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AIT ARTIST TALK #73「Low Relief / Unreal Estate」

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AIT ARTIST TALK #73
「Low Relief / Unreal Estate」
〜オランダよりアーティストのマリーナ・ヴィシックとクセニア・ガレイヴァを迎えて〜
日程:2018年2月27日(火)
時間:19:00 - 21:00(18:30 開場)
場所:代官山AITルーム
協力:Mondriaan Fonds、オランダ王国大使館
*有料(1ドリンク付き) / 要予約 / 逐次通訳あり



AIT ARTIST TALK #73
"Low Relief / Unreal Estate"
Artist Talk by Marina Višić and Ksenia Galiaeva from the Netherlands
Date: Tuesday, February 27, 2018
Time: 19:00 - 21:00 (18:30 Door open)
Venue: Daikanyama AIT Room
Support: Mondriaan Fonds, Embassy of the Kingdom of the Netherlands
*All admission with 1 drink / Booking required / Consecutive translation available



Marina Višić / (Left) Studio experimentation with compositions, 2017 / (Center) Bankside Sulphur, 2017, video loop / (Right) Stills from Oriel, 2017, detail of 3 channel video installation


Ksenia Galiaeva / (Left and Center) 'Mt Knee' / (Right) 'Cloudscreens'


AITでは、オランダにある芸術文化機関Mondriaan Fondsとの連携により、4月7日までレジデンス・プログラム で東京に滞在しているアーティストのマリーナ・ヴィシックと、2012年に同プログラムで日本に滞在したアーティストのクセニア・ガレイヴァによるトークAIT ARTIST TALK #73「Low Relief / Unreal Estate」を2月27日(火)19時より開催いたします。

マリーナ・ヴィシックは、映像の領域にどのような質感や動きが取り込まれているのかをリサーチしながら創作活動を行っています。彼女の作品においては、イメージと身体の関係性と同様に、重要な要素として演出が挙げられます。この滞在中は、小説家・谷崎潤一郎による『陰翳礼讃』(英:In Praise of Shadows)や黒澤明の映画に見られる建築・地理的参照点に影響を受け、光や影、素材とその表情など日本の古典的美学についてもリサーチを行っています。

クセニア・ガレイヴァは、写真を主な表現として活動しています。ロシアにある別荘で過ごす自身の家族を20年にも渡って撮影したプロジェクト'Unreal Estate'では、どのような手法が記憶に影響を与え、誘導されるのか、また、何が私たちの認識を操るのかを探求しています。これらをガレイヴァは「autobiographical fiction(自叙伝的フィクション)」と言い、自身の人生を語るツールとして使用しています。ガレイヴァは他にも視覚芸術としての写真メディアと私たちの感性との関係性を問う作品を数々制作しています。

ふたりは、映像や写真など異なるメディアを用いながらも、見る行為を通して私たちの感性や認識がどのように刺激され記憶に接続されるのかという問いについて、さまざまな試みを行っています。
このトークでは、近年の作品やプロジェクトを紹介するとともに、滞在中に日本で経験したことが、その後の創作にどう影響しているかなど、幅広い話題を取り上げます。

みなさんのお越しをお待ちしています。




[ 概要 ]
日程:2018年2月27日(火)19:00 - 21:00 (18:30 開場)
場所:AIT代官山ルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山B-403)
定員:20名
参加費:一般1,000円/MAD受講・修了生、一般学生、AITベースメンバー 800円/AITハウス・サポートメンバー 無料
その他:1ドリンク付き、要予約、逐次通訳あり
協力:Mondriaan Fonds、オランダ王国大使館


[ ご予約方法 ]
タイトルを「AIT ARTIST TALK #73 参加希望」として、お名前(ふりがな)、参加区分(一般、MAD受講生など)、ご連絡先を明記したメールをotoiawase@a-i-t.net宛にお送りください。(@を半角にしてお使いください)

[ アーティスト・プロフィール ]

マリーナ・ヴィシック / Marina Višić
(1987年ルールモント生まれ、ティルブルフ・オランダ在住)

ヴィシックの初期の制作過程では変換が多用され、ヴァーチャルと現実世界を行き来させることで、ごく日常の事物が脚光を浴び、ヴァーチャルがカタチを露にするような世界へと変化させている。2016年、ロンドンのスレード・スクール・オブ・ファインアート校で行われた修了展において、ヴィシックの作品は想像豊かな色彩が高く評価され、ジャン・シェゴ賞を受賞した。
アーティスト活動のみならず、オランダを拠点とするSEA財団でアシスタントキュレーターとして活動したほか、非営利団体のアーティスト・プロジェクトスペースやアーティスト・イン・レジデンス・プログラムなども携わった経験を持つ。 >>> 詳しくはこちら



クセニア・ガレイヴァ / Ksenia Galiaeva
(1976年、プスコフ、ロシア生まれ。アムステルダム・オランダ、アントワープ・ベルギー在住)

1999年王立芸術アカデミー スヘルトーヘンボス卒業、2000年ブレダ シント・ヨースト美術大学にて修士課程修了。これまでスキーダム市立美術館やフリースラント美術館、ヘルトーヘンボス市立美術館でのグループ展参加に加えて、個展には「Unreal Estate #2」(Tigue I art space、アントワープ、2017)、「Unreal Estate #1」(Bradwolff Projects、アムステルダム、2014)などがある。2015年、韓国ソウルにある国立現代美術館(National Museum of Modern and Contemporary Art, Korea)でのレジデンス・プログラムに参加するなど、アジアでもプロジェクトを行う。現在はロッテルダムにあるウィレム・デ・クーニング・アカデミーでも教鞭をとっている。2012年、AITのレジデンスプログラムにて日本に滞在。
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2018-2-11