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dear Meフェス!越境するアートとフクシから考える、子どもとわたしの豊かな学びの場

越境するアートとフクシから考える、子どもとわたしの豊かな学びの場
日時:9月22日(土)13:00-17:30
会場:ヒルサイドプラザ(東京都渋谷区猿楽町29-10)

*入場無料 *シンポジウム要予約
*車椅子でお越しの方は、会場にエレベーターがございます。そのほか、サポートが必要な方は、スタッフまでお声がけください。

「dear Meフェス!」チラシイメージ drawing byひらのりょう (FOGHORN)

AITは、2016年より「dear Me」プロジェクトを開始し、アートの思考や表現を軸に、さまざまな環境にある子どもたちや若者、アーティスト、大人をつなぐプログラムを創出してきました。AITが開講する現代アートの学校MAD(Making Art Different=アートを変えよう、違った角度で見てみよう)や、国内外からのアーティストやキュレーターとの関係性から生まれたネットワークを活用し、子どもたちとアーティストをつなぐワークショップや作品制作、美術館訪問、学びの回路をつくってきました。そうした活動の紹介と、アートとフクシの議論を多様な人と深める目的として、アートの思考と創造的なフクシを交差させ、子どもたち、そして未来の学びの場を想像する「dear Meフェス!」を開催します。

20世紀の美術の歴史を振り返ると、さまざまな人々と「より良く生きる」ための試みが、特にアーティストたちによる実験的な生活の場づくりや社会変革を通して実践されてきました。近年、美術館やアートスペースにおいても、多様な人々に向けた鑑賞プログラムや、医療や福祉の視点を取り入れた展覧会や取り組みも増えています。そうした中、現在において、アートとフクシの協働とはどのような意味を持つのでしょうか。また、そこからはどのような知識を生み出し、新たな経験を育むことできるのでしょうか。

当日は、アーティストや子どもたちが制作した作品やグッズ、これまで行ったワークショップの記録などを紹介する「展示と屋台」のコーナー、子どもたちと身近な疑問について考察する「子どもといっしょにてつがくセッション」、アーティストや美術館のキュレーター、福祉の専門家を招いた「シンポジウム」を通して、アートと子ども、フクシの心地良い場を一緒に想像します。

[ 開催概要 ]
名称:dear Me フェス!- 越境するアートとフクシから考える、子どもと私の豊かな学びの場-
日時:2018年9月22日(土)13:00 - 17:30
  ー シンポジウム13:30-16:00 要予約
  ー 子どもといっしょにてつがくセッション16:00-17:00

定員:シンポジウム100名 / てつがくセッション20名
会場:ヒルサイドプラザ(東京都渋谷区猿楽町29-10)
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
共催:日本財団
入場料:無料
*車椅子でお越しの方は、会場にエレベーターがございます。そのほか、サポートが必要な方は、スタッフまでお声がけください。


[ シンポジウム予約 ]
13:30-16:00開催の「越境するアートとフクシのシンポジウム」(定員:100名)は席数に限りがありますため、事前予約が必要です。
こちらのご予約フォームより事前にご登録ください



[ プログラム ]


1. 展示と屋台のコーナー 13:00-17:30

これまで dear Meで実施してきたアーティストと子どもたちのワークショップの記録やインタビュー映像、また、子どもたちとアーティストとの出会いから生まれた作品や dear Me オリジナルグッズを一部、ご紹介します。また、屋台コーナーでも、関連団体やデザイナー、アーティストの活動やグッズを紹介します。

[展示・記録映像と写真(一部、屋台)] 参加アーティスト:占部史人、KOSUGE1-16、田村友一郎、川村亘平斎とAFRA、エヴァ・マスターマン、ジャクソン・スプラーグ、フィフス・シーズンと和田昌宏、大曽根朝美、N&R Foldings、伊藤史子、會本久美子、ひらのりょう (FOGHORN) ほか

[グッズ] ピーター・マクドナルド×ÅBÄKE、川村亘平斎と二葉むさしが丘学園の子どもたち(予定)、ひらのりょう (FOGHORN)、前田ひさえ、KOSUGE 1-16、KIGI、會本久美子 ほか

※一部のグッズの売上はdear Meプロジェクトにて今後の子どもたちへのアートを届ける活動に充てられます。


左:Kosuge1-16によるワークショップ「どんどこ!巨大紙相撲 星美場所(2018年)」星美ホーム、dear Me project 2018
右:川村亘平斎とAFRAによる、影絵と音楽のワークショップ+パフォーマンス「二葉天狗とおおぐい海獣(2018年)」二葉むさしが丘学園、dear Me project 2018 /Photo by Yukiko Koshima




2. 越境するアートとフクシのシンポジウム 13:30-16:00(定員:100名)

アートとフクシの考えを取り入れながら創造的な実践を行うキュレーターやアーティスト、ソーシャルワーカー、自立支援を行う専門家を招き、活動の紹介や協働の可能性、難しさ、意義を探ります。
※シンポジウムは事前予約が必要です。こちらの予約フォームよりご登録ください


