【平面作品案 募集】
変化の時代のいまだからこそ、あなたの挑戦を応援します
- 応募エントリー(WEB)締切:2021年3月15日(月)
- 書類提出期限:4月5日(月)
<受賞者サポート内容>
・賞金50万円、制作・素材・設置費10万円
・マネックスのウェブサイト、AITウェブサイト、プレスリリースやメールマガジンにおける展示紹介
・マネックスの統合報告書への掲載やオリジナルノベルティの制作
新型コロナウイルス感染症の状況により、内容およびスケジュールに一部変更等が生じる可能性があることを予めご了承ください。その場合は、受賞者と共に最善の方法を検討し、実施する予定です。
1. 実施概要|2. 応募要項|3. 応募エントリー方法|4. 応募書類の提出方法|5. 審査結果のお知らせ|6. 審査員プロフィール|7. これまでの受賞アーティスト|8. よくある質問|9. お問い合わせ先
[ ART IN THE OFFICEとは? ]
ART IN THE OFFICEは、現代アートの分野で活動する新進気鋭のアーティストをサポートする公募プログラムで、今年で14回目を迎えます。現代アートが未開拓の表現を追求し、社会の様々な問題を提起する姿勢に共感し、「マネックスを通じて、現代アートアーティストの作品を支援する場づくりをしたい」との想いから、2008年にART IN THE OFFICEは生まれました。
平面作品の展示プランを募集し、受賞アーティストの作品をマネックスグループ株式会社(以下「マネックス」)のプレスルームに約1年間展示します。審査は、アート界とビジネス界、それぞれの分野の第一線で活躍するプロフェッショナル5名によって行われます。受賞者には、賞金を授与し制作費を支給します。
滞在制作および展示を行うプレスルームは、各種取材対応や重要な会議が行われる場所で、メディアを通して作品が紹介されることもあります。制作期間中の社員との交流は、自分の作品をいつもとは違う角度から捉えるきっかけともなるでしょう。作品完成後には、ギャラリストやキュレーター、コレクターを招いたイベントを行うため、アート界のネットワークを広げることも可能です。
設立当初より次代の金融ビジネスのあり方を模索してきたマネックスのオフィスで、あなた自身も新たな表現に挑戦してみませんか。
※本プログラムは、2012年にプログラムの創造性の高さが評価され、公益財団法人日本デザイン振興会(JDP)が主催する「2012年度グッドデザイン賞」(Gマーク)を受賞しています。 また、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 代表取締役社長兼CEOの増田宗昭氏が2011年にゲスト審査員をつとめたことをきっかけに本プログラムに共感し、2012年よりArt in the office CCC AWARDSを設立。2013年には、株式会社ジンズホールディングス 代表取締役CEOの田中仁氏がゲスト審査員をつとめたことを機にJINS ART PROJECTをスタートさせる等、活動の輪は広がりを見せています。
1. 実施概要
主 催:マネックスグループ株式会社
運営協力:NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
審査委員(敬称略・五十音順):
青木彬(インディペンデント・キュレーター)
荒木夏実(東京藝術大学准教授、キュレーター)
塩見有子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]理事長)
中野信子(脳科学者、医学博士、認知科学者、東日本国際大学教授)
松本大(マネックスグループ株式会社代表執行役社長CEO)
[ 受賞者サポート内容 ]
・賞金50万円、制作・素材・設置費10万円
・マネックスとAITのウェブサイト、プレスリリースやメールマガジンにおける展示紹介
・マネックスの統合報告書への掲載やオリジナルノベルティの制作
[ スケジュール ]
1. 応募エントリー |
2月8日(月)- 3月15日(月)11:59 PM |
2. 書類提出 |
2月8日(月)- 4月5日(月)11:59 PM |
3. 審査会 |
5月 |
4. 受賞者発表 |
6月上旬 |
5. 滞在制作・作品設置 |
7月 (最長で約2週間) オフィスでの滞在制作は、(5営業日以上)必須 |
6. イベント |
9月(予定) |
7. 展示の撤収 |
2022年5月(予定) |
[ 応募エントリーから書類提出までのフロー ]
2. 応募要項
[ 対象 ]
現代アートの分野で活動するアーティスト(学生可)
[ 内容 ]
プレスルームの壁(縦169cm × 横870 cm、湾曲)に展示する平面作品案(写真、ドローイング、油彩、水彩など)※旧作は不可
マネックスのプレスルームとレイアウト図(クリックすると拡大表示されます)
[ 作品点数 ]
1人(組)、1作品
[ 審査基準 ]
・企業のプレスルームという空間の特徴(取材・撮影や社内外の重要な会議が行われること、滞在制作中にマネックスの社員との交流が想定されること等)を踏まえ、独自性・先駆性があること。
・「一歩先の未来の金融の創造」というマネックスの企業理念を考慮したもの(金融を作品のテーマに用いる必要性はありません)。
[ 応募条件 ]
・新作1点のみ(複数の提案不可)。旧作や他の公募展で入賞した作品は不可。
・立体、インスタレーション不可。
・作品がプレスルームの壁面に収まること(壁のサイズ:縦169cm × 横870 cm、湾曲)。
・プレスルームの以下の環境・条件に合意できること。
L 平時、会議室・応接室として使用するため、人が頻繁に出入りします。
L 美術館やギャラリーのような温度・湿度管理の行き届いた環境は提供できません。
・約1年間、プレスルームでの展示に耐えうる作品であること(展示期間:2022年5月までを予定)。
L 制作期間中に大きな音を発する作品および制作中・制作後に臭気を発する作品など、マネックスの業務に支障があると判断される作品は不可となります。
L 剥離や凋落が予想される作品は審査の段階で展示が難しいと判断される可能性があります。
L 作品は、受賞者ご自身で設置頂きます。
・社員向けイベントおよび完成作品撮影日を含めて、5営業日以上の滞在制作が可能であること(海外在住アーティスト含む)。なお、新型コロナウイルス感染症の状況によって、社員向けイベントはオンライン化、また滞在制作の日数は変更の可能性があります。
・9月開催予定の作品お披露目イベントに参加が可能であること(新型コロナウイルス感染症の状況によって、人数の制限を設けるなど、一部内容が変更の可能性があります)。
・完成作品に関連した小作品(リサイズあるいは再構成した作品 / サイズ:縦横70cm以内)を展示期間終了後までにマネックスに寄贈可能であること。
L 9月開催予定のレセプション時に、滞在制作した作品と一緒に展示することも可能です。
L 寄贈後、マネックスのアート・コレクションとして収蔵し、社内に展示します。
・制作およびイベントなどに関わる交通費は、受賞者の負担となります。
[ 所有権および著作権の扱い ]
・完成作品の所有権および著作権は、受賞者に帰属するものとします。
・受賞者は、主催者に対し、完成作品の撮影、マネックスの統合報告書(年次事業報告書)やマネックスオリジナルノベルティ等への完成作品図版の掲載、広報目的での各種媒体への掲載など、完成作品を複製その他の利用する権利を無期限且つ無償で許諾するものとします。
・プレスルームでの展示期間が終了した後、完成作品は受賞者に返却します。
・詳細は、受賞者と主催者が別途取り交わす合意書又は契約書によるものとします。
[ 個人情報の取り扱いについて ]
個人情報は、応募書類の提出により、本プログラムの主催者であるマネックスおよび運営協力者であるNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト](以下、AIT)に提供されます。お預かりした個人情報は、審査に関する作業に限り利用し、いかなる第三者にも提供いたしません。ただし、受賞者の氏名のほか受賞者と主催者/運営協力者との間で別途合意される情報については、本プログラムの性質上、公表されることをご了承ください。
3. 応募エントリー方法
以下URLより必要事項をご記入の上、エントリーください。
受付後、5営業日以内にAITより応募書類提出先のURL(Dropbox)ほか、提出書類に関する手引き(PDF / 207KB)等をお送りいたします。(書類提出期限:4/5[月])
メールが届かない等、ご質問がありましたら、下記お問い合わせまでご連絡ください。尚、審査に関するお問い合わせにはお答えしかねますので、予めご了承ください。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/ae5b5b71692183
[ 応募エントリー締切 ]
2021年3月15日(月)11:59PM
締め切りました。多数のエントリーありがとうございました。
