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内田 聖良 / Seira Uchida
(秋田市、秋田県在住)
撮影:植松頌太
情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]卒業。コンセプチュアルパフォーマンス・アーティスト、リサーチャー。また、自身をポスト・インターネット時代のベンダー(Bender)とも説明する。日常生活に浸透するAmazonやYouTubeなども活動の場として取り込み、既存の回路や秩序をこれまでとは異なるものに変容させ、それらの使用法に問いを投げたり価値観を露呈させる。ルールを逸脱しながらも、そこから生まれるものやシステムとの共存がテーマの一つとされる。
プログラムでは、現実における私的なストーリーがヴァーチャル空間とどのように溶け合うのかをリサーチ、3Dスキャニングを用い、身の回りの物に架空のストーリーをのせ、ゲーム制作に関するマーケットでそれらを流通させることを試みる。
これまでの展覧会やプロジェクトに、「TRANS BOOKS DOWNLOADs」(オンライン、2020-)、「SICF19 Winners Exhibition」(スパイラルホール、2019)、「あきたの美術 2017」(秋田県立美術館、2017)、"凡人ユニット"として「What is marriage?」(ビヨンポイント、秋田、2017)などがある。
平成30年度メディア芸術クリエイター育成支援事業に、《ちいさいまよい家(が)/ちいさいまよい家(が)のために》(仮)が採択される。
ウェブサイト
プログラム期間:2021年1月15日 - 2月26日
助成機関: 令和2年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業
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テレサ・フェルドマン / Teresa Feldmann
(フォールブルフ、オランダ在住)
ハーグにあるロイヤル・アカデミー・オブ・アートにて、インダストリアルデザインを学ぶ。
習慣とそれにまつわる思考を調整するようなローテクの持続可能性について関心が高く、インダストリアル・デザインで実践される難解、かつ科学技術的な問題解決志向に疑問を投げかける。不可視または忘却されつつ重要であることを追求しようと活動している。環境とウェルビーイングに関するケアとして、自給自足の経済、自然界や生物形態から学び、インスピレーションをデザインに取り入れる(バイオミミクリ)ことを目指している。
プロデューサーやリサーチャーとしての活動も行うフェルドマンのデザイン手法は、領域横断的な学びとさまざまな素材を用いた試作をもとに、プロジェクトにおけるアウトぷっとは、コンセプチュアル・プロダクトデザイン、グラフィック、タイポグラフィ、写真、音声、映像、執筆など幅広い。
ウェブサイト
プログラム期間:2021年1月15日 - 2月26日
助成機関: 令和2年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業、Creative Industries Fund NL, Stichting Cultuur Eindhoven
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AITは、2021年1月より2月にかけて、オランダのアイントホーフェンにある芸術文化団体「バルタン・ラボラトリーズ(Baltan Laboratories)」と協働でオンラインとオフラインを交差させるレジデンスプログラムのため、「リミナル ・スペース(Liminal Space)」とゆるやかに設けたテーマとソーシャルデザインに関心があり、現代アートを表現領域とするアーティストまたはデザイナーの公募を行いました。
本プログラムに、日本とオランダから、沢山のご応募をいただきありがとうございました。
パンデミックを契機に、これまで積み重ねてきた表現領域や社会・政治・経済構造の「狭間」に関心を寄せる内容や国境を象る遠い土地に着目したもの、環境問題を背景にしたものなど、それぞれの内省的かつ創造的な思考プロセスに、選考を通して私たちも接続できたことは、レジデンスプログラムが形態を問わず、今後もどのように寄り添うことができるのかを再考する機会となりました。バルタン・ラボラトリーズのディレクター、オルガ・ミンクからも、次のようなコメントが寄せられています。
"We would like to thank all the artists and designers for submitting your applications. It has been genuinely a joy to read all of them. It made us realize we are in highly unusual times. The pandemic as a collective liminal space reminded us that collaboration, communication and inspiration are at the very core of human existence. We believe that this will continue to be a vital force for collectively envisioning and reshaping our future. We hope that with organizing this particular residency, we will contribute to this."
