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AIT ARTIST TALK #62

「二羽の鳥と石と馬」アイシェ・エル クメン(トルコ)、クリスティーナ・ベルニング(ドイツ)、ヘンク・フィシュ(オランダ)を迎えて
日時:9月10日(月)19:00-21:00 *要予約 *逐次通訳付き
会場:代官山AITルーム *要予約 *逐次通訳付き


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Henk Visch/Miss Universe/2011/metal, mixed media/h 130cm


AITでは、アイシェ・エルクメン (トルコ)、クリスティーナ・ベルニング(ドイツ)、ヘンク・フィシュ(オランダ)によるアーティストトークを開催します。本トークは、9月8日(土)よりワコウ・ワークス・オブ・アートで開催されている「Two birds, a stone and a horse 二羽の鳥と石と馬」展(ヘンク・フィシュ企画) にあわせて、企画されたものです。

ヘンク・フィシュは、ベニス・ビエンナーレやドクメンタなどの国際展をはじめ、数多くの展覧会やパブリックアートプロジェクトを手がけてきたオランダを代表する作家の一人です。詩人のような独特の思索からフォルムを導き出し擬人化した立体や、抽象的な造形で知られています。ブロンズ作品の他、近年では、ワイヤーを主な素材とした人体を思わせる立体作品をしています。
http://www.henkvisch.nl/

アイシェ・エルクメンは、昨年のベニス・ビエンナーレのトルコ館の代表作家で、近年ますます注目を浴びている作家の一人です。既成品を素材とし、新たな空間に配置し直すことで、鑑賞者に身体性をともなうユニークな鑑賞体験を与えます。展覧会では、インターネットで自らの名前を画像検索し、ポートレートを制作した《On Its Own》を展示します。インターネット上に存在する画像の所属先の不明・不透明性、またブラウザーや国によって結果が変化すること等のシステムを問い直します。
http://www.ayseerkmen.com/

クリスティーナ・ベルニングは、三人のなかでは一番若手で、独特の造形力と構成力に今後の活躍が期待される作家です。木材、プラスター、さまざまな拾得物などの日常的な素材を、粗野で未処理な特徴を残したままで使い、一見もろく見える作品を制作します。こうして出来た作品は、西洋美術がよりどころとしている、自然や現存する事物の模倣という定義の解体、再構築をこころみるものです。彼女により生み出された非現実的な造形は、鑑賞者に、形態と空間の概念についての再解釈を迫ります。
http://www.kristina-berning.com/

レディメイドの素材を斬新な構成で変容させるアイシェ・エルクメン、具体と抽象の間を自在に行き来するヘンク・フィシュ、生のままの素材を使いながらも非具象的な表現をおこなうクリスティーナ・ベルニング。今回のトークでは、三人の異なる立体表現を展開する作家たちが新作や旧作について語るほか、ヘンク・フィシュの企画意図などについても紹介します。

ヘンク・フィシュは、2004年にAITのトークに参加して以来、8年ぶりの登壇となります。
皆さんのご参加をお待ちしています。


[ 概要 ]
日時:2012年9月10日(月)19:00-21:00
場所:代官山AITルーム(東京都渋谷区猿楽町30-8 ツインビル代官山 B-403
主催:NPO法人アーツイニシアティヴ トウキョウ[AIT/エイト]
協力:WAKO WORKS OF ART
定員:30名(予約制)
参加費:一般1,000円(税込)、学生・ベースメンバー800円(税込)、ハウスメンバー/サポートメンバー無料
*1ドリンク付き *逐次通訳付き


[ お申し込み方法 ]
otoiawase@a-i-t.net 宛てに、タイトルを「AIT ARTIST TALK #62参加希望」とし、お名前(ふりがな)、ご連絡先を明記したお申込メールをお送りください。(@を半角にして、お使いください)


[ 作家略歴 ]
アイシェ・エルクメン Ayşe Erkmen
1949年トルコ生まれ、イスタンブール及びベルリン在住。トルコを代表する現代アーティスト。2011年ヴェニス・ビエンナーレのトルコ館では、会場内に自らつくった複雑な浄水システムを置き、その中を観客が歩けるようにした。1997年に参加したミュンスター彫刻プロジェクトでは、教会の使用を希望するも許可が下りず、その教会の上空で、近隣の美術館から借用した15~17世紀の彫刻作品をヘリコプターから吊るして舞わせた。日本では2003年、大阪CASOでの企画グループ展に参加、2006年には越後妻有トリエンナーレに参加している。

クリスティーナ・ベルニング Kristina Berning
1984年ドイツ生まれ、同地在住。ミュンスター芸術アカデミーでヘンク・フィシュに師事、その後2011年にGWK Art Awardを受賞、2012にはグレーベン芸術協会で個展を開催。2011年、ドイツのマルタ・ヘアフォルト美術館で開催された二人展では高い評価を受け、その展示内容は「No More Illusions」というタイトルのカタログにまとめられている。

Henk Visch ヘンク・フィシュ
1950年オランダ、アイントホーヘン生まれ。同地在住。最初の夢は指揮者になることだったが、9歳でこれをあきらめ、その後役者、作曲家、建築家等、様々な職業を志す。1980年、彫刻家になることを決意。最初の作品は、560cmの橋で、現在クレラー=ミューラー美術館(オッテルロ、オランダ)のコレクションに加えられている。ヴェニス・ビエンナーレ (1988)、ドクメンタ9(1992)をはじめ、数々の展覧会に出品。近年は西沢立衛建築による森山邸での展示 (2006)や、伊東豊雄設計によるシンガポールVivoCity(2006)や北京でのパブリックアートプロジェクト(2009)に参加するなどアジアでも活躍の場を広げており、オランダを代表するアーティストとして世界的な評価が定着している。2012年、オランダのアメルスフォールト美術館で開催された回顧展は大好評を博した。




「Two birds, a stone and a horse 二羽の鳥と石と馬」展(ヘンク・フィシュ企画)
会期:2012年9月8日(土)-10月13日(土)
会場:WAKO WORKS OF ART(東京都 港区六本木6-6-9 ピラミデビル3F

http://www.wako-art.jp/exhibitions/data/2012/twobirds/


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