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AIT ARTIST TALK #71「東南アジアのもつれた糸 - グローバリズムにおける労働と格差社会」

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AIT ARTIST TALK #71
「東南アジアのもつれた糸 - グローバリズムにおける労働と格差社会」
〜タイよりアーティストのピヤラット・ピヤポンウィワットを迎えて〜
日程:2017年10月23日(月)
時間:19:00 - 21:00 (18:30 開場)
会場:代官山AITルーム

*有料(1ドリンク付き)/ 要予約 / 英語のみ



Collaborative patchwork created by local home-based tailor, courtesy of the artist


「東南アジアのもつれた糸 - グローバリズムにおける労働と格差社会」

2000年以降、世界各地でファストファッションが旋風を巻き起こしています。多くの商品は、中国をはじめ東南アジアで生産されてショーウィンドウに並び、私たちの欲求を満たしています。一方その裏では、労働者をとりまく賃金や生活環境も問題として取り上げられています。

AIT ARTIST TALK #71「東南アジアのもつれた糸 - グローバリズムにおける労働と格差社会」"Tangled Thread over Southeast Asia" では、タイ出身のアーティスト、ピヤラット・ピヤポンウィワットを迎え、東南アジアの被服生産における労働環境と格差社会から、日本の養蚕業の歴史までを俯瞰します。
ピヤポンウィワットは、国際交流基金アジアセンターのフェローシッププログラムにより、ベトナム・タイ・カンボジア・ミャンマーにある縫製工場をリサーチで訪れ、労働者に丁寧なヒアリングを行いました。工業用ミシンが所狭しに並ぶ工場で寡黙に働く人々の姿を撮影したり、携帯電話を使って労働者用の集合住宅で日常生活の様子を捉えるなど、加速するグローバリズムや資本主義経済の一端から、労働者たちのささやかな「声」を掬い上げています。ここでは、5ヶ月に及ぶこれらのリサーチと、そこから浮かび上がった東南アジアのもつれた糸を紐解くと同時に、垣間見えた彼らの日常をどのように自身の作品へと変換していくのか、ピヤポンウィワットの思考にも迫ります。


Left: Garment workers working in the factory in Phnom Penh, courtesy of the artist
Right: Worker dormitory near Phnom Penh Special Economic Zone (PPSEZ), courtesy of the artist


日本における養蚕業を中心とした繊維・縫製工場の歴史や労働環境の問題とその背景にも取り組んだピヤポンウィワットの視点から、労働をめぐる現在の東南アジアの姿と、私たちの経済・文化活動、グローバリズムの裏側について考えてみませんか。

みなさんのお越しをお待ちしています。




[概要]
日時:10月23日(月) 19:00 - 21:00 (18:30 開場)
場所:AIT代官山ルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山B-403)
定員:20名
参加費:一般1,000円、MAD受講・修了生、一般学生・AITベースメンバー 800円、ハウス/AITサポートメンバー 無料(すべて1ドリンク付き)
その他:要予約、本トークは英語で行われます。

[ご予約方法]
タイトルを「AIT ARTIST TALK #71 参加希望」として、お名前(ふりがな)、参加区分(一般、MAD受講生など)、ご連絡先を明記したメールをotoiawase@a-i-t.net宛てにお送りください。(@を半角にしてお使いください)

[アーティスト・プロフィール]

ピヤラット・ピヤポンウィワット / Piyarat Piyapongwiwat
(1977年タイ・プレー県生まれ、チェンマイ在住)

ピヤポンウィワットは、映像や写真、テキスト、サウンドなどあらゆるメディアを用いて、インスタレーションを発表している。その題材はジェンダーや格差社会、流動的な文化の往来、グローバリゼーションをはじめとする同時代の問題を含み、社会科学や人類学の手法と哲学を取り込んでいる。
日本では、「黄金町バザール」(2016)において横浜のタイ・コミュニティをリサーチし、そこで集められた言葉や会話を都市空間内に映し出す《messages from nowehere to nowhere》を発表。また、「国際舞台芸術ミーティング」では、タイのアーティストらによるアトリエ形式のグループ展「サムート・タイ:未完の歴史たち」(2017)に参加。直近の展示に国立台湾美術館で開催中のAsian Art Biennial(2017)がある。現在、AITのレジデンス・プログラムにて日本でリサーチを行っている。


2017-10-11