「ご応募くださったアーティスト、デザイナーにお礼を申し上げます。これまでの活動を拝見したり、新たなアイディアやプランを読ませて頂くことに、純粋な喜びを感じました。今、特異な時間を共に過ごしていることを感じさせ、協働・コミュニケーション・インスピレーションは、私たちが生きる上でとても重要なことだと改めて気付きました。また、このレジデンスプログラムを皮切りに、それらがこの先の未来を一緒に思い描き、カタチを作るために重要なことと信じています。」
本プログラム実施団体から構成される選考委員会が、これまでの作品と活動、創作の背景のほかに、リサーチやプロジェクトの独自性と将来の発展性について議論を重ね、次の2名を選出しました。
6週間に及ぶプログラムで、二人は主にオンラインツールを用いながらリサーチとプロジェクトを展開、終盤に、そこでの経験を共有するプレゼンテーションを行います。
2021年1月、AITとオランダのアイントホーフェンにある芸術文化団体バルタン・ラボラトリーズ(Baltan Laboratories)は、文化庁の助成を受けて、リサーチ、知識・経験の交換、コラボレーションを促し、芸術文化活動を推進するアーティスト・イン・レジデンスプログラムを行います。日本とオランダを活動の拠点とし、現代美術分野で活動するアーティストや社会的視点を合わせ持つデザイナーを対象に、初の試みとしてオンラインを活動・発表の場とします。本プログラムでは、両国の参加者が関心をクロスオーバーさせてリサーチを行い、関係団体を交えた議論を重ねながらプログラムを進めます。
● 対象:テーマやソーシャルデザインに関心があり、日本を拠点に現代アートを表現領域とするアーティストまたはデザイナー
● 選出:日本とオランダより1名ずつ *オランダでの公募案内はこちら
● 公募期間:9月14日(月)〜11月15日(日) *翌日日付変更前まで
● 選考結果発表:11月30日(月)
● オンラインオリエンテーション:12月7日(月) *予定
● レジデンスプログラム期間:2021年1月15日(金)〜2月26日(金)[6週間] *協議により変更が生ずる可能性があります
* 選出された両国の参加者は、国外への移動を行わず、関心を交差させてリサーチを行い、オンラインツールやアプリケーションを介した積極的なコミュニケーションと関係団体を交えた議論を重ねながら、プログラムを経験します。
* 後半には、参加者が取り組むリサーチや創作の発表となるトーク・プレゼンテーションをオンラインで行います。
* リサーチ、また生活文化に関する小物資を交換するなど、モノによる「移動」からプログラムを考えます。
* プログラムでは英語を使用しますが、場合によって通訳者を介します。
The True Method of Knowledge Is Experiment, Photographed by Chris de Zeeuw
本プログラムは、対話やコミュニケーションを重ね、協働的に学び合いの精神を共有することを重要視しながら、デジタルデバイスやオンラインのコミュニケーションツールを積極的に活用して、既存の方法論にとらわれず、アイディアや意見、時に創作のプロセスも共有し、アーティストやデザイナーによる芸術文化の交流を目指します。
アーティストによるリサーチや作品制作に、これまで国を越えた自由な移動が大きく果たしたレジデンスプログラムの役割を認知しつつも、本プログラムでは同様の移動は含まず、私たちに、自由で意欲的な発想を求めます。同時に、これまで以上の人や場との繋がりを広げるなど、オンラインプログラムは可能性にも溢れています。
プログラムテーマ
Liminal Space - リミナル・スペース
音響や視覚エフェクト、シネマトグラフィー、舞台照明でみられる「クロス・フェード(徐々に増えたり減ったりすることが混じり合うこと)」、楽譜のクレッシェンドとディミニュエンドの重なりを想起させる本テーマ「リミナル・スペース」のソースには、境界線を越えたどちらにも当てはまらない未知の状態や猶予期間があげられます。これまでの確かさから離れ、コントロールしようがなく、未だ次の場所やステージに足を踏み入れていないリミナル・スペースではあらゆる変化が訪れるとされ、精神性や人間の発達の真なる役割には、本質的な何かを学ぶまで、そうしたスペースに留まらせる状態を指します。これまでの成功パターンに基づいた行動をひっくり返すこと、思いもよらず、もしくは故意に失敗することも、知ることのなかった生の側面を理解するには必要といえるでしょう。
