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泉太郎「たしかめる」展

現代アートの学校MAD2012「キュレーティング」コース(後期)企画
会期:3月9日(土)-3月17日(日)
会場:代官山AITルーム *入場無料 *パフォーマンスあり。


VisorAndFan    Perth
左:『ひさしと団扇』「リアル・ジャパネスク−世界の中の日本現代美術」展示風景 2012年 国立国際美術館、大阪
右: "浮き輪から入り樽井戸を抜けて胃腸にいたるスカンクトンネル" '"オムニログ:オルタネイティング カレント:3.11以降の日本現代美術 " 展示風景 Perth Institute of Contemporary Arts(PICA), オーストラリア Courtesy of PICA and Japan Foundation


プレスリリースはこちら Download(PDF / 136KB)

 

この度、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]は、泉太郎による個展「たしかめる」を、AITルーム(レクチャー・ルーム/代官山)にて開催致します。

本展は、ルーレットやすごろくなどの遊びの要素や音を取り入れた可笑しみのある映像やパフォーマンス作品を発表する美術家、泉太郎を迎え、かすかなヒントから他者の存在を探るさまざまな行為を繰り返し行う実験的な展覧会です。初日から、少しずつ作品行為やその結果が足されながら拡張してゆきます。

家族や恋人、友だち、知り合い、またまだ見ぬ未来の何者かに対して確かな手触りを求めようとする行為は、2年前の震災を経てより私たちの日常的な光景の一コマとなりつつあります。動物と目が合う回数を数える映像や、料理の匂いを会場に残すといった泉の「たしかめる」行為を通し、他者の気配を「たしかめる」ことへと鑑賞者を誘うことでしょう。

目の前に見ているものは果たしてどれほど「たしか」なのか、一方で誰かを通して何か知ることにどれほど「たしかさ」はあるか。小学校で手にした計算ドリルのように連鎖的に繰り広げられる行為は、東日本大震災から2年を迎える3月11日を前に、隔たりをかぎりなく失くしながら他者に触れる試み、またそれは、コミュニケーションで抜け落ちていく他者の体温や感情を想像し掬いとる試みとも言えるでしょう。

[ 概要 ]
日時:2013年3月9日(土) 展示とパフォーマンス  17:00-20:00
      3月13日(水)展示とパフォーマンス  11:00-20:00 *パフォーマンス:19:00予定
      3月14日(木)展示のみ        11:00-18:00
      3月15日(金)展示のみ        11:00-18:00
      3月17日(日)展示とパフォーマンス  14:00-18:00
*パフォーマンスの詳細スケジュールは、随時こちらでおしらせ致します。

会場:代官山AITルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403
主催:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
協力:越間有紀子/ぺそらデザイン
キュレーター:小澤慶介(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト])、2012年度MAD「キュレーティング」コース後期受講生


* 本展覧会は、現代アートの学校MAD(Making Art Different=アートを変えよう、違った角度から見てみよう)の2012年度「キュレーティング」コース(後期)のプログラムの一環で企画制作されています。
現在、2013年度のMAD受講生を募集中です。詳しくは、 こちら>>


[泉太郎(いずみたろう) 略歴]

TIzumi.jpg

1976年奈良県生まれ。2000年多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。2002年、同大学院美術研究科修士課程修了。主な展示に「リアル・ジャパネスク?世界の中の日本現代美術」(2012/国立国際美術館、大阪)、「勇ましいあくび」(2011/hiromiyoshii、東京)、「ヨコハマトリエンナーレ2011」(2011/日本郵船海岸通倉庫、神奈川)「こねる」(2010/神奈川県民ホールギャラリー、横浜)、「ヴィデオを待ちながら?映像、60年代から今日へ」(2009/東京国立近美術館、東京)、「夏への扉 - マイクロポップの時代」(2007/水戸芸術館、茨城)など。

TaroIzumi_Toukutsu.jpg
"濃い水" 2013 個展「シワの源」展示風景 GALERIE G.-P. & N. VALLOIS , パリ

Peckerwood
右:"キツツキと槍の無い戦" 2011

Toukutsu
"盗掘" 2010

2013-2-28