[スピーカー]

今井 朋 ・いまい とも(アーツ前橋 学芸員)
群馬県のアーツ前橋にて、2016年に展覧会『表現の森 協働としてのアート』を企画し、前橋市内にある福祉施設や団体とアーティストが協働する5つのプログラムを紹介した。今後、同展は長期的なプロジェクトとして、アートが福祉や教育、医療の現場に入っていくことで、どのような化学変化が起こりうるのかを考察する。



高田 大志・たかだ だいし(浦河ひがし町診療所副所長 / ソーシャルワーカー)
地域に根差した精神科クリックとして、2014年に北海道浦河町に開院。精神障がい等をかかえた当事者の地域活動拠点である社会福祉法人浦河べてるの家と連携しながら、誰もがともに表現できる場づくりを行う。院内にアール・ブリュットの作品展示を行なったり、札幌国際芸術祭2017では、障がいのある人々を中心に結成された即興演奏グループのライブを企画。積極的にアートとの連携を行なう。

Takahashi Ami

高橋 亜美・たかはし あみ(アフターケア相談所ゆずりは所長)
自立援助ホームのスタッフを経て、2011年よりアフターケア相談所ゆずりはの所長に就任。社会的養護のもとを巣立った人たちの、その後の人生をサポートする目的として、生活や就労、就学などの相談が行える場づくりを行う。同スペースにある「ゆずりは工房」では、武蔵野エリアの農家から野菜や果物を譲り受けてジャムを作り、瓶詰めなどの作業を通して、利用者の人々の就労支援に繋げている。

TsuchiyaTakashi

土谷 享・つちや たかし(美術家ユニット KOSUGE1-16)
土谷 享と車田 智志乃による美術家ユニット(2001年-)。アートが身近な場所で生活を豊かにしていく存在となることを目的に、参加型の作品を通して、参加者同士あるいは作品と参加者の間に「もちつもたれつ」という関係をつくりだす活動を行っている。2018年には、dear Meプロジェクトのワークショップとして、赤羽の児童養護施設にて、「どんどこ!巨大紙相撲」を子どもたちと制作した。

[モデレーター] 堀内 奈穂子(AIT)




3. 子どもといっしょにてつがくセッション 16:00-17:00(対象:小学生〜中学生 定員:20名)

子どもたちや参加者が、身の回りの疑問を持ち寄りながら、哲学の考えを頼りに気軽に緩やかに話し合う場です。

ー ともだちってなあに?しあわせってどういうこと?どうして勉強しなくちゃいけないの?昨日のわたしと今日のわたしはおなじ?ふだんギモンに思わないことにハテナをつけて考えてみることを「てつがくする」といいます。この会ではみんなが見つけた日常のハテナを出しあって、頭をぐるぐるさせながら、いっしょに楽しく「てつがく」してみましょう!

画像クレジット:開隆堂出版 小学校図画工作教科書 掲載


[コーディネーター]

Yamamori

山森 裕毅・やまもり ゆうき(大阪大学COデザイン・センター特任講師)
哲学者・記号論研究者。都市の路上に愛着を感じながら、人や物事が移り変わり変化する仕組みに関心を持つ。北海道浦河町にある「ベてるの家」の東京拠点「ベてぶくろ」にて定期的に哲学カフェを開催し、色々な背景を持つ人々が集う場づくりをしている。




※本セッションでは、アーティストの大曽根朝美による、触れたり座ったりできるソフト・スカルプチャーを体験しながら語らいます。

Ohzone asami

大曽根 朝美・おおぞね ともみ(アーティスト)
1982年茨城県生まれ。2008年より『ともだち100人できるかなプロジェクト』を開始。プロジェクト代表作としてぬいぐるみ型作品「ワイフさん」等がある。作品をレンタルして身体に巻きつけ街を練り歩いてもらう、作品を道ばたに落として拾ってまた別の場所に落としてもらうなど、鑑賞者を巻き込む方法で作品を展開している。主な個展に「おすそわけの里をひらく」(2018年、Gallery TURNAROUND、仙台)、作品掲載誌に『ずがこうさく 1・2 下 みんなおいでよ』(開隆堂出版株式会社 小学校図画工作教科書 平成27-31年度)がある。




4. 参加型イベント・ワークショップ(屋台)

当日、特設スペースで子どもも大人も一緒に気軽に体験できるイベントやワークショップです(先着順)。お申し込みは不要ですが、一部、数量や参加できるお時間に限りがありますので、ご参加できない場合がございます。予めご了承ください。


自由に合成して、動画を作ろう!
13:00-16:00

企画:代官山ティーンズ・クリエイティブ

グリーンバック(撮影用の緑の背景布)を使い、 「クロマキー合成」という 映像の一部を透明にして、そこに別の素材を合成する映像技法で遊んでみましょう!自分のスマホを使ってユニークな合成写真を撮ったり、iPadで短い動画を撮影したり、遊び方は自由です。 みんなの創造力で、現実ではありえない世界を合成し、一緒に創りましょう!