これは、今、私たちが世界のあらゆる場所で経験していることを表しているかのようです。リミナル・スペースでの変化は、直接的または間接的に、二元論的思考を解きほぐし、私たちの社会、経済、政治、精神、環境などさまざまな相互関係の場で翻訳されると考えます。
本プログラムでは、より広範囲な視点と深い洞察力の発見を促し、新しい見方とあり方を探ることにその考えを転用します。人と人、多様な考え、文化を繋ぎ合わせ、ともにこのテーマを探求する機会としてアーティストと両団体が考察と議論を重ね、行動し、再び順応することを目指します。参加者は、日本とオランダでゆるやかに関心と目的を共有しながら、双方の良き理解者・協働者となり、2週間に一度、定期的に行うミーティングでリサーチの状況を報告、議論を行います。プログラムの最後には、それぞれのまとめとして報告を兼ねたイベントを行い、両国以外の観客にもインターネットを通して発信しながら、導き出される視点や創作の発表を行います。
[Baltan Laboratories | バルタン・ラボラトリーズについて]
バルタン・ラボラトリーズは、アイントホーフェンに本社を置く世界的電気メーカー、フィリップス社のラボに勤務し、「キッド・バルタン」の名で電子音楽分野の先駆けとして活躍したディック・ラージメイカーの功績にインスパイアされ創設。アート・デザイン・サイエンス・テクノロジーの領域を横断する実験的な試みを行い、導き出される知識やアイディア、洞察で他分野の架け橋となることを目指しています。ラボは個々の協働的思考と団体のネットワークを接続する場として機能し、アートとデザインをプログラムの主軸としながら、私たちが生きるテクノロジーにあふれた社会への影響、確信、誘惑などについても思いを巡らせます。
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ペトラ・ノードカンプ / Petra Noordkamp
(アムステルダム、オランダ在住)
©Awoiska van der Molen, courtesy of the artist
ヘリット・リートフェルト・アカデミーで写真を学んだノードカンプの作品は、映像の領域までをしなやかに行き来して、建造物や都市環境についての認識に、人の経験や記憶、夢までもがどのように影響を及ぼしているのか探求している。これらの作品は、時に明快かつ空虚的でもあり、形式に美を見出しながら、孤独や孤立、メランコリックな感情を照らしている。
2012年、初めて制作した短編映画「The Mother, the Son and the Architect」がフォーム写真美術館(アムステルダム)で上映され、その後、国内外の映像祭や展覧会に招かれる。2013年、アメリカン・アカデミー(ローマ)のレジデンスプログラムに参加後、翌年にはソロモン・R・グッゲンハイム財団(ニューヨーク)より依頼を受け、イタリアの画家でもあり彫刻家、アルベルト・ブッリ(1915-1995)によって作られたCretto di Gibellina(同地を襲った大地震後の1968年、ブッリによって制作されたランドアート。一度は資金の枯渇によって制作が頓挫したが、2015年、ブッリ生誕100周年を記念して完成)をテーマにした短編映像「Il Grande Cretto di Gibellina」を発表。同作品は、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、K21(デュッセルドルフ)、MAXXI(ローマ)、ポンピドゥセンター(パリ)を巡回して上映した。2017年に発表した「When you return I'll be living by the waterside」は、ロッテルダム国際映画祭で2018年1月に初上映、ヴェネツィアで同年開催されたMove Cine ArteでBest Form賞を受賞している。近年に、MAXXIより依頼されたインスタレーション作品「Fragile-Handle with Care」がある。
AITのレジデンスプログラムでは、「沈黙」や「恐怖」などをテーマに瞑想的な場をリサーチすると同時に、恐怖の対象そのものや、その裏側に潜む自身(または私たち)の支配欲求と脆弱性にも着目する。
ウェブサイト
Il Grande Cretto di Gibellina
抜粋映像
When you return I'll be living by the waterside
トレイラー
滞在期間:2020年1月17日 - 4月12日