4. 応募書類の提出方法
応募書類のデータアップロードにはDropboxを利用します。Dropboxのアカウントをお持ちでない方も使用できます。
エントリー後、AITからお送りした指定のURLに、下記A)とB)の応募書類一式をzip形式に圧縮してアップロードしてください。
[ A. 応募用紙(フォーマット) ]
以下PDFもしくは、Excelのどちらかをご提出ください。内容は同じものです。
PDFダウンロードはこちらから(PDF / 70KB)
Excelダウンロードはこちらから(Excel / 20KB)
・内容
1. 応募者情報(学歴等)
2. 作品コンセプト(作品のタイトル、コンセプト、具体的な内容):上限3ページまで
3. 作品プラン(展示方法、素材、サイズ、制作スケジュールなどの具体的なプラン):上限3ページまで
[ B. ポートフォリオ ]
以下の仕様にあわせて、ご提出ください。
・サイズ:A4
・データの拡張子:PDF
・ページ:上限10ページまで
・内容:過去作品や展示風景の様子など、これまでの活動がわかる写真や画像のあるもの。形式は問いません。
[ 書類提出期限 ]
2021年4月5日(月)11:59PM
[ 注意事項 ]
・応募書類の返却はいたしかねます。
・応募書類は、全てデータのみのご提出となります。郵送での受付は行っておりませんので、ご注意ください。
・「A. 応募用紙」は、指定の枠内に、おさめてください。レイアウトの変更は行わないでください。
・「A. 応募用紙」の2.作品コンセプトと3.作品プランのページを増やしたい場合は、上限3ページまで可能です。
・「A. 応募用紙」の2.作品コンセプトと3.作品プランは、審査員に完成イメージがなるべく明確に伝わるよう、ドローイングや写真、グラフィック画像などでわかりやすく表現してください。
・滞在制作および展示方法等について、主催者と協議の上、調整させていただく場合があります。
・原則として、と著しくかけ離れた作品は制作することができません。
・必ず、上記「応募条件」と「所有権および著作権の扱いについて」をご確認の上、ご応募ください。
・不備のあるものは審査対象となりませんのでご注意ください。
5. 審査結果のお知らせ
受賞者には、5月中にお電話にてご連絡いたします。
また、6月にマネックスとAITウェブページ上にて受賞者を発表予定です。
審査結果に関するお問い合わせにはお答えしかねますので、予めご了承ください。
なお、滞在制作・作品設置前に、受賞者には作品の具体的な制作および展示方法に関してマネックスにてご説明いただきます。
作業が問題なく進められることを双方で確認した後、マネックスと作品制作に関する合意書又は契約書を締結します。
6. 審査員プロフィール
審査は、アート界の第一線で活躍するアートの専門家3名と、ビジネス界のプロフェッショナル2名によって行われます。※以下敬称略、50音順
青木 彬(インディペンデント・キュレーター)
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1989年生まれ、東京都出身。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協同して様々なアートプロジェクトを企画している。これまでの主な企画展・プロジェクトに「ソーシャリー・エンゲイジド・アート展」(アーツ千代田 3331、2017年)、「黄金町バザール2017 Double Façade 他者と出会うための複数の方法」(横浜市、2017年)、社会的養護下ほか様々な環境にある子どもたちとアーティストを繋ぐ「dear Me」プロジェクト(AIT、2017年〜)、「KAC Curatorial Research Program vol.01「逡巡のための風景」(京都芸術センター、2019年)などがある。また、2019年よりアートと福祉、農業が交差する文化交流拠点「喫茶野ざらし」プロジェクトを立ち上げ、共同ディレクターとしても活動。 |
荒木 夏実(東京藝術大学准教授、キュレーター)
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慶應義塾大学文学部卒業、英国レスター大学ミュージアム・スタディーズ修了。三鷹芸術文化振興財団学芸員、森美術館キュレーターを経て2018年より現職。担当した展覧会「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」(2014年、森美術館)では、第26回倫雅美術奨励賞、第10回西洋美術振興財団学術賞を受賞。そのほか主な企画展に「ディン・Q・レ展:明日への記憶」(2015年)、「六本木クロッシング2016:僕の身体、あなたの声」(2016年、森美術館)、「彼女たちは歌う」(2020年、東京藝術大学美術館陳列館)などがある。 |
塩見 有子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]理事長)
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学習院大学法学部政治学科卒業後、イギリスのサザビーズインスティテュートオブアーツにて現代美術ディプロマコースを修了。帰国後、ナンジョウアンドアソシエイツにて国内外の展覧会やプロジェクトのコーディネート、コーポレートアートのコンサルタント、マネジメントを担当。2002年、仲間と共にNPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]を立ち上げ、代表に就任。AITでは、アーティストやキュレーター、ライターのためのレジデンス・プログラムや現代アートの教育プログラムMADを始動させたほか、メルセデス・ベンツやドイツ銀行、日産自動車ほかの企業とのアート・プログラムについて、企画やコンサルティング、マネジメントを行う。その他、財団や企業等の委員やアドバイザー、審査員などを務める。 |
中野 信子(脳科学者、医学博士、認知科学者、東日本国際大学教授)
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1998年東京大学工学部応用化学科卒業、2008年東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。2008年フランス国立研究所ニューロスピンにて博士研究員として勤務、2010年帰国。2013年東日本国際大学客員教授、横浜市立大学客員准教授就任、2015年東日本国際大学教授に就任。現在、脳や心理学をテーマに研究や執筆の活動を精力的に行っている。科学の視点から人間社会で起こりうる現象及び人物を読み解く語り口に定評がある。 |
松本 大(マネックスグループ株式会社代表執行役社長CEO)
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1963年生まれ、埼玉県出身。1987年東京大学法学部卒業。 ソロモン・ブラザーズを経て、1990年ゴールドマン・サックス入社、30歳で当時同社最年少のジェネラル・パートナー就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資でオンライン専業の株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。現在、マネックスグループ株式会社 取締役会長兼代表執行役社長 CEO、マネックス証券株式会社 取締役会長、コインチェック株式会社 取締役会長、TradeStation Group, Inc. 取締役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任、現在、米マスターカード社外取締役、Human Rights Watch国際理事会副会長を務める。 |
7. これまでの受賞アーティスト
各アーティストの完成作品およびプロフィール等の詳細はマネックスウェブサイト内のART IN THE OFFICEページからご覧いただけます。
2020年度:宮内 裕賀(みやうち ゆか)
2019年度:吉田 桃子(よしだ ももこ)
2018年度:金子 未弥(かねこ みや)
2017年度:橋本 晶子(はしもと あきこ)
2016年度:菅 隆紀(すが たかのり)
2015年度:蓮沼 昌宏(はすぬま まさひろ)
2014年度:川内 理香子(かわうち りかこ)
2013年度:野原 万里絵(のはら まりえ)
2012年度:福士 朋子(ふくし ともこ)
2011年度:渡邊 トシフミ(わたなべ としふみ)※現在のアーティスト名:わたなべ としふみ
2010年度:中田 周作(なかた しゅうさく)※現在のアーティスト名:小磯 周作(こいそ しゅうさく)
2009年度:松本 力(まつもと ちから)
2008年度:坂口 恭平(さかぐち きょうへい)
8. よくあるご質問
<応募対象・条件について>
・応募に年齢制限はありますか?