代官山ティーンズ・クリエイティブについて
代官山ティーンズ・クリエイティブ 「各分野で活躍するクリエイターの技術と、人間としての魅力に触れ多様な価値観を持つこと。そして一人一人が本来持っている可能性を広げ、生み出すこと。世代を超えて交流し、夢を描き、ふれあう場所」をコンセプトに、渋谷区所管の下、2015年より株式会社マザーディクショナリーが運営しています。多感な年頃のこどもたちが「可能性を生み出し、夢を描く」場所として、レンタルスペースの他、週末のアートスクールや、クリエイターと出会う講座を毎日日替わりで行い、感性を刺激しながら、ふれあい、様々なティーンエイジャーが主体的に過ごせる居場所です。
http://daikanyama-tc.com




小さい魔法 〜ソーマトロープづくりを体験してみよう!〜 13:00-17:30
企画:會本 久美子(イラストレーター)

指先で糸をつまんで素早く回すと絵が動く「ソーマトロープ」は、19世紀のイギリスで発明された、映画やアニメなどの原点になった、残像現象の仕組みを使ったとてもシンプルな紙のおもちゃ。丸いカードの裏と表に、好きな絵や文字を描いて、オリジナルの「ソーマトロープ」をつくって遊ぼう!メッセージカードとして、プレゼントにも。
Photo by Yukiko Koshima

會本 久美子・えもと くみこ(イラストレーター)
おもに鉛筆・色鉛筆を使った線画で装画やCDジャケットなどを制作する。2011年より音楽イベント「アリオト」のイラストレーションを担当している。2016年、赤青鉛筆のみを使用した「ソーマトロープ」という視覚玩具の制作に励んでいる。 emotokumiko.com





ダンボールでポリゴンのペンギンを完成させよう!(仮題)13:00-17:30
コーディネーター:AIT スタッフ
協力:N&R FOLDINGS

"折る"ことをテーマにしたN&R FOLDINGSデザインのメタル折り紙「POLIGON(ポリゴン)」の仕組みを生かした、ダンボール製の折り紙ペンギンたちが会場にやってくる!好きなように色をつけたり、トサカや模様を色紙でつくったり、みんなで一緒に飾り付けて、オリジナルペンギンをつくってみよう。 *お持ち帰りはできませんので、予めご了承ください。

N&R FOLDINGS(デザインスタジオ)
N&R FOLDINGS ロドリゴ・ソロッサーノと川本 尚毅の2人組によってロンドンと横浜の両都市をベースとして設立されたデザインスタジオ。折り紙など平面を立体にする様な日本の文化と、最新のデジタルなものづくりの手法を組み合わせ、2Dと3Dを自由に行き来する新しい手法で私達の暮らしをより豊かにする様々なソリューションを生み出すリソース作りに取り組んでいる。 http://nandrfoldings.com





みんなで踊ろう!こどもDJ 体験
13:00-13:30 / 17:00-17:30

企画:DJ マイケル J フォクス

本格的な音響機材(CDJ)を使って、音を繋いだり、スクラッチしたり、みんなと踊る音楽をつくります。DJは未体験でもどなたでも気軽に参加できます。
持ってきてほしいもの:会場で鳴らしてみたい音楽CD / 踊ってみたい CD

DJマイケルJフォクス マイケル J フォクス(DJ)
オールラウンドMIXを基調としつつ現在進行形のベースミュージックやJ-POPから歌謡曲なども盛り込んだ独自のDJスタイルでクラブやバーラウンジ、LIVEイベントなど場所やジャンルを選ばないボーダレスな活動を継続中。 http://www.mixcloud.com/Michael_J_Foks/



[ タイムスケジュール ]
time schedule

[ 会場地図 ]
map



dear Me プロジェクトについて
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ [ AIT/ エイト] と日本財団による、子どもとアーティストが出会い、共に表現をする機会の創出や、アート/表現を通じた自由な学びと未知のものに出合う場づくりを通して社会を捉え直すプロジェクト。子どもの福祉施設のほか、さまざまな環境下にある子どもや若者、大人に向けた、対話型の鑑賞プログラムや国内外のアーティストによるワークショップを実施するほか、共に学ぶレクチャーやシンポジウム、イベントを企画。現代アートの多様な表現や対話をつうじて様々な価値観に触れ、世界のひろがりや他者とのつながりを発見するきっかけを創ります。



※チラシのドローイングは、dear Meプロジェクトで子どものためのワークショップを行ったアニメーション作家、ひらのりょうさん(FOGHORN所属) が手がけました。大きな巨人の惑星には、さまざまなdear Meワークショップに参加してくれた子どもたちの作品が住人として散りばめられています。



2018-7-26