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The BAR(The Backers Foundation and AIT Residence Programme)vol. 7

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アルバート・サムレス(アメリカ)とゴル・スーダン(ケニア)による新作展

会期: 2014年7月12日(土)- 7月26日(土) 11:00 - 19:00 (日月祝は休廊)*入場無料
会場: 山本現代(白金高輪)
レセプション: 7月12日(土)18:00 - 20:00

The BAR vol.7
[左] アルバート・サムレス/「継続的な漂流」/2012/<ロバート・スミッソンの『スパイラル・ジェティ』付近で、発煙弾を使って描いたグラフィティ>(参考作品)
[右] ゴル・スーダン/「ドローイング・イン・スペース」/2014/プロテスト・ワイヤー(一部本展展示作品)



プレスリリース:Download(PDF / 1.2MB)

展覧会チラシ: Download(PDF / 5.4MB)

作家へのインタビュー記事:Download(PDF / 2.3MB)
展覧会報告印刷物: Download(PDF / 1.9MB)

この度、バッカーズ・ファンデーションとNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト](以下、AIT)は、7月12日(土)から26日(土)まで、「アルバート・サムレス(アメリカ)とゴル・スーダン(ケニア)による新作展」を、白金高輪の山本現代にて開催いたします。本展は、バッカーズ・ファンデーションとAITが2007年より手がける、アーティスト・イン・レジデンス事業の第7回目の成果展です。これまでに、アフリカや中東、アジア、南米など、欧米に限らず多様な国々から積極的にアーティストやキュレーター(研究者、編集者)を招へいし、東京滞在における作品構想や展示のサポート、教育プログラムを通しての意見交換を実施してきました。

アメリカ在住で、カンボジア出身の両親を持つアルバート・サムレスは、「シンガポール・ビエンナーレ2013」など、名立たる国際展に参加経験を持つ気鋭のアーティストです。これまでに、海流の影響で時間と共に素材が変化する『太平洋の水彩画』や、世界の多くの空港で流れるアナウンスを担当し、地球上で最も聴かれている声の一つでありながら実体を想像し難かった人物が、人間の存在の限界を問う詩を朗読する『ザ・ボイス』など、人々の認識の曖昧さや不確かさに着目した作品を制作しています。本展では、雨によって生成される絵画のほか、本年、モスクワの展覧会に出品する、オウムに歌を習わせる作品の関連作として、図形楽譜を展示予定です。

ケニア出身のゴル・スーダンは、大学で社会学と哲学を学び、独学で制作を始めたアーティストです。急激な経済発展を迎えているケニアは、瞬く間に都市のインフラが整備されていく一方で、それに伴うデモも頻発しています。スーダンの『ドローイング・イン・スペース』シリーズには、近年のデモで燃やされた車のタイヤから拾い集めた針金(プロテスト・ワイヤー)が使われています。デモの際に、空間を分断するバリアとして使われていた素材を変容させることで、スーダンは、どちらにも属さない新たな空間を表出させます。本展でも、プロテスト・ワイヤーを使った同シリーズのほか、シエラレオネ共和国のフリータウンで見つけた自転車のケーブルや、東京で発見した素材を使用したドローイングやインスターレーションにより、さまざまな手法で空間を創出、介入することを試みます。

見慣れない環境から創造性の種を見いだし、表現に昇華していくアーティスト・イン・レジデンスの経験は、アーティスト自身にも、その作品と出会う私たちにも、思いもよらない発想を生み出してくれるものといえるでしょう。

みなさまのお越しをお待ちしております。


[ 開催概要 ]
展覧会名:The BAR(The Backers Foundation and AIT Residence Programme)vol. 7
     アルバート・サムレス(アメリカ)とゴル・スーダン(ケニア)による新作展のご案内
会期: 2014年7月12日(土)- 7月26日(土) 11:00 - 19:00 (日月祝は休廊)*入場無料
会場:山本現代(東京都港区白金3-1-15-3F)TEL:03-6383-0626
主催: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
共催: バッカーズ・ファンデーション
協力: 山本現代、株式会社ヨックモック
レセプション: 7月12日(土)18:00 - 20:00
キュレーター:堀内奈穂子(AIT)


[ アーティスト紹介 ]

アルバート・サムレス (1987年アメリカ、ロサンゼルス生まれ)

Albert Samreth


2012年にカリフォルニア芸術大学を卒業後、ロサンゼルス沿岸の海流や、カンボジアの強い日射しにより時間の経過とともに素材が変化する絵画など、自然界の法則や動物の習性を利用した作品を制作している。近年の大規模なプロジェクトには、ニューヨークの全ての地下鉄と、世界中のほぼ全ての空港で流れるアナウンスを担当する声優のキャロリン・ホプキンスに詩の朗読を依頼したサウンド・インスタレーション『The Voice』を「シンガポール・ビエンナーレ2013」で発表したほか、本年秋に開催される「モスクワ・ビエンナーレ」では、アフリカ産のヤシの木に留まった大型インコがニュースを口ずさむ『Divine Intervention (An Act of God)』を構想している。ロシアでは、ペットとして飼われることが多いこのインコは、血統を遡るとアフリカに行き着く。野生時には止まり木だった故郷のヤシも、現在のインコにとっては、違和感のある環境となる。インコは、本ビエンナーレ会期中、美術館に生息する予定。東京・山本現代で行われる2人展では、天然染色の藍染め、東京の雨、米を使った作品を構想している。
http://albertsamreth.com/


ゴル・スーダン(1983年、ケニア、キスム生まれ)
Gor Soudan

ナイロビ、キベラを拠点に活動を行うコンセプチュアル・アーティスト。ケニアのエガートン大学にて哲学、社会学および英語を学ぶ。スーダンは、現在の都市文化における複雑な社会問題を、美しく、忘れがたく、時に挑発的な作品へと変貌させる芸術的行為を追求している。これまでの作品には、紙くずや段ボール、プラスチック、また、近年のケニアにおける選挙への抗議活動で燃やされた車のタイヤから拾い集めたプロテスト・ワイヤー (焼け焦げた針金)を使い、『ドローイング・イン・スペース』シリーズを制作している。そうした作品の数々は、アフリカ、特にケニアにおいて急速に変化しつつある社会や、人間性への鋭い観察が映し出されている。
www.gorsoudan.daportfolio.com

2014-6- 9