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【MAD2013前期小澤ゼミ受講生による企画展】林 加奈子「きみとぼくと街の灯」展


【MAD2013「アートの詩学と存在論」小澤慶介ゼミ前期受講生による企画展】
林 加奈子「きみとぼくと街の灯」展
会期:12月11日(水)-12月21日(土)
14日(土)、17日(火)は、休み
時間:11:00 - 17:00 ※21日(土)は、13:00-17:00(17:30よりアーティストトーク)
会場:AITルーム(代官山)

みの虫 林加奈子
みの虫(2012) ラムダ プリント279×355mm

このたび、MAD2013「アートの詩学と存在論」小澤慶介ゼミ前期受講生による企画展、林加奈子「きみとぼくと街の灯」展を12月11日(水)から12月21日(土)まで、東京代官山にあるAITルームで行います。

本展覧会は、2011年に起きた震災とその後の世界について芸術をとおして考える展覧会シリーズの三回目として、またNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が運営する現代アートの教育プログラムMADにおける展覧会制作ワークショップの一環として、開催されます。

林は、ロンドンに滞在し、映像やインターネットの情報によってあの未曾有の震災を経験しました。帰国後、彼女は、それまでに経験したことのない社会状況の東京で活動し、〈成層圏 vol.7 行為の装填〉(gallery αM,2012年)展で、「震災後」に対してある一つの態度を提示しました。

今回の展示は、「きみとぼくと街の灯」と題し、2020年の東京オリンピックが決まりながらも終わらない震災後の間で揺れ動く複雑な社会状況に言及する映像作品を展示します。
そこには、ひたすらイチョウの落ち葉を掃き続け、またイチョウの葉を洗い続ける様子が映し出されています。その行為は、この東京で黄葉したイチョウの葉に関わりながら、平静を装う社会の薄い皮膚の一枚下にある語られない人々の意識を表に出す試みにも見えるでしょう。

今展のタイトルは、彼女が滞在していた英国において、秘密を他人に伝える時に使われるフレーズから取っています。「3.11」後、確実にありながらも日々の営みでは明かされないものがあるとしたら、それは一体何でしょうか。それを確かめに、ぜひ本展にお越しください。

[概要]
会期:2013年12月11日(水) - 12月21日(土)
時間:11:00 - 17:00
*12月21日(土)は、13:00 - 17:00(17:30よりアーティストトーク *トークはご予約不要です、直接会場にお越し下さい。
休:12月14日(土)/17日(火)
会場:AITルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山B403)
主催:「きみとぼくと街の灯」展 実行委員会
協力:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
連絡先:東京都渋谷区猿楽町30―8 ツインビル代官山B403 
    Tel: 03-5489-7277/担当:小澤慶介、石井萌

[作家プロフィール]
林 加奈子(はやし かなこ) 1981年大阪府生まれ。

2004年京都精華大学芸術学部卒業
2010年ロンドン芸術大学チェルシーカレッジ交換留学
2013年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了

国内外の都市空間の中で、それぞれの場所の歴史や記憶を浮かび上がらせるような行為や仕掛けを展開。
主な展覧会に:「Portfolio 2013」island-medium, 東京 (2013);「時の娘」 αM Project 2011, ギャラリーαM, 東京 (2012); 「TRANS ARTS TOKYO」東京 (2012); 「皮膚と地図」あいちトリエンナーレ2010 現代美術展企画コンペ選考企画 愛知(2010);「混浴温泉世界 わくわく混浴アパートメント」 大分 (2009)「STREET PRACTICE」continue #6, Otto Mainzheim Gallery, 東京 (2009)など。2014年よりアジアン・カルチュラル・カウンシルの助成によりニューヨークに滞在予定。

【参考画像】
時の娘 林加奈子
時の娘 (2012)
シングル チャンネル ビデオ (HD 16:9) 12分


2013-11-22