English
Home  >  Future / Archives  >  開催決定!真夏のグアテマラ映画上映会+トーク!

開催決定!真夏のグアテマラ映画上映会+トーク!


>>> English

-開催決定!帰国直前イベント-
AITレジデンスアーティスト アルベルト・ロドリゲス・コジアがおくる
真夏のグアテマラ映画上映会+トーク!

日時:2013年8月4日(日)12:00-18:00 *予約不要 *映画は1本のみの鑑賞可
会場:代官山AITルーム
Guatemala_film
左上、左下:The Devil's Dreamより
右上:Marimbas from Hellより 右下:Distanceより


この度、AITのレジデンスプログラムでこの三ヶ月間東京に滞在している、アルベルト・ロドリゲス・コジア(グアテマラ)が 日本で上映するため特別に選んだ、3本のグアテマラフィルムの上映会を開催します。

「グアテマラ」ときいて、皆さんはなにを思い浮かべるでしょうか?
グアテマラの軍内の親米派と反米派、及び左派勢力などの間で行われた内戦は、1960年代から30年以上続きました。
この間、軍が反対勢力や罪のない人々を弾圧するために関与した事件において、15万人が殺害された他、4万5千人が誘拐され、行方不明となったと言われています。社会的、政治的状況が困難を極めるグアテマラでは、「文化」は評価されにくく、映画上映の機会も非常に限られているとコジアはいいます。

アーティストとしては版画やビデオ作品を手がけるコジアですが、本国では、今回上映する映画の制作者たちと協力し、「自国の歴史や、それにより現代社会が抱える問題から目をそらすべきではない」との強い意志から、数々の上映会を企画してきました。
本上映会では、3本のドキュメンタリー(またはセミドキュメンタリー)を通じて、マリンバ奏者や、内戦により生き別れとなった親子、農民等の人物像をとおして、グアテマラの歴史や社会状況に迫ります。
また、各作品を鑑賞する前に、コジア自身がその内容や歴史的文脈などを解説します。

なお、参加費の半額は、映画活動の支援として、3名の監督へ寄付されます。(通常は、AITメンバーおよびMAD受講生・修了生の割引を設定していますが、今回は適用外となります。何卒ご了承ください)

夏の日曜の午後、アットホームな空間で、フィルムや作家との触れ合いを通じて、「グアテマラ」について知ってみませんか?
休憩タイムには、アーティストと交流しながら、グアテマラの手作りスナックをお楽しみください。

ぜひ、この貴重な機会をお見逃しなく。皆さんのご参加を、お待ちしております。

※映画は、全て英語字幕での上映となります。
※トークは、逐次通訳付で行われます。
※映画は1本のみの鑑賞もできます。




<イベントスケジュール>
開場 11:45
トーク(1) 12:00-12:20 (20分)
上映(1) 12:20-13:40 "Marimbas from Hell/地獄のマリンバ"(78分)
<休憩>  13:40-14:10 
トーク(2) 14:10-14:30 (20分)
上映(2) 14:30-15:40 "The Devil`s Dream/悪魔の夢" (68分)
<休憩> 15:40-16:10
トーク(3) 16:10-16:30 (20分)
上映(3) 16:30-17:50 "Distance/ディスタンス" (75分)
閉場 18:00

<作品紹介>
○MARIMBAS FROM HELL/地獄のマリンバ
監督:フリオ・ヘルナンデス・コルドン
制作:グアテマラ
制作年:2010年 上映時間:78分
<スペイン語> ※英語字幕付き

変化を嫌い、改革を恐れるグアテマラ社会を描く、ユーモラスなタッチのセミドキュメンタリー。伝統的なマリンバ奏者、ドン・アルフォンソ、ヘビメタバンドのメンバー、ブラッコ、そしてシンナー中毒者であるラッパー、チキリンが、各々の悲惨な経済状況を脱するため、ある音楽プロジェクトに挑戦する。しかし、彼らの試みは、保守的な社会によって難航することとなる。

○THE DEVIL`S DREAM/悪魔の夢
監督:メアリー・エレン・デイビス
制作:グアテマラーカナダ
制作年:1992年 上映時間:68分
<スペイン語> ※英語字幕付き

裕福な地主や企業人、軍により搾取される農民の声を取り上げ、グアテマラの社会的、政治的状況を浮き彫りにするドキュメンタリー。彼らの多くは、ときに誘拐され、無惨に殺害され、弾圧されてきた。悪魔の面をかぶり執り行われる伝統的な踊り「Dance of the 24 Devils(24の悪魔による舞)」の映像も交え、暗黒時代の歴史をつむぐ。

○DISTANCE/ディスタンス
監督:セルジオ・ラミレス
制作:グアテマラ
制作年:2011年 上映時間:75分
<スペイン語> ※英語字幕付き

グアテマラの高地で生活をする、妻を失った農夫、トマス・チョック。彼は20年前にグアテマラの内戦で誘拐された、当時赤ん坊であった娘を探しつづけている。20年後、ようやく彼女が生きているとの情報を受け、彼は国を横断し、娘に会いに行く旅にでる。静かに、美しく、グアテマラの歴史に潜む人々の苦悩を描いた感動作(セミドキュメンタリー)。



[ 概要 ]
日時:8月4日(日)12:00-18:00(開場11:45)
場所:AITルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403)
主催:NPO法人AIT
定員:各映画につき20名
参加費:ワンドリンク付
1本 800円(税込)
2本以上 1500円(税込)
※参加費の半額は、映画活動の支援として、各映画監督へ寄付されます。
※ご予約は受け付けておりませんので、直接会場へお越しください。
※映画は1本のみの鑑賞もできます。

*ロドリゲス・アルベルト・コジアは8月3日(土)に開催される以下のイベントでもミニ・トークを行います。合わせてご参加ください。
【8/3(土)入場無料のラウンジ・イベント!】夏のミングリアス「夢の中の古代都市と12,350キロ」
日時:8月3日(土)18:30-21:30 *19:30より各アーティストによるミニ・トーク/和田昌宏の作品上映も行います。
会場:代官山AITルーム


■アーティストについて
・アルベルト・ロドリゲス・コジア(1985年グアテマラ生まれ)
Beto Collia エスクエラ・デ・アルテ 10(マドリード)にて彫刻を学んだのち、2007年、グアテマラ初の彫刻専門工房「Taller Experimental de Grafica」を友人と設立。これまでに「セントラル・アメリカン・ビエンナーレ」(2010 ニカラグア)や、「Estampida」(2012 Des.Pacio ギャラリー/コスタリカ)に参加。テレビやインターネット、新聞の写真など、既存のメディアからモチーフを引用し、ドローイングや映像、版画を制作している。植民地時代の歴史や、グアテマラの複雑な政治・社会に対する辛辣なアイロニーが込められている。2013年7月13日- 7月27日まで山本現代にて、「ざわめきのあらわれ/Divided Against Ourselves」展を開催した。
http://www.a-i-t.net/ja/residency/2013/06/alberto-rodriguez-collia.php

*AITのレジデンス・プログラムについてはこちら

2013-7-30