AITスタッフが送る!それぞれのイチオシMAD
いよいよ4月に始まる、現代アートの学校MAD2012。
今日から一人ずつ、MADのプログラムディレクターやスタッフが、それぞれのイチオシMADを紹介していきます!
STAFF 01: ロジャー・マクドナルド
AITの立ち上げメンバーの一人であり、MADのプログラムディレクター。
現在は長野在住、自身のアートスペースを構築中。週に数日、上京しMADや美大で教えている。
スウィーツと恋バナが大好き。宗教学で修士課程を修了、禅寺で修行をしていたことも。
・アートを学びたい人へ、一言!
こんにちは。モダン・アートコースを担当するロジャーです。
今、アートはすごく変化していると思います。すごいスピードで変わっていると思います。
その中でコンテンポラリー・アートは特に複雑で、面白くて、グローバルで、色んなことを我々に語ってくれている気がします。
どうやってこのアートを見るのか?どうやってアートを考えていけるのか?
私はアートを考えるという行為が、今最も面白くて、重要だと思います。
もちろんアートは感情や身体の体験です。しかしアートは最近できた運動ではなく、長い歴史と色んな人
たちの考えや実践の「結び目・つなぐもの」のようなものではないでしょうか?色んな行為、作品、経験とヴィジョンで、
成長してきた気がします。もちろん誰もが知っているアーティストや作品もあれば、ほとんど無名で終わったり、認知されてこなかった
アーティストや作品もあります。この「結び目」は、アートを支えてきたエネルギーだと思います。
「モダン・アート」では、現代に繋がるまでの100年のアートの歴史を皆さんと一緒に振り返ります。
レクチャーでは、2004年に出版された美術の概説書「Art Since 1900」をベースに20世紀のアートを
考えていくので、現代アートの基礎はもちろん、印象派から今日のアートまでしっかり学びたいとい
う方にオススメです。
「Art Since 1900」の内容の一部は、無料で学べるオンライン・レクチャーの「FREE MAD」でも
配信されています。そこで紹介された美術史や批評などもレクチャーで取り上げるので、
さまざまな考えを知り、自分のアートの知識の基礎を強化することができるコースです。
また、オンラインではテキストを配布しませんが、コース受講者には、主要なオンライン・レクチャーのテキストを配布します。
アートの「結び目」を丁寧にほどいていくので、自分なりにアートを「知る」、「解釈」することができます。
2012-2-22