English
Home  >  Projects  >  2012年

2012年度「東京事典」


NPO法人AIT x ×東京アートポイント計画
tokyojiten_logo
 公開プレゼンテーション:2012年9月から2013年2月まで全6回開催
 ワークショップ:2012年12月8日(土)15:30-17:30/12月17日(月)19:00-21:00
 *参加無料
 URL: http://tokyojiten.net Facebookページ >>




tokyojiten

 

2011年度「東京事典」公開録画の様子 Photo by Yukiko Koshima



「東京」からわたしたちの時代や社会を考えるための映像事典
「東京事典」は、2011年度から行っているプロジェクトで、東京の多様性や特徴を、国内外の美術家や研究者などが発表し、ウェブ上に蓄積することで、「東京」をさまざまな角度から表象する プロジェクトです。2011年度は、29組(一般参加:5組)のプレゼンテーションを収録し、現在、ホームページで公開しています。http://tokyojiten.net/



公開プレゼンテーション】現在、「東京」はどのようなものになりつつあるのでしょうか。
2012年度の東京事典は、「100年後の東京」をテーマにプレゼンテーションが行われます。100年後、この私たちの時代を振り返ったときに、人々はどのような時代、どのような社会状況、またどのような文化環境であったと認識するでしょうか。 今年度は、10年から100年といった時間のスケールや幅広い地理的な視点で東京の今を眺めることで、わたしたちが生きる生活環境や文化を見直すきっかけを多くの人々に向けて発信します。


ワークショップ】「東京」について自分の考えをまとめてみよう!「東京」を考えるワークショップを開催!
全2回にわたり開催するワークショップでは、参加者のみなさんと「東京」像を探り、最終的にプレゼンテーションを目的として行われます。 「東京」についていろいろ思いはあるけれども、要点を絞って15分にまとめてわかりやすく話すことは意外と難しいもの。そこで、本ワークショップはそのお手伝いをし、参加者のみなさんが考えるキーワードをより深めながらプレゼンテーションの内容を豊かなものにしてゆきます。

2012-12- 4

Tokyo Art Research Lab 2012(TARL)


TARL_logo
 
 URL: http://www.tarl.jp
 Facebook: http://www.facebook.com/tarl302




tarl

 

TARL「ネットワーキング・ラボvol.2」の様子



AITでは、東京都と東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)が主催する「Tokyo Art Research Lab 2012(TARL)」の事務局として今年度から関わることになりました。

TARLとは、アートプロジェクトにまつわる問題や可能性をすくいあげ分析する、リサーチ型の人材育成プログラムで、アートプロジェクトを持続可能にするシステムの構築を目指しています。
本プログラムは、東京都と東京文化発信プロジェクト室が展開する「東京アートポイント計画」の一環として実施されています。

2012-9-19

「ART IN THE OFFICE 2012」受賞者


マネックス証券株式会社主催 アーティスト公募プログラム
ART IN THE OFFICE 2012 第5回受賞アーティスト
福士朋子に決定!

Tomoko Fukushi

福士朋子作品案「take off/landing」2011-2012年 ホワイトボード、油性マジック、マグネットシート他



プレスリリースはこちら Download(PDF / 3.5M)



 この度、マネックス証券株式会社(以下マネックス)が主催するアーティスト公募プログラム「ART IN THE OFFICE」は、2012年度のアーティストとして、福士朋子を選出しました。開催5年目となる本プログラムは、企業の顔ともいえる、マネックスの新本社オフィスのプレスルームの壁を、新々気鋭のアーティストの発表の場として提供します。毎年、1名(1組)のアーティストを選出し、作品は約一年間展示されます。今年度は106件の応募が寄せられ、アート界およびビジネス界からの5名の審査員による審査が行われました。

 福士は、ホワイトボードにマグネットや油性マジックなどのごく一般的な素材を使い、マンガの形式を取り入れた作品を制作しています。福士の作品に特徴的なのは、起承転結といった展開を持たず、私たちが日常生活で思わず口からこぼすつぶやきに焦点をあてているところだといえるでしょう。作品の吹き出しには「着陸よりも、離陸の方が好きです」や、「あの円の内側は、私の外側なんだ」など、両義的な意味を含む言葉が並べられています。複雑で混沌とした現代社会のように、白でも黒でもない、あいまいな心境や立ち位置を表す作品の数々は、私たち一人ひとりの多様な解釈やものの見方を促し、歓迎するかのようです。

 受賞作品案「take off/landing」では、グローバルに活躍するマネックスの企業イメージに着想を得て、プレスルームの壁を空港のラウンジに見立て、飛行機や空港にまつわる複数の作品を展示します。なお、福士は、7月中旬にまずプレスルームに一部の作品を展示し、同月にマネックスの社員との交流会を開催します。交流会では自身の作品についてのミニトークを行った後、作品を見ながら社員と会話を重ね、そこで得たアイディアをヒントに作品を制作し、展示を完成させます。完成後、展示は一般の方にも予約制にてご覧いただけます。ご予約方法の詳細は、後日お知らせします。



<福士朋子 プロフィール>

福士朋子

2005年東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻油画修了。風景をモチーフにしたペインティングを経て、現在はホワイトボードにマジック、既製品のマグネットなどを使って、マンガの要素を取り入れた作品を制作。スパイラルが主催する「SICF12」にてグランプリ受賞(2011)。東京都、東京文化発信プロジェクト室、およびAIT主催のストリートペインティング・プロジェクトでは東京芸術劇場の工事仮囲いに作品「見て見て☆見ないで」を展示(2011-2012)。並行してマンガをウェブサイト「少女画帖」で連載中。


