の見えない「クウキ」を向こうに回した闘いの痕跡であるかのようです。私たちの思考や感情、行動をもコントロールしようとするそうした「クウキ」の下には、止められない癖や習慣、失った感覚、揺らぐアイデンティティなど、個人の物語が数多流れています。本展では、気鋭の作家6人が、その「クウキ」によって見えなくなっている親密な語りを絵画や刺繍、インスタレーションなどの作品で解き明かします。
※ 本展は、MADアーティスト・プラクティスゼミの修了展です。本ゼミは、美術家の森弘治、小泉明郎、キュレーターの小澤慶介が1年かけて若手アーティストを指導するもので、エイトとアーティスト支援組織ARTISTS' GUILDが企画運営しています。
※ オープニングパーティーの際には、キュレーターによるミニトークや、アーティストによるミニ・ギャラリーツアーも予定しています。
【重要:2/8(土)クローズのお知らせ】
本展は、明日2/8(土)、関東地方が大雪となる可能性が高く、悪天候による交通機関への影響を考慮し、お休みとさせていただきます。
お越しいただく予定であった皆様には大変申し訳ありませんが、何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます。
「リビング - 日々の世界の奏でかた」展
会期:2014年1月31日(金)- 2月9日(日)(休:2月2日)
時間:11:00 - 18:00 *入場無料
会場:AITルーム ( 東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山B-403 )
武田 拓「はし」2010
写真提供: わお -YAMAGATA ART PROJECT-
(特別企画展「ひらくさんのわりばし」東北芸術工科大学、2013)
このたび、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が開講する現代アートの教育プログラムにおける展覧会制作の一環で、「リビング‐日々の世界の奏でかた」展を開催いたします。
本展は、繰り返しの日々を生きることに密接してある「アート」から世界を捉え直そうとする試みです。
私たちの生活を省みると、それがさまざまな繰返しの連続であることに気づきます。例えば、朝起きること、一定の通勤方法に通勤ルート、だいたい3回の食事、同じ家への帰宅。この繰返しは私たちを安心させるものであり、また時にうんざりさせるものでもあるでしょう。こうした「日常」における繰返しは、人が生きることの根底にある条件のようにも見えます。しかし、それが、何か創造的なものとしてあり得ると捉え直すとどうなるでしょうか。「単なる繰返し」であったものが、意外性に満ちたものであるとしたら。そう感じられた時、私たちは世界に対してもっと色を見、音を聴きはじめるのかもしれません。
齋藤裕一の平面作品には、「テレビ番組のタイトル」という身近でシンプルなコトバが繰り返し表れます。ここには生々しい身体感覚を筆跡に宿しながら、文字が詩的に波打ち、齋藤から発散される瑞々しいエネルギーの旋律が聴こえてくるようです。
武田拓による、まるで生き物のようなうねりを有した立体オブジェは、「割箸をつめこむ」という日課作業が繰り返され、気がつけば、身の丈を超える迫力を有するものとなっていたという作品です。
坂本三次郎は、日々、拾い集めてきた草、木、石などを大地に並べ置く行為を年老いた身体で脈々と続けています。坂本は、全身全霊で自然との触れ合いを奏でているようにも見えるでしょう。
そして、mamoruは、《etude for everyday life - 日常のための練習曲 ‐》の作品シリーズにおいて、一滴の水を吸いこむ瞬間やハンガーが風で擦れ合うことで発する微細な音に耳を傾ける、私たちの「聴くこと」に息吹を与えます。
本展を通じ、より多くの人に、より「日常」が新しく、より魅力的に捉えなおされることを願います。