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ヤコブ・シモンソン

AIT ARTIST TALK #49:「空間とイメージ、イメージとしての空間」
スウェーデン出身のアーティスト、ヤコブ・シモンソンを迎えて

 

スピーカー:ヤコブ・シモンソン

日時:2010年12月2日(木)19:00−21:00
場所:代官山AITルーム
主催:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
助成:IASPIS

 

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 図1 Untitled (Projection) / projection canvas, wood, DVD-loop (19 min) / 2008

 

ヤコブ・シモンソン(1974年生まれ/スウェーデン出身、マルモ在住)は、IASPISの助成

により、AITのアーティスト・イン・レジデンスプログラムで3ヶ月東京に滞在します。
シモンソンは、今回が初めての日本滞在となります。

シモンソンは、ふだん私たちが何げなく行っている「見る」という行為を再認識させ
るようなペインティングやインスタレーシンを制作しています。
モノクローム・ペインティングの表現を拡張し、建築空間に呼応あるいは介入するよ
うなインスタレーションへと展開させていくシモンソンの作品には、上記の図1のよう
に、半透明のキャンバスをスクリーンにし、人の姿をプロジェクションすることで、
実際には無人の一角でありながら人の気配が漂う「無題:(プロジェクション)」などが
あります。

また、2009年にスウェーデンのランドスクローナ市立美術館で開催された「Synrand」
展では、上記の図2のように、ガラス窓で囲まれた展示空間へ、ガラス窓の上半分をア
ルミのフィルムで覆うという介入を行いました。フィルムに映り込んだ空間内部の規
則的なグリッド構造と、外部にある風景が同時に目に入るこの空間は、人間の視覚を
統制しながらも乱す不思議な装置といえるかもしれません。

 

トークでは、シモンソンがどのように空間や建築に働きかけ、制作を行っているのか、
これまでの作品を通して紹介するほか、日本滞在中に行った建築のリサーチから
見えてきた発見などにもついても話します。
既存の空間が、シモンソンの作品の介入によりどのように「異空間化」されてゆくのか、
ぜひご期待下さい。
皆さまのご参加をお待ちしております。

[作家略歴]
2008年、マルモ・アート・アカデミー大学院修了。現在、ストックホルムの現代美術館で
開催している「The Moderna Exhibition 2010」に参加しているほか、これまでに、マル
モ市立美術館での「Kulisserna」展(2009)やランドスクローナ市立美術館での「Synrad」展
(2009)など、スウェーデンの美術館での個展やプロジェクトのほか、ノルウェーやデン
マークの美術館やギャラリーでのグループ展に多数参加している。
http://www.jakobsimonson.net/

 

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Photo: Moderna Museet/Albin Dahlström

 

 

 

 

 

 

 

2010-12- 2