ありません。学生も含め、「現代アートの分野で活動するアーティスト」が応募対象になります。
・グループやユニットで応募することはできますか?
できます。応募エントリーフォームの「アーティスト名またはユニット名」欄に、必ず代表者名もご記入ください。
・外国国籍ですが応募できますか?
できます。但し、応募書類は日本語で記載、またプログラムも日本語でのコミュニケーションになりますので、ご留意ください。
・海外在住です。応募は可能でしょうか?
できます。但し、原則「5営業日以上の滞在制作が可能であること」が応募条件となりますので、ご留意ください。また、作品設置(7月)と展示の撤収(来年5月予定)もアーティストご自身で行っていただきます。
<応募書類について>
・書類受付は、オンラインのみですか?
はい。新型コロナウイルス感染症拡大に伴い審査会方法を見直し、今年度より、完全オンラインに移行しました。
・郵送での受付は可能でしょうか。また、応募書類を郵送で送ってもらえますか?
前述の理由により対応していません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
・応募用紙は、指定のフォーマット以外の提出でも対応可能ですか?
対応できません。指定したフォーマット以外のご提出は、審査対象外となる場合があります。
・応募用紙に画像が挿入・レイアウトできませんでした。
該当画像を格納したフォルダを新規作成し、zip形式で圧縮後、DropboxのURLにアップロードしてください。必ず、画像がどこにレイアウトされ、どの画像データなのか照合できるようにしてください。照合できない場合は、審査対象外となる場合があります。
例)作品プラン内に画像データ名を記載:work1.jpg / Dropboxにアップロードした画像のデータ名:work1.jpg
※エントリー後にお送りしている手引きをご確認ください。
・提出するポートフォリオに規定はありますか?
以下の仕様にあわせて、ご提出ください。以下の仕様以外のご提出は、審査対象外となる場合があります。
・サイズ:A4
・データの拡張子:PDF
・ページ:上限10ページまで
<滞在制作・作品設置・撤収について>
・作品の設置方法は?
壁面の裏は石膏ボードに下地(要確認)が入っていますので、虫ピンや釘などの使用が可能です。
ピクチャーレールはありません。天吊りはできません。壁が大きく剥離するような強力両面テープの使用も不可です。具体的な設置方法は、受賞者と現地を見てマネックスとも検討の上、決定します。
・平面作品(キャンパスなど)の厚さに制限はありますか?
具体的な制限はありませんが、一般的なキャンバス枠の厚み(20mm程度)は展示可能です。但し、曲面の展示面に対して、落下や剥落がない方法で展示できることが条件です。
・設置の際に壁に穴を開けた場合、撤去の際の修復もアーティストが行うのでしょうか?
いいえ、撤去のみお願いしています。原状復帰はマネックスで行います。
<そのほか>
・申請完了のメールが届きません。
AITまでご連絡ください。
なお、お電話でのお問い合わせ窓口は設けておりませんので予めご了承ください。
9. お問い合わせ先
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
担当:大隈(おおくま)、藤井(ふじい)
メールアドレス:otoiawase★a-i-t.net (★を@に変えて送信してください。)
※ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大の影響により、AITは在宅勤務(リモートワーク)を実施しております。 ご不便・ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんが、ご理解とご了承の程、よろしくお願いいたします。
マネックスグループ株式会社について
"MONEYのYの一歩先を行くMONEX":
現在、日本、米国、中国(含む香港)、オーストラリアにリテール向けのオンライン証券ビジネスの本拠地を持ち、また資産形成事業、投資教育、M&A、FX、仮想通貨交換業などさまざまな金融ニーズに応える、グローバルなオンライン金融グループです。
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]について
キュレーターやアート・オーガナイザー6名が、現代アートと視覚文化を考えるための場作りを目的として2002年に設立した団体で、現代アートの学校やアーティスト・イン・レジデンス、展覧会やシンポジウムなどの企画制作事業を行っています。本プログラムでは、運営協力を行っています。
情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]卒業。コンセプチュアルパフォーマンス・アーティスト、リサーチャー。また、自身をポスト・インターネット時代のベンダー(Bender)とも説明する。日常生活に浸透するAmazonやYouTubeなども活動の場として取り込み、既存の回路や秩序をこれまでとは異なるものに変容させ、それらの使用法に問いを投げたり価値観を露呈させる。ルールを逸脱しながらも、そこから生まれるものやシステムとの共存がテーマの一つとされる。
プログラムでは、現実における私的なストーリーがヴァーチャル空間とどのように溶け合うのかをリサーチ、3Dスキャニングを用い、身の回りの物に架空のストーリーをのせ、ゲーム制作に関するマーケットでそれらを流通させることを試みる。
これまでの展覧会やプロジェクトに、「TRANS BOOKS DOWNLOADs」(オンライン、2020-)、「SICF19 Winners Exhibition」(スパイラルホール、2019)、「あきたの美術 2017」(秋田県立美術館、2017)、"凡人ユニット"として「What is marriage?」(ビヨンポイント、秋田、2017)などがある。
平成30年度メディア芸術クリエイター育成支援事業に、《ちいさいまよい家(が)/ちいさいまよい家(が)のために》(仮)が採択される。
ウェブサイト
プログラム期間:2021年1月15日 - 2月26日
助成機関: 令和2年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業
ハーグにあるロイヤル・アカデミー・オブ・アートにて、インダストリアルデザインを学ぶ。
習慣とそれにまつわる思考を調整するようなローテクの持続可能性について関心が高く、インダストリアル・デザインで実践される難解、かつ科学技術的な問題解決志向に疑問を投げかける。不可視または忘却されつつ重要であることを追求しようと活動している。環境とウェルビーイングに関するケアとして、自給自足の経済、自然界や生物形態から学び、インスピレーションをデザインに取り入れる(バイオミミクリ)ことを目指している。
プロデューサーやリサーチャーとしての活動も行うフェルドマンのデザイン手法は、領域横断的な学びとさまざまな素材を用いた試作をもとに、プロジェクトにおけるアウトぷっとは、コンセプチュアル・プロダクトデザイン、グラフィック、タイポグラフィ、写真、音声、映像、執筆など幅広い。
ウェブサイト
プログラム期間:2021年1月15日 - 2月26日
助成機関: 令和2年度アーティスト・イン・レジデンス活動支援を通じた国際文化交流促進事業、Creative Industries Fund NL, Stichting Cultuur Eindhoven
初の試みとしてオンラインでの開催となった「Total Arts Studies2020」は、おかげさまで無事に全プログラムが終了し、幅広い層の方たちとともに、気候危機や精神的ケアと芸術というテーマを通して、私たちが生きる「今」について考えることができました。
また、アーカイヴ視聴について、見逃し配信や再度開催を希望するお問い合わせを多数頂き、大変感謝しております。ありがとうございます!
つきましては、一部のレクチャーのアーカイヴ(録画映像)を改めてpeatixにてチケット販売いたします。
《販売期間:2020年12月18日(金)〜2021年1月11日(月・祝)まで》
*ご参加いただいた受講生のみなさんは、継続してpeatixの「イベント視聴ページ」より引き続き視聴が可能です。
ぜひこの冬、これからのアートの役割についてじっくり学んでみてはいかがでしょうか。
みなさまのご参加お待ちしております。
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★ 受講者特典 ★
Total Arts Studies 2020 Thank you Online Party 開催! *要予約 先着100名
プログラム終了後に、ご参加されたみなさんとの交流を広げるオンラインパーティを開催します。講師やスタッフと直接話したい方はぜひご参加下さい!
