AITとはじめる現代アート・コレクション講座
「今こそ、現代アートを買う楽しみを手に入れよう」
日程:2016年4月7日(木)・21日(木)・5月12日(木)・28日(土) 全4回
時間:19:30-21:00 (4/7, 4/21) / 19:00-21:00 (5/12) / 18:00-21:00 (5/28)
会場:AITルーム(代官山)、アートフェア東京2016(有楽町)、SUNDAY(三宿)
ゲスト:吉野誠一(アート・コレクター)、島林秀行(アート・コレクター)、小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表)ほか
定員:20名
受講料:1)MAD受講生・修了生およびAITハウス・サポートメンバー/学生 26,000円(税別)
2)一般 28,000円(税別) *アートフェア東京2016入場パス、懇親会費含む
左:ペギー・グッゲンハイム・コレクション(ベニス)の展示風景/右:アートフェア東京 2014会場風景 / 撮影:岩下宗利
この度、AITでは、現代アートへの関わり方の新たな提案として「現代アート・コレクション講座」を開催します。
この講座では、現代アートを買ってみたいと考えている人に向けて、最初の一歩に役立つ情報を織り交ぜながら、参加者同士でつながり、相互に情報交換しながら、未来のコレクションを充実させていくための土台づくりを目指します。
美術館やギャラリーの展覧会を見たり、地方の芸術祭に足を運ぶようになっても、実際にアート作品を買ったことがある人はほんの人握り。一方で、アートとの関わり方を、鑑賞モードから所有モードにスイッチを切り替えるだけで、作品の見方が深まり、世界がぐっと広がります。と言われても、実際に体験してみるまでは半信半疑ではないでしょうか。そして、「世界が広がる」とはどのようなことなのでしょう。アート作品は、ときに、その作り手であるアーティストの分身で、時代を映す鑑(かがみ)のようなもの。作品を所有し自身の生活に取り込むことで、アーティストのサポートはもちろん、多くの新しい「つながり」が生まれます。作品についてアーティストと直接話すことで、その考え方や感性に共感し、理解が深まるだけでなく、他のアーティストやコレクターたちとも交流が始まることもあります。一方で、好きなアート作品のある日常は、とても個人的で親密な体験です。コレクションのもつ社会性と個人性。その先にどのような世界を見つけることができるでしょうか。
講座の一環として、アートフェア東京2016にもご案内します。一人では躊躇してしまう現代アート・コレクションへの道。一緒に始めてみませんか。
第1回:レクチャー「現代アート収集の魅力」
日時:4月7日(木)19:30-21:00
会場:代官山AITルーム (MAP)
講師:塩見有子(AIT)
ゲスト:吉野誠一(アート・コレクター)、島林秀行(アート・コレクター)
現代アートは、私たちと同じ時代を生きるアーティストによって、独自の感性で時代の空気やさまざまな課題を浮き彫りにし、「現代性」を咀嚼して生み出されるのが特徴です。コレクションの対象としての現代アートは、表現方法も素材も多様化し、アーティストの知名度やキャリア、作品のサイズやエディション数等によって、価格も大きく異なります。現代アートのコレクションは、言ってみれば、独自の価値観で知性と感性を駆使して時代を編集する作業。収集する価値をどこに見いだすかは、その人次第です。世間では貨幣価値が注目を集めがちですが、実際にコレクターは、さまざまな基準で作品を選んでいます。多種多様な作品があるなか、私たちはどのように最初の一歩を踏み出したらいいのでしょう?
第1回では、実際に作品を所有している現代アートのコレクターの方々をお招きし、現代アートを収集する魅力を語っていただき、実際にコレクションを始める際に役立つ情報を具体例とともに紹介します。
第2回:レクチャー「コレクターのための現代アート最前線」
日時:4月21日(木)19:30-21:00
会場:代官山AITルーム
ゲスト:小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表)
現代アートのマーケットの中で重要な役割を担うのが、プライマリーギャラリー。有望な作家を発掘し、その作品の管理と制作活動のマネージメントに加え、展示機会の創出やマーケティング活動も行います。作品が、有名なコレクションや美術館に収蔵されたり、国際展での展示が注目を集めたりすると、作家の評価が上昇し、作品価格に反映されることも。プライマリーギャラリーは、どのような視点で所属作家を選んでいるのでしょうか?価格は、どのようにして決まるのでしょう?そして、今の現代アートのマーケットをどのように見ているのでしょうか?これらは、作品を収集し、自分なりの楽しみを得るためには、抑えておきたい「業界事情」でもあります。
第2回では、日本の現代アート市場を牽引しているギャラリーの代表をお招きし、現代アートのマーケットのしくみとその最新の動向ついて共に考えます。
第3回:いざアートフェアへ!アートフェア会場ツアー
日時:5月12日(木)19:00-21:00
会場:アートフェア東京2016 会場(東京国際フォーラム MAP)
ガイド:塩見有子(AIT)ほか
