AITラウンジトーク:デモを考える
今、全国的に起こっている安全保障法制を巡る審議とその採決に対するデモ。
NPO法人AIT(エイト)は、そのデモを視覚文化論や空間論などの観点から考えるラウンジトークを企画しました。
日本の安全保障をめぐる11の重要な法案をまとめものは、衆議院を通過し、現在参議院で議論されています。
それに関する知識や情報は、テレビや新聞をはじめ、フェイスブックやツイッターなどのメディアで人々に拡散し、大きな議論を巻き起こしています。
しかし、デモが行われている空間に一歩踏み入れてみると、そうしたメディアでは伝えられなかったさまざまなことが見えてきます。
国会議事堂の前に出向き自分の体を権力の象徴に晒すということの意味、あるいはその空間の表れと力学、またそこから得られる考えなどについて思いを巡らせます。
ちょうど国会前のデモと重なる時間帯ですが、現場と少し距離をとってデモについて考えてみたい方は、ぜひお気軽にご参加ください。
トークは、5人(予定)のスピーカーが10分ずつ「デモ」についての考えを話し、その後来場者を含めたディスカッションをする予定です。
※本トークは、現代アートの学校MAD2015「地球のアーティスト、惑星のアート」ゼミ(講師:沢山遼)の一環で企画されています。
[概要]
日時:8月7日(金)19:00-21:00
会場:代官山AITルーム(渋谷区猿楽町代官山30-8 ツインビル代官山B403)
定員:30名
参加費:無料 *事前申込不要
[スピーカー]
ゼミ生:岡田倫、荻野瑶海、松尾宇人
沢山遼(美術批評)
1982年生まれ。美術批評。主な論考に、「繋辞なき反復―高松次郎の非=命題」(『Jiro Takamatsu Critical Archive 高松次郎論集 vol.1』、ミコチバアソシエイツ、2012年)、「ポスト=メディウム・コンディションとは何か?」(『コンテンポラリー・アート・セオリー』)EOS ART BOOKS、2013年)、『クリティカル・アーカイヴ vol.2 前夜/前線 Critical Perspectives on World WarIIand Painting』(ユミコチバアソシエイツ、2014年)など。
小澤慶介(AIT)
1971年生まれ。NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]の設立に携わり、現在も教育・展覧会プログラムの企画制作を行っている。これまでに、「paradise views 楽園の果て」(2004年)などのビデオアートの展覧会のほか、「おきなわ時間美術館」(2007年)、「環境・術」(2008年)などの実験的な展覧会企画を手掛けた。また、「十和田奥入瀬芸術祭 SURVIVE この惑星の、時間旅行へ」(2013)キュレーターを経て、「そらいろユートピア」(2014)と「春を待ちながら」(2015)を十和田市現代美術館において企画した。現在、「六本木クロッシング2016展」(仮題)ゲストキュレーターを兼任している。
2015-7-31