助成機関: Mondriaan Fonds
イベント:第12回恵比寿映像祭 YEBIZO MEETS 地域連携プログラム
AIT ARTIST TALK #78「建築の感情的経験」オランダよりアーティストのペトラ・ノードカンプを迎えて
日程:2020年2月19日(水)19:00 - 21:00(18:30 開場)
会場:代官山AITルーム
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アーガオ / Er Gao
(広州生まれ、同市在住)
Er Gao, Courtesy of the artist
ダンス、映像、インスタレーションなど、さまざまなメディアと実験的な手法を用いながらダンサー、振付家として活動。2001年、広州の広東歌劇学校を卒業後、広東舞踏学校にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。2006年には、奨学生として香港の演芸学院を卒業。
2007年、自身のスタジオとしてErgao Dance Production Group (EDPG) を広州に設立し、シアターダンス、ダンスフィルム、コミュニティでの創作と教育を中心に継続的な活動を行っている。身体を最も重要なメディウムとして、中国国内における社会、文化的アイデンティティ、ジェンダーなどの題目に触れる作品を生み出している。
これまで、Rubatu Tanz Company、Angie Hiesl and Roland Kaiser (ともにドイツ)、Living Dance Studio(中国)、 Limitrof Company(フランス)、Emio Greco | PC(オランダ)など国際的なダンスカンパニーとの共同制作をはじめ、Ibsen International(ノルウェー)、 Fabbrica Europa(イタリア)、Hong Kong Arts Festival、Hong Kong Jumping Frames Dance Film Festival(ともに香港)、Guangdong Modern Dance Festival、Guangdong Modern Dance Company、Guangdong Times Museum(すべて広州)、DPAC Dance Company(マレーシア)、Shanghai Ming Contemporary Art Museum (中国)など、欧州からアジアまで数多くの会場で開催されたフェスティバルやイベントに参加。2019年、スイスアーツカウンシルの招きにより、Pro Helvetiaでアーティスト・イン・レジデンスプログラムに参加している。2015年、ドイツの放送メディア団体Deutsche Welleは、アーガオを「中国におけるコンテンポラリーダンサーの新星」と評した。
日本では、東京(AIT)と北海道浦河町(べてるの家)を横断しながら、両地でさまざまなワークショップを予定しているほか、参加者やコミュニティの当事者とメンバーにインタビューを行い、即興のダンスを構想している。
ウェブサイト
滞在期間:2020年1月14日 - 2月29日
助成:平成31年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
イベント:即興のダンス・ワークショップ「日々を踊ろう|現れるものと消えゆくもの」
日時:2020年 2月 24日(月・振休)13:00-16:00
会場:PARCO渋谷 9F クリエイティブスタジオ GAKU
レジデンスプログラム記録集『アート、精神、コミュニティ』 [日本語/中国語]:Download (PDF/4.3MB)
Chinese translation: Megumi Shimizu / Designed by Kana Tsukada
Program Report "Art, Spirit, Community" [English] : Download (PDF/298KB)
English translation: Jaime Humphreys, AIT
滞在に関する記事:舞者二高留下了一片自己的魂器 (BIE China、中国語のみ)
AIT(東京)ー 時代美術館(中国・広州)ー べてるの家(北海道・浦河)による協働レジデンスプログラム
「アート、精神、コミュニティ in 東京 / 北海道」
公募により選出した中国広州市在住のアーティスト/ダンサー Er Gao(アーガオ)が参加!