日時:12月17日(木)19:00-20:30(予定)
場所:オンライン(AIT Zoom ルーム)
定員:100名(先着順)
申込み・参加方法:本プログラムお申し込み時に、参加の有無をお知らせください。当日のAIT zoom URLは、別途AITからメールでご案内します。
1)UBIA ゼミ
UBIOS(宇宙美術オンラインシリーズ)「静かになった美術館:パンデミックや気候危機からアートを考える」
UBIA (宇宙美術アカデミー)は、ロジャー・マクドナルドが2018年に長野県佐久市望月にある体験型美術館「フェンバーガーハウス」にて設立したワークショップセンターです。
UBIAの主な関心は、「宇宙美術」です。これは長年ロジャーが研究してきたアートと「宇宙意識」の関係が根底にあります。芸術はどのように広い宇宙や、拡張された意識/エゴを表現してきたのか?そこには、美術作品だけではなく、実際に人間や地球に対して役に立つメソッド、テクニックや生活の知恵が多く見られます(例えば、深い美術鑑賞や音楽鑑賞の方法、肉体を動かすこと、儀式性やコミュニティーの中で活動をすること)。
また、UBIAは「ホリスティック」なアプローチで、芸術があらゆる領域とつながりを持っていることを大切にしています。このような芸術の歴史や実践を追求することで、我々が今おかれている様々な心理的/精神的な病いや地球規模の危機(気候変動、経済の格差やパンデミック)に重要な「スキル」または「適応力」を発見し、生活の中で必要とされる「ケア」や「サポート」を取り入れていきます。
本ゼミでは、「気候変動危機」、「パンデミック」「コロナ禍における芸術鑑賞」などをテーマに、レクチャーを開催します。
Lecture 1)気候変動危機の今:社会の崩壊、適応、希望& 2020年気候危機ヘッドラインニュースを振り返る
Lecture 2)地球絶滅適応探知センター:気候危機やパンデミックと芸術から学べる適応法
Lecture 3)ズームインアート:コロナの時代に「ギガピクセル」のアート作品を見る
詳しくはこちら>>
*Lecture 1 & 2 はセットでの受講をオススメします。
artwork by Fumito Urabe
2)dear Me ゼミ
見えるものと見えないものからアートとココロを考えるオンラインシリーズ
多様な当事者とアートの学び・体験を考察する
dear Me プロジェクトは、アーティストと多様な環境下の子どもたちをつなぎ、表現を通じた自由な学びと精神の健康を考察する目的として2016年に開始しました。
これまで、時に鋭く社会を眺めるアートの思考に子どもたちが触れることで、複雑な世界を自分なりにとらえて表現するワークショップを実施したり、子どもを取り巻く社会課題を大人が考え共に考察することで、アートと福祉の協働を目指す場を作って来ました。
今、パンデミックによる見えないモノへの脅威や価値観の揺らぎによって心の健康が揺さぶられる中、dear Meでは、アートの体験がどのように「メンタルヘルス」や時に「ケア」と結びつくか考えたいと思っています。このオンラインシリーズは、その最初のブレインストーミングの場として、大人と子どもに向けて行われます。
4回を通して、dear Meのこれまでの実践を紹介しながら、美術史や実験教育の中の子どもとアーティストの関係や、美術館などで行われる多様な背景を持つ人々とのアートの体験について話し合います。また、芸術と精神科医療を融合させた先行事例として、dear Meが2018年に協働したオランダ・アムステルダム郊外の森にある精神科医療施設で芸術家滞在プログラムを実施するフィフス・シーズンを迎えた対話、そしてアーティストが作品を紹介しながら科学や生活について考える、子どもたちに向けたレクチャーも開催します。不確かな時代の中で、アートが私たちの精神や身体にどのように作用するのか、みなさんと考えます。
Lecture 1)dear Me!!ー実験教育の歴史、アートと子どもの実践から
Lecture 2)多様なアートの「学び」を分かち合う場へ - パンデミックの美術館、アーティスト
Lecture & Discussion 3)オランダ、フィフス・シーズン x dear Me対談「メンタルヘルスとアートの有用性」
Workshop For Children 4)アーティストと考える科学と生活の教室:三原聡一郎(実験とお話しの回)*小学生3年生〜6年生の子どもたち対象
詳しくはこちら>>
[ 注意事項 ]
・本イベントでは、オンライン会議サービス「Zoom」を利用します。セキュリティ強化のため、AITのZoomルームにパスワードを設けて開催します。
・本イベントは申込者本人のみの視聴に限らせていただきます。 URLの転送、また、視聴中の録画・録音は固くお断りいたします。
・レクチャー内容は、録画・録音を行います。申込者全員に後日アーカイヴ映像をメールにて共有します。当日レクチャーを欠席した場合は、こちらをご視聴下さい。(視聴期間:1週間)
・録画・録音したレクチャーは、今後編集してAIT HPにて配信を行う予定です。予めご了承ください。
・本イベントのご参加にはインターネットの接続が必要です。お使いのコンピュータ設定やネットワーク環境をご確認ください。正しく視聴できない場合がありますので予めご了承ください。
・Webブラウザを利用したZoomサービスへの接続も可能ですが、事前にZoomアプリ(最新クライアント 5.2.0にアップデートください)のインストールをお勧めします。新規アカウント作成は必要ありません。(Zoomの利用について)
・悪質と判断した場合は退室いただく場合があります。また、Zoom利用によって生じた損害に対してAITは一切の責任を負いません。
・お使いのコンピュータ設定やネットワーク環境によっては、正しく視聴できない場合がありますので予めご了承ください。
・通信トラブルについて、主催者側ではお答えしかねますので予めご了承ください。
[ 講師プロフィール ]
ロジャー・マクドナルド(AIT、フェンバーガーハウス館長)
東京生まれ。イギリスで教育を受ける。学士では、国際政治学。修士では、神秘宗教学(禅やサイケデリック文化研究)。博士号では、『アウトサイダー・アート』(1972年)の執筆者ロジャー・カーディナルに師事し美術史を学ぶ。1998年より、インディペンデント・キュレーターとして活動。「横浜トリエンナーレ2001」アシスタント・キュレーター、第一回「シンガポール・ビエンナーレ 2006」キュレーターを務める。2003年より国内外の美術大学にて非常勤講師として教鞭をとる。長野県佐久市に移住後、2013年に実験的なハウスミュージアム「フェンバーガーハウス」をオープン、館長を務める。また、国内初の英国式「チャトニー」(チャツネ)を生産・販売している。興味は美術史、絵画、変性意識状態、オーディオ鑑賞、踊り、山。AIT設立メンバーの一人。https://www.fenbergerhouse.com
Lecture 2)地球絶滅適応探知センター:気候危機やパンデミックと芸術から学べる適応法
日時:11月11日(水)19:00-20:30
「地球絶滅適応探知センター」は、2019年にフェンバーガーハウスの館長であるロジャー・マクドナルドが設立した小さな研究センターです。ここでは、様々な絶滅の危機に対してアートがどのような「役割」や「知恵」を共有してきたのかを集め、実践をしています。20世紀はある意味、地球の絶滅と隣り合わせに過ごしてきたとも言えるでしょう。特に核戦争のリスクは近代文明社会にとって大きな「かげ」のような存在として我々の心理状態までにも影響を及ぼしてきました。20世紀の芸術家たちはこの地球の絶滅に対して何を考えていたのでしょうか。この厳しい現実に対して、「諦め」ではなく「より良く生きる」ための「知恵」や「適応」をどのように考えてきたのでしょうか。
2018年にグローバルチャレンジ財団(The Global Challenges Foundation)があるレポートを発表しました。このレポートには人類が絶滅を引き起こす要因が細かく分析されています。気候変動により増加している自然災害や食糧不足、世界規模のパンデミックはこのレポートで大きく取り上げられています。これからの世界は巨大なチャレンジとリスクの中へ突入しています。本レクチャーでは、20世紀を生き抜いた芸術家たちの表現や思考や、センターの主な研究資料を紹介しながら、芸術のもう一つの「有用性」の可能性について考えます。
