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「ART IN THE OFFICE 2011」受賞者


マネックス証券株式会社主催アーティスト公募プログラム

「ART IN THE OFFICE 2011」第4回受賞アーティスト
渡邊 トシフミ氏(26歳)に決定!

マネックスグループ株式会社

ART IN THE OFFICE 2011 受賞作品を持つ審査員一同



プレスリリースはこちら Download(PDF / 628KB)



 この度、マネックス証券株式会社(以下マネックス)が主催するアーティスト公募プログラム「ART IN THE OFFICE」は、2011年度のアーティストとして、渡邊トシフミ氏を選出いたしました。本プログラムは、東京丸の内にあるマネックス本社内のプレスルームの曲面状の壁を、若手の現代アーティストによる作品の発表の場として提供するものです。4回目を迎えた今年度は75件の応募(作品案)が寄せられ、アート界およびビジネス界から5名の審査員により審査が行われました。渡邊氏には、賞金の授与と制作費の支給をいたします。

 渡邊氏の作品案「CHARACTERS」は、245枚におよぶ人間や動物、あるいは宇宙人や彼の想像から生まれた生物のポートレイトを、曲面状の壁一面に展示するというものです。一枚の紙に、2色の水彩絵具を使用して描かれる鮮やかな作品の数々は、学校の教室に飾られた絵のように、幼い頃の記憶をそっと呼び起こしてくれます。丁寧に描かれた表情の一つひとつは、オフィススペースに展示されることで、見る者の創造性を刺激し、新たなアイディアが生まれる場を演出します。

 渡邊氏は、6月中旬から下旬まで、マネックスのプレスルームにて制作を行ないます。また、8月には作品完成のレセプションを開催する予定です。



<渡邊 トシフミ氏 プロフィール>

渡邊 トシフミ氏

1985年新潟県新潟市生まれ。東京都在住。2009年日本大学大学院芸術学研究科造形芸術専攻修了。在学中は主に鉄を素材とした彫刻を手がける。日常における繰り返しの行為から着想を得、生活空間をわずかに変化させることの面白さを追求している。2010年には、「Bank ART Artist in Residence 2010」に参加し、ハンガーやコーラのペットボトル、フライドポテトの空箱等の既製品と共に、色彩豊かなドローイングを展示するインスタレーションを制作した。2011年6月、横浜にあるアートスペース「blanClass」にて開催される、「Youngest Artists Night [semi-documentary]」参加予定。


<アーティストコメント>

これまで彫刻、ドローイング、ミクストメディア等、コンセプトや技術力を重視した作品に挑戦してきました。昨年末、ふとそこから離れ、子供の頃ただ純粋に好きだった「絵を描くこと」に戻ってみることにしました。そしてこのシンプルな水彩ドローイングの作品が誕生しました。ポートレイトは、実在する人間、あるいは僕の想像から生み出されたキャラクターです。地球や宇宙にはいろいろな人間や生物がいます。まだ僕が出会い見ぬ人間や生物を想いながら丁寧に描いています。オフィスに訪れることが楽しくなる空間を提供したいと思います。

<受賞した作品案>

CHARACTERS

「CHARACTERS」(部分)/2011年/水彩、クロッキー紙(30x21cm/245枚)



<渡邊 トシフミ氏氏のこれまでの作品および展示風景>


Independence  WATANABE  EQUAL

左図:参考作品「Independence」/2007年/鉄/630x760x760mm
中央図:参考作品「WATANABE STUDIO 2010 Bank ART」/2010年/インスタレーション風景(紙、ペン、傘、ハンガー、フライポテトケース、マスキングテープ、養生テープ、ワイヤーロック等)
右図:参考作品「EQUAL WATANABE TOSHIFUMI」/2010年/映像(60分)/blanClassでの上映風景(横浜)




■ ART IN THE OFFICE 2011について

主催:マネックス証券株式会社
企画協力:特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
対象:現代アートの分野で活動するアーティスト
作品:マネックス本社内プレスルーム(東京丸の内)の曲面の壁に展示する平面作品案(油彩、水彩、写真など)
支援内容:賞金20万円・制作費10万円 展示期間:2011年6月から2012年5月まで(予定・原則として一般には非公開)




■ 審査員の言葉(五十音順・敬称略)


近藤 健一

近藤 健一/こんどう けんいち(森美術館アソシエイト・キュレーター)

会議や取材対応に使用する「プレスルーム」に展示される作品を選ぶということで、美術館での展示とは異なる選考基準も念頭に置きながら審査に臨んだのですが、普段とは違う視点で作品のことを考えることができ、新鮮で貴重な体験をさせていただきました。想像上の人物や生物が主題の親しみやすいこの作品からは、「オフィスに訪れることが楽しくなる空間を提供したい」という作家の思いが伝わってきます。会議の参加者やプレス関係者を和ませ、思わず本音も飛び出るのではないでしょうか。



塩見 有子

塩見 有子/しおみ ゆうこ(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ理事長)

とてもシンプルなアイディアでしたが、色の組み合わせの面白さやにじみ感、そして応募案のなかに書き添えられていた「丁寧に描きます」というコメントに惹かれました(次は保証できません!)。私はいつも、空間の特性を生かした提案であるかをひとつの審査基準としますが、今回は、ここに描かれている人や生物たちが、プレスルームのオーディエンスにも見えてきて、愛着がわきました。26歳、楽しみです。



辛 美沙

辛 美沙/しん みさ(MISA SHIN GALLERY代表)

万人が好きなアートなど存在しないが、このような審査ではできるだけ多くの人に愛される作品を選ぼうと思う。現代アートは難解だ、説明がないと分からない。そんな理屈を吹き飛ばし、みんながビッグスマイルになれる作品に決まった。アートが未来を示唆するならば、みんなが笑える社会であるようにと思う。




増田 宗昭

増田 宗昭/ますだ むねあき(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 代表取締役社長兼CEO)

アートを通して、人の深層心理を垣間見ながら、コミュニケーションすることができ、非常に楽しかった。(受賞作品について)理屈なし。自分をインスパイアする「何か」があった。そして何より、元気になり、人の気持ちを感じる作品になると思った。





松本 大

松本 大/まつもと おおき(マネックス証券代表取締役社長CEO)

MONEXは未来の金融。そして未来とは常に変わっていくもの。コンテンポラリー・アートとは、時代と共に歩いていくもの。AIOは常に変わっていく。審査する目と心と空気と共に。今年もそんなダイナミックな環境の中で、現在進行形・思春期の作品になったと思います。










マネックスグループ株式会社について

"MONEYのYを一歩進めてMONEX"
マネックス(MONEX)とは、MONEYのYを一字進めた「一歩先の未来の金融」を意味しています。マネックス証券は、個人のための真の金融インフラを構築し、個人が必要とする最良の金融サービスを提供するという理念の下、1999年4月に松本大がソニー株式会社と共同出資で設立した総合金融オンライン証券会社です。「ART IN THE OFFICE」プログラムは、マネックス証券を通じて、コンテンポラリー・アートのアーティストの作品を知っていただくことを目的として、2008年度より開催しています。
http:www.monexgroup.jp


●マネックス証券株式会社に関するお問い合わせ
マネックス証券株式会社 マーケティング部 PR担当 町田
E-mail: yuko_machida@monex.co.jp Tel: 03-6212-3879 Fax: 03-3780-3809

 

●アーティストやプログラムに関するお問い合わせ
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/ エイト] 岩崎
E-mail: office@a-i-t.net Tel: 03-5489-7277 Fax: 03-3780-0266


2011-6- 1