<受賞コメント>

私は日常生活の中で頭の隅を一瞬よぎっては忘れてしまうようなことや、つぶやきのような言葉から作品を作っています。今回の応募では、マネックス証券新オフィスのプレスルームに、世界中から様々な人が訪れて最新の情報を交換し、再び次の目的地へと旅立って行く空間をイメージしました。そして人々の行き交う空港と『take off / landing』というテーマが、浮かびました。今回のプロジェクトを通じて、私の作品と、マネックス証券のオフィスと社員の方々、さらに来訪者とのコラボレーションの一年となることを願います。新しいオフィスの出発に、私にとっても新たな挑戦の機会を与えていただいたことに心より感謝しております。



<福士朋子作品画像(ディテールおよびその他参考作品)>

fukushi_newworks_up

左から:
「着陸と離陸」2012年 120×90cm ホワイトボード、油性マジック
「床の間ーDavid」2010年 26×19cm ホワイトボード、油性マジック、マグネット製品、ホワイトボード消し(参考作品)
「exit」2012年 36×26cm ホワイトボード、油性マジック、マグネットシート
「スペア スペア スペア」2012年 180×90cm ホワイトボード、油性マジック、マグネットシート(参考作品)


2012-4- 6

「ART IN THE OFFICE 2012」公募内容

 

AIO_logo
新しく生まれ変わった、ART IN THE OFFICE 2012
平面作品案募集!
あなたの作品がマネックス証券のオフィスの顔に。
応募締切:2012年5月31日(木)



 

1. 概要2. 募集内容3. 応募について4. 選考方法|5. 選考結果6. 所有権および著作権の扱い7. 個人情報の取り扱いについて
8. 応募書類郵送先9. これまでの受賞アーティスト


 

ART IN THE OFFICEとは?

AIO_logo

現代アートの分野で活動する新進気鋭のアーティストから平面作品案を募集し、受賞者の作品をマネックス証券のプレスルームの壁に1年間展示する公募プログラムです。受賞者には、賞金を授与するほか、制作費を支給します。また、現代アートの学校「MAD2012」のアーティストコース(後期)の無料受講特典をプレゼント。現代美術館やギャラリーとは違う、金融機関のオフィス空間で、あなたの創造力を発信してみませんか?
2012年夏、マネックス証券は本社オフィスを東京・丸の内から麹町に移転し、ART IN THE OFFICEの展示スペースも一新します。これまで曲面状だった壁を平面とし、また、半立体の作品展示も可能とすることで、より幅広い作品形式の応募を受け付けます。さらに、作品の展示場所がオフィスのメインエントランス横のプレスルームとなるため、作品が来訪者を出迎える、まさにオフィスの顔となります。ゲスト審査員には、アート界から山本現代代表の山本裕子氏と東京都現代美術館学芸員の西川美穂子氏を、そしてビジネス界からはサイバーエージェント代表取締役社長CEOの藤田晋氏を迎え、マネックス証券社長CEO 松本大、AIT理事長 塩見有子を加えた計5名で審査を行います。
マネックス証券のオフィスを1年間彩る、斬新かつ実験的な作品の提案をお待ちしています!


2012-4- 5

ストリートペインティング・プロジェクト「見て見て☆見ないで」2

「見て見て☆見ないで」
「見て見て☆見ないで」展示風景(記録冊子より)/撮影:越間有紀子/デザイン:福岡泰隆


■プロジェクトについて

東京アートポイント計画とNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]は、建造物の壁面などを新進・若手アーティストによる作品発表の場として活用する目的として、2011年8月から2012年3月まで、福士朋子氏による作品を東京芸術劇場前の工事仮囲いに展示しました。福士氏は、仮囲いにより一時的に「見えなく」なる世界を、2次元と3次元をつなぐキャラクター「ラッキーちゃん」を通して、言葉とマンガの形式によって表現しました。

気まぐれに現れてはまた別の世界へと軽々と飛び越えていくラッキーちゃんは、工事の仮囲いという一時的にのみ存在する場所でいきいきと動きまわり、道行く人々と束の間のコミュニケーションを楽しんでいるようでした。

Street Painting Project "Look, Look at Me ☆ Don't Look" by Tomoko Fukushi. Using 2 dimensional characters created by the artist, which extend out into the 3rd dimension, this work makes visible the normally hidden views behind the construction wall fence.


■福士朋子インタビュー

Q1. 「見て見て☆見ないで」は、建築の仮囲い壁という、とても特殊な場での展示でした。現場は、仮囲いに沿って細い道があり、その向いにはホテルやカフェ、交通標識が並び、情報の多い場でした。作品は、そうした文脈と密接な関係性があったと思いますが、福士さんはあの空間をどのように捉え、作品のアイディアを思いついたのでしょうか。

A:プランを考えながら、何度か現場に足を運んで池袋駅の西口周辺もゆっくり歩いてみました。あの場所は路地裏の抜け道のようでもあって、それに気づいた時に、ラッキーちゃんをこっそり潜ませるような、あるいは突然現れるような、周辺の景色に絡めた展示方法にしたいと思いました。同時に、仮囲い壁の「隠す」ということと、「隠すとかえって見たくなる」ことも取り入れたいと思いました。

「見て見て☆見ないで」
「見て見て☆見ないで」展示風景/撮影:越間有紀子

2012-4- 3