*Lecture 1)とあわせての受講をおすすめします。
レポートはこちら>>
[ キーワード ]
・パティオとパビリオン:「This was Tomorrow」ホワイトチャペルギャラリー、ロンドン、1956年
・グスタフ・メッツガー:自動破壊芸術
・草間 彌生:自己消滅
・ロバート・スミッソン:心の堆積
・松澤 宥:破局芸術や世界蜂起
・リジア・クラーク:体のファンタズマゴリア
・アナ・ハルプリン:儀式と動き
・アナ・メンディエタ:危機儀
・ブライアン・イーノ:市民回復センター
・これからの芸術の一つの役割
受講料:1,000円(税別)*お申し込みは、外部サイト(Peatix)になります
Lecture 3)ズームインアート:コロナの時代に「ギガピクセル」のアート作品を見る
日時:11月18日(水)19:00-20:30
2011年にGoogle が「アートプロジェクト Arts & Culture」を公開しました。世界の美術館に所蔵される絵画作品を「ギガピクセル」超HD画像として見られる画期的なサイトが生まれました。「ギガピクセル」画像は10億ピクセルを超える解像度の画像です。2016年にはGoogleはこのプロジェクトをさらに拡張し、「アートカメラ」を開発しました。このカメラは比較的ポータブルで、短かい時間で「ギガピクセル」の撮影をすることができます。2020年6月には約1800の「ギガピクセル」画像がオンラインで公開されて、「Zoom Views」というプロジェクトサイトではアート作品の表面に「突入」することができるようになりました。
こうしたアートの鑑賞体験はどのような性質を持っているのでしょうか。そこには、今まで語られてきた美術史や美学を超えるもう一つの鑑賞方法が生まれているのでしょうか。 ロックダウン中、多くのアートファンは自宅からこのサービスを使って、絵画作品に没入したことでしょう。本レクチャーではこの新しいデジタル複製についての批評や考え方について紹介し、参加者とともに議論します。
レポートはこちら>>
[ キーワード ]
・Google「Zoom Views」について
・Google「Zoom Views」の美術史的背景:モホリ=ナジ・ラースローからアップルの「バーチャルミュージアム」
・アートに近すぎでは? by ジェームズ・エルキンズ
・21世紀のHDアート鑑賞
・全てがデジタルイメージ:衛星技術、軍と監視
・再びサイケデリックな鑑賞:伸び縮みする視覚、美術館ではなぜもっと双眼鏡を見ないの?
受講料:1,000円(税別)*お申し込みは、外部サイト(Peatix)になります
[ 注意事項 ]
・本イベントでは、オンライン会議サービス「Zoom」を利用します。セキュリティ強化のため、AITのZoomルームにパスワードを設けて開催します。
・レクチャー内容は、録画・録音を行い、申込者全員に後日アーカイヴ映像をメールにて共有します。当日レクチャーを欠席した場合は、こちらをご視聴下さい。(視聴期間:1週間)
・録画・録音したレクチャーは、今後編集してAIT HPにて配信を行う予定です。予めご了承ください。
・本イベントのご参加にはインターネットの接続が必要です。お使いのコンピュータ設定やネットワーク環境をご確認ください。正しく視聴できない場合がありますので予めご了承ください。
・Webブラウザを利用したZoomサービスへの接続も可能ですが、事前にZoomアプリ(最新クライアント 5.2.0にアップデートください)のインストールをお勧めします。新規アカウント作成は必要ありません。(Zoomの利用について)
・悪質と判断した場合は退室いただく場合があります。また、Zoom利用によって生じた損害に対してAITは一切の責任を負いません。
・お使いのコンピュータ設定やネットワーク環境によっては、正しく視聴できない場合がありますので予めご了承ください。
・通信トラブルについて、主催者側ではお答えしかねますので予めご了承ください。
[ 本プログラム講師・モデレーター プロフィール ]
堀内 奈穂子(AIT、dear Me ディレクター)
エジンバラ・カレッジ・オブ・アート現代美術論修士課程修了。2008年より、AITにてレジデンス・プログラムや展覧会、シンポジウム、企業プログラムの企画に携わる。ドクメンタ12マガジンズ・プロジェクト「メトロノーム11号 何をなすべきか?東京」(2007)アシスタント・キュレーター、「Home Again」(原美術館、2012)アソシエイト・キュレーターを務める。国際交流基金主催による「Shuffling Space」展(タイ、2015) キュレーター、「Invisible Energy」(ST PAUL St Gallery、ニュージーランド、2015)共同キュレーター。アーカスプロジェクト (2013) 、パラダイスエア(2015、2016)、京都府アーティスト・イン・レジデンス事業「大京都in舞鶴」(2017)のゲストキュレーターを務める。 2016年より、AITの新たなプロジェクトとして、複雑な環境下にある子どもたちとアーティストをつなぐ「dear Me」プロジェクトを開始。アートや福祉の考えを通した講座やワークショップ、シンポジウムを企画する。
Lecture 2)多様なアートの「学び」を分かち合う場へ - パンデミックの美術館、アーティスト
日時:11月12日(木)19:00-20:30
講師:堀内奈穂子(AIT、dear Me ディレクター)
定員:40名
Photo by 泉望
近年、特にヨーロッパやアメリカでは、医師が患者の心身の健康回復を促進する治療の一環として、美術館への訪問を「処方」するなど、芸術の体験が特に心の健康効果に有用だという実証がされています。また、国内外の多くの美術館では、障がいがある人々との対話プログラムや、アルツハイマーの当事者とその家族向けの鑑賞メソッド、また、入院中ほか美術館にアクセスしにくい人々に向けたロボットを通した美術鑑賞など、多様な人々に向けて、より開かれたプログラムを創出しています。 コロナ禍において、多くの美術館やアーティストが一時的に活動の停止が余儀なくされた中で、一部では積極的にオンラインを活用をしながらも、鑑賞や対話の場は現在、どのような展開を見せているのでしょうか。
本レクチャーでは、近年の「アート処方」のさまざまな取り組みと共に、美術館やアーティストによる多様な当事者に向けた鑑賞プログラム、そして、AITが2019年に精神障害などを抱えた当事者の地域活動拠点「ベてるの家」と協働して行ったアーティスト・イン・レジデンスを紹介しながら、アートが本来はダイナミックに動き続ける私たちの心や記憶にどのように作用し得るのか、考えます。
レポートはこちら>>
[ キーワード ]
・美術館と多様な鑑賞プログラム
・コロナ禍のオンラインの学び
・アート処方
・アートと精神
受講料:1,000円(税別)*お申し込みは、外部サイト(Peatix)になります
Lecture & Discussion 3)オランダ、フィフス・シーズン x dear Me対談「メンタルヘルスとアートの有用性」
日時:11月19日(木)19:00-20:30(予定) → 11月26日(木)19:00-20:30に変更になりました。
講師:エスター・フォセン(フィフス・シーズン ディレクター、キュレーター)
モデレーター:堀内奈穂子(AIT、dear Me ディレクター)
定員:40名
*本プログラムは英語となりますが、必要な場合はモデレーターが逐次通訳を行います。
*逐次通訳、あるいは要約通訳があります。
*この講座は、アートの力で環境や障がいに負けない心を育む、子どもたちの支援プロジェクトの一環として、「2020年度 資生堂カメリアファンド花椿基金」による寄付で開催されます。
Courtesy of The Fifth Season
フィフス・シーズン(The Fifth Season)のディレクター、エスター・フォセン氏を迎えた対話を行います。フィフス・シーズンは、アムステルダム郊外の広大な森の中にある精神科医療施設の敷地内でアーティスト・イン・レジデンスを実施し、福祉とアートを結ぶ先駆的な活動を行なってきました。dear Meプロジェクトでは、2018年にフィフス・シーズンのディレクターを招聘し、アーティストの和田昌宏氏を迎えてアートと精神を考えるワークショップを子どもと大人を対象に実施しました。