2020年1月 - 2月まで日本に滞在
ErGao, courtesy of the artist
AITでは、2020年1月から2月にかけて、中国広東省広州市にある時代美術館(Times Museum)と、精神障害等をかかえた当事者の地域活動拠点として北海道浦河町で活動する「べてるの家」との連携により、アートと精神、コミュニティについて考察するアーティスト・イン・レジデンスプログラムを実施します。
これに先立ち、時代美術館によるアーティストの公募が行われ、50人(組)を超える応募の中から、アーティスト/ダンサー であるEr Gao(アーガオ)を選出しました。
広州市を活動拠点とするEr Gaoは、自身のダンスカンパニー/スタジオ「二高表演」を主宰し、これまで、主にワークショップを通して多様な参加者と行う身体表現を追求してきました。その根底には、即興的な動きに社会的・文化的な背景や規律がいかに表れるか、彼の関心が横たわります。
6週間に渡る日本の滞在は、東京(AIT)と北海道浦河町(べてるの家)を横断しながら、両地でさまざまなワークショップ参加者やコミュニティの当事者とメンバーにインタビューを行い、即興のダンスを構想します。また、胸に装着した小型カメラでインタビューの様子やワークショップをドキュメントすることにより、予測不可能な身体と表情の微動をも捉え、そのプロセスの保存を試みます。
国内外において複数の地点を結ぶこのようなレジデンスプログラムは、ケアやウェルビーイング、工芸、美術史と現代のアーティストによる表現など、「ホリスティック=よりよく生きること」への継続的な関心と、そこから浮かび上がる社会課題を考察する実践の場です。
滞在中には、日本での経験を共有するアーティストトークを行うほか、べてるの家との共同企画によるイベントも両地で予定しています。AITのホームページやSNS、メールニュースにて随時ご案内します。
【 選出アーティストについて 】
● Er Gao |アーガオ(広州生まれ、同市在住)
ダンス、映像、インスタレーションなど、さまざまなメディアと実験的な手法を用いながらダンサー、振付家として活動。2001年、広州の広東歌劇学校を卒業後、広東舞踏学校にてコンテンポラリーダンスを学ぶ。2006年には、奨学生として香港の演芸学院を卒業。
2007年、自身のスタジオとしてErgao Dance Production Group (EDPG) を広州に設立し、シアターダンス、ダンスフィルム、コミュニティでの創作と教育を中心に継続的な活動を行っている。身体を最も重要なメディウムとして、中国国内における社会、文化的アイデンティティ、ジェンダーなどの題目に触れる作品を生み出している。
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スッティラット・スパパリンヤ / Sutthirat Supaparinya
(タイ、チェンマイ生まれ、同在住)
Photo by Jeremy Samuelson
チェンマイ大学美術学部卒業後、ライプツィヒ視覚装丁芸術大学大学院でメディアアートを学ぶ。インスタレーション、映像やスチール写真、オブジェクトなどを横断的に用いるスパパリンヤの作品は、これまで正史とされた情報を解釈して現代の社会市民に及ぶ影響と、その構造を明るみにしたり、問いを含むものである。近年は、特に歴史的事実に関心を寄せ、人的行為への影響とその社会・文化的状況についてプロジェクトを進めている。
これまで「第10回恵比寿映像祭」(東京都写真美術館、2018)、「サンシャワー:東南アジアの現代美術 1980年代から現在まで」(森美術館、東京、2017)、「Soil and Stones, Souls and Songs」(Jim Thompson Art Center、バンコク、2017)、「Public Spirits」(Centre for Contemporary Art Ujazdowski Castle、ワルシャワ、2016)、「Unearth」(Singapore Art Museum、シンガポール、2014)、「ビエンナーレ・ジョグジャ」(ジョグジャカルタ、2019)など、国内外の展覧会や芸術祭に参加するほか、トーキョー・ワンダー・サイト(現:Tokyo Arts and Space)や黄金町バザールなどのプログラムを通して日本での滞在経験も持つ。
アーティスト活動に加えて、2013年にチェンマイで現代アートを広めることを目的にChiang Mai Art Conversation (CAC)を立ち上げ、2016-19年まで芸術文化におけるネットワークをさらに広げるために国際交流基金アジアセンターと協働を行い、Asian Culture Station (ACS)のディレクターとして数々のプログラムを企画した。
滞在期間:2019年9月6日 - 10月15日
助成:2019 The Asia Center Fellowship Program