アートフェア東京2016(5/12-14@東京国際フォーラム)に出かけて、現代アートのギャラリーを中心にご案内します。1時間程度のツアーのなかでは、今回の見どころなどを紹介しながら、会場を巡ります。解散後は、自由行動。ギャラリーのブースに戻って作品を再度観るのもよし、具体的に購入するのもよし。気になる作品があれば、ギャラリースタッフに声をかけ、写真に撮って、価格を確認。お気に入りの作品を見つけましょう。必要であれば、AITスタッフが購入について相談にのります。
第4回:コレクション事始め+懇親会
日時:5月28日(土)18:00-21:00
会場:SUNDAY(MAP)
アートフェア東京やギャラリー巡りで、気に入った作品は見つかったでしょうか?第4回は、会場をSUNDAY(三宿)に移し、美味しい食事をいただきながら、受講者のみなさんの体験や感想を共有します。購入した作品や気になった作品について、購入を決断した理由や気になった点、購入に至らなかった理由など、各自のアートフェア体験を発表し、共感できる仲間をみつけましょう。現代アート・コレクションは、長い道のりです。講座終了後も、継続して交流できるコレクターズ・ネットワークの土台をつくります。
[ 概要 ]
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
協力:SUNDAY、E&K Associates、一般社団法人 アート東京
定員:20名
受講料:1)MAD受講生・修了生およびAITハウス・サポートメンバー/学生 26,000円(税別)
2)一般 28,000円(税別)
*アートフェア東京2016入場パス、懇親会費含む
[ お申込み方法 ]
こちらをクリックし、otoiawase@a-i-t.net宛てに、タイトルを「AIT アート・コレクション講座 参加希望」とし、1. お名前(ふりがな)、2. 日中ご連絡のつく電話番号、3.講座を何でお知りになったか、4. 1)MAD生/学生およびAITメンバーもしくは2)一般を明記したお申込メールをお送りください。
追って、AITよりお振込先等をお知らせします。(@を半角にして、お使いください)
[ お申込締切 ]
2016年3月31日(木)
[ お申込みの変更・取消について ]
本プログラムは、レクチャーに加え様々なアクティビティーやお食事の準備がございますので、できる限りご予定が確定されてからお申込いただけますよう、ご協力をお願いいたします。
やむを得ない事情によりお申込を変更・取消される場合は、下記の通りに変更・取消料をいただきます。
○プログラム開始日の前日から起算して7日目以前:無料 *振込手数料を差し引いた金額をご返金します
○プログラム開始日の前日から起算して6日目以降2日目まで:2,000円
○前日:参加費の50%
○当日:参加費の100%
<<ご注目!>>
本講座と同時に、AITが主催する「現代アートの学校MAD2016」の「コース」にお申し込みいただいた一般の方は、割引価格の26,000円(税別)にてご参加いただけます。
さらに、MAD受講料も5%オフ!申込締切の3/31(木)までの期間限定ですので、MADをお考えの方は、この機会をお見逃しなく!
*コースの詳細は、こちら>>
*本講座を受講される方にオススメ!「アート・シーンズ」コースは、こちら>>
ゲスト講師:森美術館館長 南條史生氏、ギャラリスト 小山登美夫氏など
手順:
1. MAD2016オンライン申込フォーム より、ご希望の「コース」のお申込手続きをする際、「備考欄」に「AIT アート・コレクション講座 参加希望」とご明記ください。
2. フォーム送信直後に自動で申込受付メールが届きますが、数日以内にMADコースとコレクション講座受講料の合算をお送りいたしますので、振り込まずにお待ちください。
[ ゲスト 略歴 ]
吉野誠一(アート・コレクター)
1968年生まれ。主要な展覧会や海外のアートフェアを訪れ、国内外の若手から大物アーティストまで幅広く現代アートの作品を収集。「ARTiT」に展覧会レビューを寄稿。2011年8月、自身がプロデュースするカフェレストラン「SUNDAY」とギャラリースペース「CAPSULE」を東京・三宿に開設 。2015年1月より、都内近郊のギャラリーや美術館情報を紹介するフリーペーパー『GUIDE』の発行を手がける。AITのレジデンスプログラムアーティストが滞在する、倉を改装した住宅の大家。
島林秀行(アート・コレクター)
1981年生まれ。富山県出身。若手アーティストを中心に作品を収集。東京藝術大学人材育成プログラム「geidaiRAM」への参加など、コレクションだけではないアートとの関わりを深める活動も行い、30代のサラリーマン・コレクターとして注目をあつめている。
小山登美夫(小山登美夫ギャラリー代表)
1963年東京生まれ。東京藝術大学芸術学科卒業。西村画廊、白石コンテンポラリーアート勤務を経て、1996年に小山登美夫ギャラリーを開廊。海外のアートフェアにも積極的に参加して、マーケットの充実と拡大を模索する。現在は、北参道と渋谷ヒカリエにスペースをもつ。主な著書に、『現代アートビジネス』(アスキー・メディアワークス、2008年)、『見た、訊いた、買った古美術』(新潮社、2010年)、『"お金"から見る現代アート』(講談社+α文庫、2015年)などがある。明治大学国際日本学部特任准教授。
2016-3- 9