2020年に入り、その拠点をアムステルダム市内に移動し、新たな展開も見せ始めているフィフス・シーズンの活動。アーティストと患者の対話やリサーチから生まれる作品や展覧会や、その先にある精神疾患を抱えた人々に対する偏見や先入観への批判、そして、特にパンデミックにおいて喫緊の課題となっているメンタルヘルスに対する視点や、そうした活動を活発に支援するオランダの「ソーシャル・エンタープライズ(社会的企業)」などについて、近年の具体的な活動についてお聞きします。
レポートはこちら>>
[ キーワード ]
・アートと精神科医療施設の取り組み
・メンタルヘルスとアートの有用性
・ソーシャル・エンタープライズの活動
[ 講師 プロフィール ]
エスター・フォセン / Esther Vossen(フィフス・シーズン ディレクター、キュレーター)
オランダ生まれ、在住。メンタルヘルスとアートを考察するアーティスト・イン・レジデンスプログラム「フィフス・シーズン」のディレクター兼キュレーター。医療団体のアートコレクションや収蔵などのコンサルタント業務にも携わるほか、「フィフス・シーズン」では、研修期間中の精神科医や美術大学の学生に向けたトレーニング・プログラムを手がける。また、アートと精神科医療に関連する数々のレクチャーや研修に加え、アートとメンタルヘルスに関わる展覧会の企画も行う。http://www.vijfde-seizoen.nl/en/
2018年にAITのレジデンスで滞在した際のインタビューはこちら
受講料:1,500円(税別)*お申し込みは、外部サイト(Peatix)になります
Workshop For Children 4)アーティストと考える科学と生活の教室:三原聡一郎(実験とお話しの回)
日時:12月12日(土)13:00-14:30 (途中、10分間の休憩あり)
講師:三原聡一郎(アーティスト)
モデレーター:堀内奈穂子(AIT、dear Me ディレクター)
定員:10名
対象:小学生3年生〜6年生の子どもたち
*この講座は、アートの力で環境や障がいに負けない心を育む、子どもたちの支援プロジェクトの一環として、「2020年度 資生堂カメリアファンド花椿基金」による寄付で開催されます。
この教室では、アーティスト、そして時々みなさんも先生になって一緒に発見を楽しみます。
アーティストって、どんなお仕事なのでしょうか?
今回の先生、三原聡一郎(みはらそういちろう)さんは、自然の中で見つけられる植物や目に見えない小さな生物、水や空気に注目して創作(そうさく)しています。自然の中で見つけるモノと、いろいろな実験をしながら自分で発明した機械(きかい)やテクノロジーとつなげて、だれも見たことがないような新しい装置(そうち)を生み出しています。
今回は、三原さんとみなさんをオンラインでつないで、「光」、「水」、「苔(こけ)」の3つについてお話しを聞きます。三原さんが普段している実験や、おうちのベランダで育てている苔を見ながら、太陽や水、生命(いのち)について考えたり、参加するみなさんにも、温かい飲み物を用意してもらい、コップの表面につく水のつぶつぶ=結露(けつろ)や湯気をじっくり観察しながら、身の回りのモノから自分だけの新しい発見をします。
ほかにも、三原さんが世界のいろいろな場所で科学者や研究者と一緒にしたお仕事や、写真や映像を見ながら、今の時代を生きるアーティストのお仕事について聞き、みなさんからの質問にも答えます。
レポートはこちら>>
[ キーワード ]
・テクノロジーと自然の関係性を考える
・子どもの自主的な発見と学び
・アーティストのお仕事って?
・驚きとなぜ?を見つける
・身近なものから創造する発想
・フリースタイルな観察 つくりながらかんがえる
[ 講師 プロフィール ]
三原聡一郎(アーティスト)
1980年東京都生まれ、京都府在住。情報科学芸術大学院大学 [IAMAS]修了(2006年)。音、泡、放射線、虹、微生物、苔、気流、電子、水など多様な素材をモチーフに、自然現象とメディアテクノロジーを融合させた実践を行う。http://mhrs.jp/
受講料:1,500円(税別)*お申し込みは、外部サイト(Peatix)になります
[ 注意事項 ]
・本イベントでは、オンライン会議サービス「Zoom」を利用します。セキュリティ強化のため、AITのZoomルームにパスワードを設けて開催します。
・レクチャー内容は、録画・録音を行い、申込者全員に後日アーカイヴ映像をメールにて共有します。当日レクチャーを欠席した場合は、こちらをご視聴下さい。(視聴期間:1週間)
・録画・録音したレクチャーは、今後編集してAIT HPにて配信を行う予定です。予めご了承ください。
・本イベントのご参加にはインターネットの接続が必要です。お使いのコンピュータ設定やネットワーク環境をご確認ください。正しく視聴できない場合がありますので予めご了承ください。
・Webブラウザを利用したZoomサービスへの接続も可能ですが、事前にZoomアプリ(最新クライアント 5.2.0にアップデートください)のインストールをお勧めします。新規アカウント作成は必要ありません。(Zoomの利用について)
・悪質と判断した場合は退室いただく場合があります。また、Zoom利用によって生じた損害に対してAITは一切の責任を負いません。
・お使いのコンピュータ設定やネットワーク環境によっては、正しく視聴できない場合がありますので予めご了承ください。
・通信トラブルについて、主催者側ではお答えしかねますので予めご了承ください。
2021年1月、AITとオランダのアイントホーフェンにある芸術文化団体バルタン・ラボラトリーズ(Baltan Laboratories)は、文化庁の助成を受けて、リサーチ、知識・経験の交換、コラボレーションを促し、芸術文化活動を推進するアーティスト・イン・レジデンスプログラムを行います。日本とオランダを活動の拠点とし、現代美術分野で活動するアーティストや社会的視点を合わせ持つデザイナーを対象に、初の試みとしてオンラインを活動・発表の場とします。本プログラムでは、両国の参加者が関心をクロスオーバーさせてリサーチを行い、関係団体を交えた議論を重ねながらプログラムを進めます。
● 対象:テーマやソーシャルデザインに関心があり、日本を拠点に現代アートを表現領域とするアーティストまたはデザイナー
● 選出:日本とオランダより1名ずつ *オランダでの公募案内はこちら
● 公募期間:9月14日(月)〜11月15日(日) *翌日日付変更前まで
● 選考結果発表:11月30日(月)
● オンラインオリエンテーション:12月7日(月) *予定
● レジデンスプログラム期間:2021年1月15日(金)〜2月26日(金)[6週間] *協議により変更が生ずる可能性があります
* 選出された両国の参加者は、国外への移動を行わず、関心を交差させてリサーチを行い、オンラインツールやアプリケーションを介した積極的なコミュニケーションと関係団体を交えた議論を重ねながら、プログラムを経験します。
* 後半には、参加者が取り組むリサーチや創作の発表となるトーク・プレゼンテーションをオンラインで行います。
* リサーチ、また生活文化に関する小物資を交換するなど、モノによる「移動」からプログラムを考えます。
* プログラムでは英語を使用しますが、場合によって通訳者を介します。
The True Method of Knowledge Is Experiment, Photographed by Chris de Zeeuw
本プログラムは、対話やコミュニケーションを重ね、協働的に学び合いの精神を共有することを重要視しながら、デジタルデバイスやオンラインのコミュニケーションツールを積極的に活用して、既存の方法論にとらわれず、アイディアや意見、時に創作のプロセスも共有し、アーティストやデザイナーによる芸術文化の交流を目指します。
アーティストによるリサーチや作品制作に、これまで国を越えた自由な移動が大きく果たしたレジデンスプログラムの役割を認知しつつも、本プログラムでは同様の移動は含まず、私たちに、自由で意欲的な発想を求めます。同時に、これまで以上の人や場との繋がりを広げるなど、オンラインプログラムは可能性にも溢れています。
プログラムテーマ
Liminal Space - リミナル・スペース
