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フローレンス・ドワイヤー

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フローレンス・ドワイヤー / Florence Dwyer
(1992年ロンドン生まれ、グラスゴー在住)



スコットランド美術学校卒業。フローレンス・ドワイヤーの作品には陶器やテキスタイル、家具などが用いられ、その造形から制作過程、生活道具として使われるプロセスに潜む力学に向けたリサーチが創作の源となっている。 暮らしの中にみられるデザインとさまざまな生活様式に添いながら、特に工芸、産業や労働者の慣習への視点と日常生活の関係性や歴史を紐解くフローレンスの手法は、1940年代から使われなくなったまま保存されているグラスゴーのThe Tenement House Museumが行うアーティスト・イン・レジデンスプログラムでも用いられた。滞在中は、使い残された石けんや着古された衣服など数々のアーカイヴ品に滲む生活の痕跡を辿っている。加えて、周囲へのインタビューでは「家」にまつわる会話を重ねることで居住者の個人史を浮かび上がらせ、モノや素材の起源から建物への繋がりまでを大きく内包する自身への創作に結実させている。
これまでの展覧会に「I remain Yours」(The Tenement House, Glasgow, 2018)、「Village College」(The Lighthouse Glasgow, 2018)、「Reel Meal」(David Dale Gallery Garden, 2017)など。2018年「Inches Carr Craft Award」、2017-18年「Glasgow Life Visual Arts and Crafts Mentoring Award」受賞。

2019年1月からのレジデンス滞在中は、これまでの方法論をもとに、東京と佐賀県有田町を中心に「家」を訪問してリサーチを行う。江戸時代にみられる長屋を端に現在の居住空間 − 過密した空間における − コミュニティの醸成と、生活用品や工芸品がどのように時代を越えて空間に溶け込んでいるのか探求する。
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滞在期間:2019年1月9日 - 3月19日
助成:平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業
イベント:ワークショップ
日程:2019年2月19日(火)11:00 - 17:00
会場:佐賀大学有田キャンパス
イベント:AIT ARTIST TALK #76 「Greenware」〜スコットランド グラスゴーよりアーティストのフローレンス・ドワイヤーを迎えて〜
日程:2019年3月20日(水)19:00 - 20:30
会場:OLDHAUS(東京都渋谷区)

レジデンスプログラム|レポート&インタビュー:Download (PDF/1.4MB) Edited by Ben Davis
滞在に関する記事:RealTokyo Culture Review Site: AIT ARTIST TALK #76 「Greenware」


Detail of I Remain Yours, objects collected, donated and borrowed from Eliz Murphy, Annette Rauf,
Jane Sutherland and Margaret Watt, 2018
Photograph by Malcolm Cochrane
©Florence Dwyer




I Remain Yours, objects collected, donated and borrowed from Eliz Murphy, Annette Rauf,
Jane Sutherland and Margaret Watt, 2018
Photograph by Malcolm Cochrane
©Florence Dwyer




Making the Bed, Laying the Table, Glasgow Sculpture Studios, 2016
Works made in collaboration with Simon Worthington and Katie Schwab
Photograph by Max Slaven
©Florence Dwyer




Home-ware, Tufted Rug, 2018
Photograph by Malcolm Cochrane
©Florence Dwyer



2019-1- 9