音響や視覚エフェクト、シネマトグラフィー、舞台照明でみられる「クロス・フェード(徐々に増えたり減ったりすることが混じり合うこと)」、楽譜のクレッシェンドとディミニュエンドの重なりを想起させる本テーマ「リミナル・スペース」のソースには、境界線を越えたどちらにも当てはまらない未知の状態や猶予期間があげられます。これまでの確かさから離れ、コントロールしようがなく、未だ次の場所やステージに足を踏み入れていないリミナル・スペースではあらゆる変化が訪れるとされ、精神性や人間の発達の真なる役割には、本質的な何かを学ぶまで、そうしたスペースに留まらせる状態を指します。これまでの成功パターンに基づいた行動をひっくり返すこと、思いもよらず、もしくは故意に失敗することも、知ることのなかった生の側面を理解するには必要といえるでしょう。
これは、今、私たちが世界のあらゆる場所で経験していることを表しているかのようです。リミナル・スペースでの変化は、直接的または間接的に、二元論的思考を解きほぐし、私たちの社会、経済、政治、精神、環境などさまざまな相互関係の場で翻訳されると考えます。
本プログラムでは、より広範囲な視点と深い洞察力の発見を促し、新しい見方とあり方を探ることにその考えを転用します。人と人、多様な考え、文化を繋ぎ合わせ、ともにこのテーマを探求する機会としてアーティストと両団体が考察と議論を重ね、行動し、再び順応することを目指します。参加者は、日本とオランダでゆるやかに関心と目的を共有しながら、双方の良き理解者・協働者となり、2週間に一度、定期的に行うミーティングでリサーチの状況を報告、議論を行います。プログラムの最後には、それぞれのまとめとして報告を兼ねたイベントを行い、両国以外の観客にもインターネットを通して発信しながら、導き出される視点や創作の発表を行います。
[Baltan Laboratories | バルタン・ラボラトリーズについて]
バルタン・ラボラトリーズは、アイントホーフェンに本社を置く世界的電気メーカー、フィリップス社のラボに勤務し、「キッド・バルタン」の名で電子音楽分野の先駆けとして活躍したディック・ラージメイカーの功績にインスパイアされ創設。アート・デザイン・サイエンス・テクノロジーの領域を横断する実験的な試みを行い、導き出される知識やアイディア、洞察で他分野の架け橋となることを目指しています。ラボは個々の協働的思考と団体のネットワークを接続する場として機能し、アートとデザインをプログラムの主軸としながら、私たちが生きるテクノロジーにあふれた社会への影響、確信、誘惑などについても思いを巡らせます。]]>
Open Labs Light Edition | Photographer Sas Schilten
1. プログラム概要
ダウンロードはこちら(PDF / 670KB)
2. 応募方法
プログラム概要に記載の応募書類をひとつのフォルダにまとめ、名称を「Liminal Space 氏名」とし、同じタイトルを記したEメールを次のアドレスに11月15日(翌日日付変更前)まで送信してください。
応募締切を延長しました。
件名
Liminal Space 氏名
送信先
air@a-i-t.net(@を半角にしてご使用ください)
3. 選考結果の通知について
AITとバルタン・ラボラトリーズは選考委員会を組織し、厳選なる審査の上、双方から1名の参加者を決定します。
11月30日(月)、本人にメールで通知します。
4. 留意事項
(1)申請書の記入について
・申請書 (Application Form) の一部は日本語で記入ください。
・その他の書類は全て様式自由、英語で作成ください。(和訳は任意)
・概要をよくご確認いただいた上、記入漏れのないよう、提出前にお確かめください。
(2)ご応募について
・持参、郵送での応募は受け付けておりません。
・申請書及び付属資料は原則として返却いたしません。
・同一申請者から複数の申請があった場合、全ての申請を無効とします。
(3)ご応募に関するご質問について
・公募の期間中のみメールにて受け付けます。
Email: air@a-i-t.net(@を半角にしてご使用ください)
AIT | Baltan Laboratories 交換レジデンスプログラム
Liminal Space -リミナル・スペース
主催: NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト], Baltan Laboratories
助成: 令和2年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業、Creative Industries Fund NL, Stichting Cultuur Eindhoven
<本レジデンスプログラムに関するお問合せ>
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
担当:東海林、堀内
Email: air@a-i-t.net(@を半角にしてご使用ください)
画像提供:Baltan Laboratories
*いただいた個人情報は、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]とバルタン・ラボラトリーズが実施する本レジデンスプログラムの運営のみに使用し、双方が細心の注意をもって管理します。個人情報は第三者に開示・提供するものではありません。
会場は、横浜市に新たに開設された「ニッサン パビリオン」!
グランプリ発表は8/26(水)、オンラインで生中継!
http://www.nissan-global.com/JP/CITIZENSHIP/NAA/
左から潘逸舟、風間サチコ(撮影:朝海陽子)、三原聡一郎、土屋信子、和田永(撮影:Florian Voggeneder)
日産アートアワード2020の展示を映像で楽しむ「#おうちで美術鑑賞」
AITでは、日産自動車株式会社が主催する「日産アートアワード2020」の企画・運営事務局として関わっています。
第4回目となる今回は、日本のアーティストの活動を国内外の視点で捉えてきたキュレーターや研究者、NPOなど異なる背景を持つ10名の候補者推薦委員が、2018年12月末にそれぞれ候補となるアーティスト3名をノミネートしました。その後、2019年5月、第一次選考を行い、世界を拠点に活動する美術関係者5名からなる国際審査委員会により、28名の候補者から5名をファイナリストとして選出しました。
選出されたファイナリスト5名は、8月1日(土)から 9月22日(火・祝)まで、みなとみらい駅と新高島駅の間に、新たに開設される「ニッサン パビリオン」にて、新作を含む作品を発表します。
本展では、平面作品、インスタレーション、映像、音楽など、多岐に渡る新作が一堂に介します。
現代の私たちを取り巻く地球規模の混乱や、それに伴う生き方の変化の中で、アーティストはどのように時代を切り取り、表現へと変えていくのでしょうか。ぜひ、ファイナリストたちの作品を通して、アートが示す多様な世界のあり方をご覧ください。
*鑑賞者の皆様の投票によって選出しているオーディエンス賞は、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、実施を見送ることになりました。あらかじめご了承ください。
展覧会は入場無料ですので、お気軽にご来場ください。みなさまのお越しをお待ちしております。
★日産アートアワードの詳細については、こちら>>
★展覧会&関連イベント情報はこちら>>
『イカトカイ』2019 キャンバス、ジェッソ、イカ墨、コウイカ甲、ケンサキイカ水晶体、アラビアゴム、油彩
左:表面 右:裏面
撮影:木奥惠三
※参考作品イメージは、宮内氏の完成作品のイメージとして掲載するものです。受賞作品は2020年8月以降に展示予定です。
※無断転載・複製を禁じます。
このたび、AITが運営協力を行っている「ART IN THE OFFICE 2020」[企画・主催:マネックスグループ株式会社(以下「マネックス」)]の受賞者が選出されましたので、お知らせいたします。2020年度は、86点の応募作品案の中から、、イカを素材に用いてイカを描くユニークさと、独自の生命観をオフィス内に展開させるスケール観を評価され、宮内裕賀氏が選出されました。
多数のご応募、誠にありがとうございました。なお、本年のART IN THE OFFICEは新型コロナウィルス感染症の対策のため、審査会からプログラムの実施までをオンラインまたはリモートで開催することに致しました。この変更に対して、ご応募くださった皆様のご理解とご協力に感謝いたします。
(1) 概要および目的
本プログラムは、マネックスグループの社員啓蒙活動として実施しております。プログラムへの応募条件にオフィスでの滞在制作を入れるなど、制作期間中のアーティストと社員との交流により社員がデザインや金融以外の分野に従事する方の考え方に触れ、啓発を受けること、並びに現代アートの分野で活躍する新進アーティストの応援を目的として 、マネックス証券が企画・主催しているもので、NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]が運営協力しています。 公募により選出された1名(1組)のアーティストに対し、マネックス社内のプレスルーム(会議室)を応募作品の発表の場として約1年間提供します。選出されたアーティストには50万円の賞金を贈呈、10万円の制作費が支払われます。また、本プログラムによる作品は、マネックスグループ株式会社のアニュアルレポートなどに掲載される予定です。
(2) 募集内容
対象:現代アートの分野で活動するアーティスト
作品:プレスルーム(会議室)の壁に展示する平面作品案(油彩、水彩、写真など)
募集期間:2020年1月30日(火)〜2020年3月25日(水)(終了)
(3) 審査員(50音順、敬称略)
太田 雄貴(国際フェンシング連盟 副会長/公益社団法人 日本フェンシング協会 会長/公益財団法人 日本オリンピック委員 オリンピック・ムーブメント専門部会 副部長))
塩見 有子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]理事長)
成相 肇(東京ステーションギャラリー学芸員)
松本 大(マネックスグループ株式会社 代表執行役社長CEO)
結城 加代子(KAYOKOYUKIオーナーディレクター)
<宮内裕賀(みやうち ゆか)氏 プロフィール>
1985年、鹿児島県生まれ。タラデザイン専門学校卒業。 |
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<宮内 裕賀氏コメントおよび作品コンセプト>
作品タイトル:「イカリング」
私はイカを好きでイカの魅力を多くの人に伝えたくて描いてきましたが、今は描くことでイカに生かされていると感じています。
イカ墨、イカ甲、イカの眼の水晶体などを画材に加工し、イカそのものでイカを描く作品をつくります。生き物の命をいただき芸術にいかします。
死後は物質にもどり大きな生の中にかえって次の命になると考えます。
陸に揚げられ1杯の鮮魚になる前、コンビニに置かれた1枚のスルメになる前は、海でうまれて1匹として生きていた実存のイカでした。
自分たちの知覚できる世界だけでこの世ができているわけではなくて、死者もこれから生まれる生命も全てがつながっています。みんなそれを知っていて心に宿しているけど日々の生活に忙殺され、忘れているのではないかと思います。
つながってきた命を実感し生きる自分を大切にすることで、世界を大切にできます。人工物に囲まれた安全な都会のオフィスの中でも生命について思い出していただけるように、いかなるときも全ての創造は地球の一部から生まれ、イカともつながっているという思いをもって制作します。
オンライン審査の様子(左下から時計回りに、松本氏、太田氏、塩見、結城氏、成相氏)と選出された作品案(中央)
◯ 太田 雄貴(国際フェンシング連盟 副会長/公益社団法人 日本フェンシング協会 会長/公益財団法人 日本オリンピック委員 オリンピック・ムーブメント専門部会 副部長)
人生で初めてのアートの審査員でしたので、緊張感もありつつ、楽しみながら取り組めました。
コンセプトを拝見しながら、マネックスの社員のみなさんや、お客さんがどう感じるかを想像しながら審査させて頂きました。
アートが持つ力や、心を豊かにす事を改めて感じた審査会でした。
展示される作品が、沢山の人の心に残る事を願っております。
◯ 塩見 有子(NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]理事長)
この数ヶ月の間に、私たちの生活や社会、価値観の急激な変化が起こり、このAIO応募条件も変更を余儀なくされる中で、応募してくださったアーティストたちが最後までAIOにチャレンジしてくれたことに、まずは感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。
そして今回もまた、激戦でした。特にワークショップは必須条件ではないものの、社員の参加の仕方にアイディアの広がりが見られ、単発で行って見たいと思わせるものもありました。宮内さんの提案は、彼女のなかのイカでなければならない必然と技術、気迫が混ぜ合わさり、圧倒的な主張として迫り来るものがありました。オフィス空間にイカ!考えるだけでも、その意外性に胸高鳴ります。
◯ 成相 肇(東京ステーションギャラリー学芸員)
証券会社のプレスルームという場所や、ワークショップを行うことも可能という条件を受けて、一般的な株式市場のイメージの安易な援用や、ワークショップ参加者の創造性任せであるようなプランが多く見受けられました。選考過程ではそのような踏み込みが浅いプランが斥けられ、作者独自の論理と方法が練り上げられたものが自ずと残り、結果として最も突飛な作品が選ばれることとなりました。イカでイカを描くという奇天烈な動機は賛否両論あったものの、すでに十年以上にわたるスタイルの継続性およびその経験と技術の蓄積、オフィスルームに埋もれないインパクトと端的かつ親近性のある自明さ、といった要素が総合的に評価されたものと考えています。
◯ 松本 大 (マネックスグループ株式会社 代表執行役社長 CEO)
13年目の「ART IN THE OFFICE」は、昨今の状況下、ZOOMを使った審査会となりました。しかしながら、審査の議論が活発に行われ、各審査員のお気に入りも揺れる、というAIO審査会のダイナミックさは、リモート審査会であっても例年と全く変わりありませんでした。
そして今回は、AIO史上初の、極めてインパクトのある、"生きもの"系の作品となりました。
デジタルなイメージの強い当社とその会議室に、どのようなアンバランスなバランスを創り出すのか、今から楽しみです!
◯ 結城 加代子(KAYOKOYUKIオーナーディレクター)
コロナ禍で、オンラインも含めたギャラリーの在り方をはじめ、自身のアートとの関わり方についても模索する中、今回の熱意あるたくさんのアーティストの作品を、同じくオンラインで拝見し評価するというのは、なかなかに覚悟の要るスリリングな体験となりました。いくつかの応募作品からも同様の戸惑いが感じられ、改めて、「作品を作るとは何か。それを展示する、また鑑賞するとは?」ということを一緒に考える、貴重なアートの機会をいただいたと思っています。最終的には、コロナもマネックスさんも会議室も全く関係のない!(汗)イカが大好きな宮内さんに決定されたのですが、揺るぎない表現の根源を見せつけられ、一番大切な部分に立ち返ることが要求されているとも感じられました。
"MONEYのYの一歩先を行くMONEX"
現在、日本、米国、中国(含む香港)、オーストラリアにリテール向けのオンライン証券ビジネスの本拠地を持ち、また資産形成事業、投資教育、M&A、FX、仮想通貨交換業などさまざまな金融ニーズに応える、グローバルなオンライン金融グループです。「ART IN THE OFFICE」プログラムは、文化活動の一環としてコンテンポラリー・アーティストの作品を知っていただくことを目的とし、2008年よりマネックスグループが、2010年からはマネックス証券主催で実施しています。
https://www.monexgroup.jp/jp/index.html
●マネックスグループ株式会社に関するお問い合わせ
マネックスグループ株式会社 コーポレートコミュニケーション室 加藤
Tel: 03-4323-8698
●アーティストやプログラムに関するお問い合わせ
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/ エイト] 青木
E-mail: otoiawase@a-i-t.net Tel: 03-5489-7277 Fax: 03-3780-0266